二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: -ONE PIECE- 月追う兎* ( No.7 )
- 日時: 2010/12/20 20:34
- 名前: なまくら将汰 ◆yKq/Ct0zKs (ID: /gSTfiqf)
- [>Episode3 -果たされた約束- 
 「ルフィ・・・・・・・・・??」
 「っ・・・!!!」
 自分の名前を呼ばれ、振り向いたルフィ。
 そしてその目は大きく見開かれる。
 「デイルううううっっっっ!!!!」
 「うわっ!」
 声の主を思いっきり抱きしめるルフィ。
 突然のことにナミとサンジはただ大喜びする船長を眺めることしかできなかった。
 が、ルフィが声の主を解放した瞬間、サンジはただ眺めるだけでいられなくなる。
 「っつあ!ルフィ!!」
 「ん?どうした、サンジ」
 サンジはシュバッ!という効果音とともにルフィの元に。
 「こ、こ、こんなに素敵なレディがっ・・・!」
 「は?」
 現れた人物は、クリーム色の髪、深緑の瞳、背はルフィより少し小さい。Yシャツ短パン、黄緑色のエプロンを付けた可愛らしい格好だ。
 「うおーい!ゾロ見つけたぞお!!」
 「別に気になる刀があったからで、迷子とかそういうんじゃねえぞ!」
 「はいはい」
 言い訳をするゾロとそれをつれたウソップが戻ってきた。
 「あ、2人とも!あのコがルフィが探してたコみたいよ」
 ナミが指差す先では・・・
 「ああ・・・素敵なレディ・・・こんなに鈍感なゴムより、おれと一緒に・・・・・・」
 「はは・・・えと・・・」
 明らかに困惑しているデイルと呼ばれた人物。
 「何言ってんだ、サンジ」
 「うるせえ!おまえがいくら探してた相手だからといって、素敵なレディにはおれは平等であってなあ!!」
 「・・・だから、何言ってんだ??」
 明らかに頭の上に“?”を浮かべているルフィ。
 そしてデイルは苦笑い・・・
 「はは・・・はははは・・・・・・」
 と思いきや、だんだんと下向き加減になり、悲しそうに口を開く。
 「ルフィ、この金髪のイケメンさんに本当のこと、教えてあげて」
 「はい?なんといいました?お嬢さん?」
 サンジをはじめ、ルフィを除く他の3人もデイルの言っていることの意味を理解していない。
 「ああ!サンジは勘違いしてんのか!それもそうだよなあ!だってシャンクスだって間違ったもんなあ!!」
 「もうっ!笑ってないでちゃんと言って!!自分で言うの、悲しすぎるだろ!!!」
 「ははっ・・・わかったって!」
 ルフィは笑うのをやめ、息を整え口を開く。
 「サンジ、あのな、デイルは男だぞ?」
 「はい・・・?」
 モミジ村の優しい温かい風がサンジの金髪を揺らした。
