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　　　　　　　　〜序章〜


　　
　　　　　　　受け取りなさい。


　　　　　　この“名前”と共に、


　　　　　　この“運命”を・・・


　　　　　　　　　そして、

　　　　　　　　行きなさい。



　　忘れないで、貴方は“運命”を背負う者。
　
　　　　　貴方の“名前”は、その証だから・・・＿＿＿。



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「・・・・・・また、同じ夢を見た。」


これで何回目だろうか。

わからない。


そして、最後は決まって空白の三文字・・。


運命————・・・か。



この世界は、もうとっくにオワッテイルセカイ。


星の数ほどいたニンゲンも、今はもう数えるほどしかいない・・・。


そんな世界で、私は今日も一人・・満月を見上げた。


「私に・・・・・・何をしろと？」

そう呟いてみるが、答えてくれるニンゲンもいるはずがない。



運命・・・・・そんなもの、とっくに捨てたよ。

名前・・・・・さぁね・・・・・今は、ジブンの本当の名前でさえ、どうでもいい。


名前なんかあったって、どうせ使わない。

だって一人だから。

一人ぼっちだから・・・・。






世界はこんなに広いのに・・・・

どうして私は一人なの？




悲しい・・。悲しいよ・・・。



嘘。



辛い・・。苦しいよ・・・・。



嘘。



悲しい。・・なんて嘘だ。

辛い。・・なんて嘘だ。

苦しい。・・なんて嘘だ。



嘘だ嘘だ嘘だ。

ゼンブ嘘だ。



一人ぼっちの私には、もう、



カンジョウなんてナクナッテイタ・・・・。