二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: けいおん! 共学によって生まれた1つの恋! 13話更新! ( No.45 )
- 日時: 2011/01/25 22:09
- 名前: 藍那 ◆zCS1o.kilU (ID: Nf5qxtZ9)
- 14 澪side 
 「本番30秒前です。準備のほうをよろしくお願いします」
 あの夜から、また皆で練習した
 初めての合わせだったのに、皆の息がピッタリで
 俺が足を引っ張っているところが多々あった
 やっぱり、急に入った俺には無理だったのか——
 『大丈夫だよ。ミスは皆でフォローし合おう』
 昨日少し落ちこんでいた俺にかけてくれた言葉だ
 あの、秋山に
 不安な気持ちも吹き飛んでいった
 ありがとうの言葉しか出てこない
 俺は精神面が弱くて
 いつも誰かに支えてもらっている
 いつかは——
 俺が助けられるようになろう
 「澪、緊張するなよー」
 「し、してないよ……」
 ……秋山、相当震えてる——
 何か、声かけることはないのかよ、俺——
 「頑張ろう」
 それしか言えない俺は、まだ人を支えるには未熟だろうな——
 会場が開いた——
 俺達は自分の楽器を構える
 「一年生の皆さんこんにちは〜 放課後ティータイムで〜す」
 キャアアァァァァ!!
 一年生の悲鳴が鳴り響いてくる
 こんなに、軽音部と言うのは人気があるものなのだろうか?
 「ワン、ツー、スリー、フォー! 」
 田井中の合図で音楽が始まる
 なんとか、ミスらずに頑張らないとな——
 「皆お疲れー!! 」
 「今回は今までで一番出来がよかったな! 」
 やっと俺達の曲を全て出し終えたところだ
 皆音楽室に座り込んで、今日の新歓ライブを振り返る
 「というより、竜雅が一番よく頑張ったよ! 」
 「竜雅先輩、すごかったですよ!! 」
 まぁ、あんだけ慎重にギター弾いたらそうなるわな
 「いや、すごいよ。竜雅は本当に寝なかったもんな」
 昼寝したけどな……
 「これで、一年生が入ってくれるといいんだけどねぇ—— 」
 「なぁ、今から勧誘行こうぜ」
 来年一人になる中野のためにも、何としてでも勧誘しなければならない
 「そだねぇ、行こう行こう! 」
 そして俺達は、また校庭へと向かっていった——
 「ヨオオォォウ!! 」
 『何ということでしょうか、高校生国体決勝戦、中央大学付属優勝筆頭候補の中野が敗れ、優勝したのは、愛咲学院付属高校金城竜星です!! あの金城が、めったに吼えない金城が、今日初めて雄叫びを上げました!! 』
 石田先輩——
 『石田がいないと勝てない愛咲学院』のイメージを破壊するためにここまで来ました
 俺たち皆強くなっています
 絶対、次の全国大会団体も
 優勝して見せます
 第一章完
