二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン〜心に灯る星〜 ( No.473 )
- 日時: 2011/10/01 18:58
- 名前: 夜桜 (ID: KY1ouKtv)
- 九十四話「エイリア学園の最後」 
 「…試合が終わった。言うと約束したから、言わないとな…」
 喜ぶ円堂に
 「円堂君」
 「ヒロト」
 グランが話しかける
 「…仲間って、凄いんだね」
 「!あぁ、そうさ。そこ事をヒロトにもわかっえもらえて嬉しいよ」
 その場に今まで高みの見物だった吉良が現れた
 「ヒロト…グラン、お前達を苦しめてすまなかった」
 「瞳子…私は今まであのエイリア石に取りつかれていた。お前の、お前のチームのおかげで目が覚めた」
 「そう。ジェネシス計画そのものが間違っていた…」
 その言葉を聞いた瞬間に動いた者がいた
 「!!」
 「ふざけるなっ!!!」
 ウルビダが立ち上がる
 「これほどまで愛し、尽くしてきた私達をよりによって貴方が否定するなぁぁぁぁああぁあぁぁぁあ!!!」
 ウルビダは強くボールを蹴る
 だが、そのボールを受けたのは
 「グラン…お前」
 グランは衝撃に耐えきれず倒れる
 「何故だ、グラン!そいつは私達の存在を否定したんだぞ!!そいつを信じて戦ってきた私達の存在をっ!!!」
 「私達は全てを賭けて戦ってきたんだぞ!ただ、強くなるために!!なのに、それを今更間違ってたぁ!?
 そんな事が許されるのか!グラン!!?」
 「たしかに、ウルビダの言う通りかもしれない。君の言いたいことも分かる。
 だけど、それでも…この人は俺の大切な父さんなんだ!!」
 「本当の息子じゃなくても。存在を否定されても、俺にとってはたった一人の父さんなんだ!」
 「…撃て、ウルビダ。この程度で許してもらうなどと思ってはいない。だけど、それでお前の気が少しでも収まるのなら」
 「(…分かってない。そんな言葉が聞きたいんじゃない。彼女達は、ただ、見てほしかっただけ)」
 「うぉぉおおぉぉぉぉお!!!…。」
 撃とうとしたが、ウルビダは崩れた
 「撃てない…撃てるわけがない……だって、貴方は私にとっても…大切な父さんなんだっ!!!」
 泣きながらそう訴えるウルビダ
 「吉良さん、教えてくれませんか?どうしてこうなったのか」
 鬼瓦刑事とかがりがこの場に現れた
 吉良星次郎が語るは本当の息子の死
 そして、おひさま園の存在
 エイリア石のはじまり
 「…これからよ。貴方はこれから、償う。彼等のためにも…自分で償うのよ。彼等に胸を張って父親と言えるように」
 そらはそう言う
 「そらさんお前にも悪い事をした」
 「何を?…私が知ってる貴方は…もっと強かった。心が」
 「そら、お前は…」
 「私も此処にいたの。私は母が死んでから沢山の施設を回ったわ。それの一つが此処だった。それだけなの」
 そらはあっさり答えた
 「ただ、此処の人達がどれだけ優しいかを知ってたから、だから…救いたかった。それ、だけなのよ」
 突然、大きな揺れが起こった
 「うわぁ!」
 「何だ!?」
 「地震かっ!!」
 「(違う。微かに爆発音…誰かが意図的に…そういえば、研崎がいない)」
 かがりが険しい顔をする
 逃げようとしたが崩れた瓦礫で出口がふさがる
 そこへ
 「皆!乗れ!!!」
 現れたのはイナズマキャラバン
 「古株さん!!」
 全員が乗り込む、が吉良星次郎が動かない
 「父さん!!」
 グランが--------ヒロトが駆け寄る
 「私はここに残りエイリア石の最後を見届ける。それが私にできる償い」
 そらが目を見開き驚く。そして
 「いい加減にしてっ!そんな償い認めないっ!!!」
 「ヒロト達にはアンタが必要なんだ!!!」
 「行こう、父さん」
 どうにか脱出に成功
 吉良星次郎は連行されて、ヒロト達も
 「皆。ありがとう。ここまで来れたのは皆のおかげよ、本当にありがとう」
 監督はそう言い頭を下げた
 「監督…」
 「円堂君」
 ヒロトが振り返る
 「また、会えるよね」
 「ああ!サッカーさえ続けていればまた絶対会える!」
 かがりも調べたい事があると言って鬼瓦刑事達と共に行った
 「帰ろう!この事を風丸達にも伝えないといけないしな」
 「(一朗太…勝ったよ。私達は…貴方は今、何をしてるの?)」
 そらは青く澄む大空を見上げた
