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　　　三十三話　「勝負の行方」

歌…それは
「私の負けでいいや。」
「そらさぁぁぁん！！！」
「かがり、だってさぁ」
「歌いたくなぁい！！！！」
駄々をこねるそらをかがりが諭す
「………そら、何が嫌なんだ？歌上手いじゃないか」
風丸が言うとそらは顔を少し赤くしながら
「だって…恥ずかしいもん」
「………あははは」
苦笑い


なんやかんやでリカの歌が終わった
元気の良い感じの歌だった
そらは嫌々な雰囲気を出していた
「そらさん？良いじゃないですか？聞かれるぐらい」
「だっぁてぇぇぇ」
未だに歌うことを拒むそらに
菜乃香が
「…そらちゃん。……歌、歌おうか？」
その笑みは何か恐ろしい何かが。
「…はい」


「………（今回だけ。今回だけなんだからっ！！）」
そう言い聞かせて歌ったそらの歌は
リカとは違う優しく穏やかな曲だった

「勝者、そらちゃん！！！」
菜乃香が言う


「リカ、秘密を言いなさい？」