二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.2 )
- 日時: 2011/07/09 17:50
- 名前: 麻香 (ID: 3Xsa0XVt)
- STAGE1 〜 精霊の笛 〜 
 春の新芽が芽吹く時期。フィオーレ王国、マグノリア。
 長い冬が明け、町は賑わいを見せていたが、このギルドは一段と騒がしい。
 最近、世間に名の知れ渡ってきた、妖精の尻尾<フェアリーテイル>。
 中では色々な物が宙を飛び交い、食器やガラスの割れる音がする。
 そのうちの一つ‥‥妖精の尻尾<フェアリーテイル>特製のチーズケーキが、半裸の少年グレイの顔面に派手にヒットした。
 「ぶほっ!‥‥やりやがったな、ナツ!!」
 「かーかっかっかっ!!避けねーのがわりぃんだよ!!」
 両手に色々な武器を持ち、高らかに笑っているのは、桜色の髪の少年ナツ。
 グレイはナツに、獲物を狙う肉食獣の目を向ける。
 そこへ、緋色の髪の女性エルザが、半泣きになりながらズカズカとナツに歩み寄った。
 「貴様っ!!よくも私がデザートにとっておいたチーズケーキを‥‥‥!!!」
 「げっ、あれエルザのだったのか!!?」
 「許さぁーーーーんっ!!!」
 「ごめんなさーーーーーいっ!!!」
 ギルドの中は、戦場と化した。
 換装で取り寄せた剣で、ナツに斬りかかるエルザ。
 それを全裸状態(さっき脱いだ)で見ているグレイと、翼<エーラ>で飛ぶハッピー。
 大樽ごと酒を飲むカナ。
 煙草をふかすマカオとワカバ。
 「漢!」と騒ぎ立てて、「うるさいっ!!」とエルザの巻き添えを喰らうエルフマン。
 リクエストボードの前をウロウロするナブ。
 踊るビジター‥‥‥
 そしてカウンターには、ため息をつく星霊魔導士ルーシィと、看板娘ミラジェーンの姿があった。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.3 )
- 日時: 2011/07/09 18:30
- 名前: 苺川 らび (ID: J7WKW5tb)
- 雰囲気でてていいと思いました。 
 フェアリーテイル、私好きです。
 これからも来ます。
 あと……タメ口聞いてもいいでしょうか?
 楽しみにしてます。
 いきなり訪れてすいません……
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.4 )
- 日時: 2011/07/10 14:51
- 名前: 麻香 (ID: BuoUCzPG)
- 苺川 らびさん> 
 コメントうれしゅうございます←?
 最近FTのファンが増えてきましたねっ
 タメ口とか全然OKですよ
 名前も「マカ」とお呼びくださいw
 私は性格なんで、このまま敬語でいきます^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.5 )
- 日時: 2011/07/10 20:17
- 名前: マルタ (ID: RROsmwWi)
- こんばんは!私もフェアリーテイル大大だ〜い好きです!これからここにコメ入れるようにしてもいいですか? 
 あと私もため口でいいですか?
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.6 )
- 日時: 2011/07/10 20:35
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- お久しぶりですマカs。アビスです。覚えてますよね?(ちょっと自信な下げ) 
 大空を舞う翼の新バージョンですか。楽しみに更新待ってます。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.7 )
- 日時: 2011/07/10 20:34
- 名前: ラティアス ◆u3cfqUzBz6 (ID: qNdTLeff)
- 参照: http://ryuumei-net.at.webry.info/201106/article_15.html
- 始めましてラティアスです。 
 女子なのにフェアリーテイルが好きなアホです。
 小説応援してます!
 わたしは主にポケモン系を書いてます。よかったらコメントください!
 (´・ω・)なんだこいつ・・・小説紹介しにきただけか・・・?
 ↑いえいえ。あと、タメ口でよろしいでしょうか?あと、これからもコメントさせてもらいます。
 わたしがやってる小説の題名↓
 【ポケモン トウコと白き英雄】←クソ長いです。
 【ポケモンBW 不思議の探検隊白い炎と青い雷 オリキャラ募集中】←ぜひともオリキャラください。(知らなかったらオリキャラ作らなくても良いですよ☆)
 今後共よろしくおねがいします!!!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.8 )
- 日時: 2011/07/11 21:20
- 名前: 麻香 (ID: Cj5Qj.rN)
- タメ口は、誰でもOKです^^ 
 マルタさん>
 どうぞどうぞ!コメントお願いします!!
 FTやっぱり面白いですよねww
 アビスさん>
 忘れるワケございません!!私の小説の中で一番最初にコメくださったのに!!!
 FT大翼(略w)の旧版とあまり変わらないかもですが、よろしくです^^
 ラティアスさん>
 お名前からして、ポケモンお好きそうです^^
 FTは男女問いませんよww女子でも好きな人は好きなんです!!
 ポケモンは、よくゲーム買いますねwまた拝見させていただきます!!!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.9 )
- 日時: 2011/07/12 21:11
- 名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)
- 「よく毎日疲れずにケンカできますねー」 
 「あら、ルーシィ疲れてるの?」
 「えぇ。聞いてくださいよー、ミラさん。最近、家賃ピンチなんです。」
 「いつものことじゃない。」
 「うぐ‥‥そうハッキリ言わないでください‥‥。ナツが仕事してくれないんですー‥‥」
 間延びした答えを返して、ルーシィはよりいっそう深いため息をつく。
 酒瓶やグラスが、彼女たちを掠めて飛んでいく。
 その時、「ふーん‥‥」としばらく考え込んでいたミラが、喋りだした。
 「ルーシィ。」
 「‥‥はい?」
 「ため息ばっかりしてると、フケるわよ。」
 「ほっといてください!」
 「それより、こんな依頼はどう?私からの依頼で、人探し。賞金10万ジュエル。」
 机に突っ伏していたルーシィが、ガバッと飛び起きた。
 人探しは比較的簡単な依頼なので、賞金は3万ぐらいが相場なのだ。
 「受けますっ!!」
 ‥‥でも、ミラは誰を探してるんだろう?
 ルーシィがそう聞くと、ミラはクスッと笑った。
 「うちのギルドの子なんだけど、S級魔導士のリュナ。」
 「リュナ‥‥?聞いたことない名前ですね。」
 「リュナは、ルーシィがギルドに入るほんの少し前に依頼に出発したんだけど‥‥」
 「ということは‥‥‥半年前ですか!?」
 「そうなのよ。リュナは強い子だから大丈夫だと思うんだけどね。」
 ギルドを半年も留守にするなんて‥‥強いのだろうか?リュナは。
 ルーシィはミラから内容を聞いた後、ナツ(とハッピー)を誘いにいった。
 「んなもん、一人で行けばいいじゃねーか。」
 ‥‥これがナツの答え。
 「オイラ、魚くれるならいいよー」
 ‥‥こっちはハッピー。
 ルーシィは、ナツを連れ出すことに専念した。
 「ねぇ、魚ー」とすり寄ってくる猫は無視。
 「ねぇ、一人じゃいろいろ不安だし。行きましょーよー。ねぇねぇねぇねぇー!!」
 かくして、ルーシィはナツ(‥‥と、ハッピー)を強引に連れ出した。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.10 )
- 日時: 2011/07/11 22:47
- 名前: 苺川 らび (ID: J7WKW5tb)
- ありがとうございます! 
 ってまた敬語に……すいませんね〜
 文才がおありでいいですねー(笑)
 跪いていいでしょうか?
 orz(人間っぽいので使ってます。AAらしいものとして)
 FT好きな方たくさんいるんですね
 うちの学校はFT好きなの男子ばっかだし、ボカロが人気です(汗)
 ※コメ下手ですがスルーの方向でお願いです※
 応援してます!
 またきまっす(・´ω`・)
 それでわ
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.11 )
- 日時: 2011/07/12 18:09
- 名前: マルタ (ID: RROsmwWi)
- やっぱいいね!マカの小説は!これからも更新まってるよ〜 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.12 )
- 日時: 2011/07/12 21:10
- 名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)
- らびさん> 
 ぶ、文才あるって言われたの初めてかも‥‥です!
 私の学校は、FT好きは男女半々です^^
 けど、ボカロには負けてます‥‥FTも面白いのに‥‥‥
 マルタさん>
 おぉ、そうですか!?すっごくうれしいです^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.13 )
- 日時: 2011/07/12 21:49
- 名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)
- 「うぷ‥‥もう無理‥‥‥」 
 ナツが、死にそうな顔で、死にそうな声をだした。
 無理もない。ナツは馬車に乗るのが3秒が限界なのに、かれこれ1時間も乗っているのだから。
 「ナツー、大丈夫?」
 「しっかりしてよー、もうすぐだから。たぶん。」
 「たぶん‥‥って‥‥なん‥‥だ‥‥‥」
 「ルーシィ、そろそろナツ壊れちゃうよ。」
 辺りは、すでに茜色に染まっている。しかも霧まで漂ってきた。
 これもナツが、馬車に乗りたくないとか、自分は走っていくとか、ゴネたせいだ。
 今向かっているのは、ソヴィルの森。一年中霧が漂っていることで有名な、深い森。
 その森の中にあるラオイア洞窟には、ある伝説があった。それが、今回の依頼に深く関係している。
 その昔、フィオーレ王国で一番腕のいい笛職人がいた。
 何十年も笛を作り続けていた笛職人は、ある日パッタリ仕事をやめた。
 残り少ない生涯の中で、最高の笛を作ろうとしたからだ。
 笛職人が最高の笛を作り始めて34年後、ついに笛が完成した。
 その名も、精霊の笛。
 その笛を吹けば、小鳥たちが歌い、木々は優しく揺れ、花は可憐に咲き誇ったという。
 だが、精霊の笛をめぐって争いが起こった。
 誰もが笛に高い値段をつけて買い取ろうとし、中には笛職人の家族を人質にとって笛職人を脅す者まで現れた。
 家族にまで危害が及んだのに公開した笛職人は、姿を消した。
 最後の目撃情報では、笛職人は精霊の笛を持って、ソヴィルの森のラオイア洞窟へ入っていったという。しかも、出てきたのを見た者はいない。
 つまり、精霊の笛はラオイア洞窟にあるのだ。
 やがてそれが噂になり、ラオイア洞窟には多くの探検者が訪れた。
 だが、いまだに笛も笛職人も見つかっていないそうだ。
 ミラが言うには、リュナは、精霊の笛を諦めきれない探検者からの依頼で、精霊の笛を探しに行ったという。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.14 )
- 日時: 2011/07/13 21:30
- 名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)
- 結局ソヴィルの森に着き、馬車を降りたのは、夜も更けた明朝だった。 
 ソヴィルの森は噂通り霧が深い。
 「オイラ知ってるよ。ルーシィが依頼を選んだ時は、ろくなことがないんだ。」
 「どーいう意味よ!!」
 喧嘩を売ってくるハッピーの身体も、霧でかすんで見える
 しわがれた鳥の声が、何とも不気味だ。
 だが、今まで来た探検者が作ったのか、ラオイア洞窟まで舗装された道が続いていたので、無事たどり着くことができた。
 「ここがラオイア洞窟‥‥‥」
 ルーシィがつぶやくと、ナツもニッと笑う。
 「あぁ、間違いねぇ。微かだが、リュナの匂いが残ってる。洞窟から出てきてはねーみてぇだな。」
 なら、リュナはまだ洞窟の中にいるはずだ。
 ラオイア洞窟は、まさに崖がパックリ割れているような入口だった。
 ここまで来る道がなかったら、見つけられなかっただろう。
 中に入ると、湿っぽいカビの匂いと霧が充満している。
 おまけに洞窟の中は暗く、伸ばした自分の手が見えないほどだった。
 ルーシィはナツ達の後を歩きながら、ずっと考えていた。
 リュナが洞窟に入ってから、半年が経っている。
 洞窟の中には、時々わずかなコケが生えているだけで、とても食べれそうではない。
 つまりリュナは、最低でも3ヵ月以上何も食べていないのだ。
 リュナは本当に生きているのだろうか‥‥‥?
 その時ルーシィは前を歩いていたナツとハッピーが見えないのに気づいた。
 「ナツ、ハッピー?」
 ‥‥‥返事がない。
 「もしかして‥‥あたし‥‥迷った‥‥‥!?」
 小さく叫ぶと、事の重大さが、ありありと胸に突き刺さった。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.15 )
- 日時: 2011/07/14 21:30
- 名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)
- どんどん焦る。回りは霧で真っ白。壁にぶつかる可能性があるので、走るのは危険だ。 
 もしかしたらナツとハッピーは、違う道を進んでしまったのかもしれない。
 「ナツー、ハッピー!!」
 ナツー‥‥ハッピー‥‥‥ナツー‥‥‥
 むなしく自分の声が反響して、返ってくる。
 「もーう、モンスターとか出たらどーすんんよ!!」
 と、その時。ピシャッという音と、首筋に冷たい感触。
 「いーーーやぁーーーーーーーーー!!!」
 水適が首に当たったのだと分かったが、そんなのどうでもいい。
 ただ出口を探し、ルーシィはやみくもに走った。
 と、角を曲がった時、向こう側から来た何かにぶつかった。
 「きゃあ!?」
 「ひゃんっ!!」
 ルーシィと何かは、お互いにしりもちをついた。
 子犬のような悲鳴をあげた何かは、「いたたたた‥‥」と細い声を出している。どうやら少女の声のようだったが、霧でまったく見えない。
 「誰?」
 少女の声が聞いた。
 「‥‥‥えーっと、あたしは妖精の尻尾<フェアリーテイル>のルーシィっていいま————」
 「妖精の尻尾<フェアリーテイル>!?妖精の尻尾<フェアリーテイル>の方ですか!??」
 少女の声が驚いて問い返してきた。今まで冷静だった声が、少し興奮している。
 「よかったぁ!1人なんで、すっごくさびしかったんです!!
 あ、ごめんなさい!1人で興奮しちゃって‥‥‥。
 私は妖精の尻尾<フェアリーテイル>のリュナ。新しい魔導士の方ですよね?ルーシィさん、よろしくお願いします!!」
 「!!??」
 今度は、こっちが驚く番だった。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.16 )
- 日時: 2011/07/14 21:57
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- 精霊の笛かぁ。凄く気持ちよう誘うに眠れそうですねw 
 それにしてもリュナは案外元気そうですね。少し安心です。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.17 )
- 日時: 2011/07/15 18:49
- 名前: 苺川 らび (ID: J7WKW5tb)
- 見つかってよかったですね♪ 
 ナツたちを探さないと……
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.18 )
- 日時: 2011/07/31 14:35
- 名前: 麻香 (ID: 8I/v6BBu)
- アビスさん・らびさん> 
 今回は話の進み方が早いです。
 なぜかというと、私の頭の中ではかなり先の方まで構成されてて、早くそこまで行きたいからです^^
 さて、リュナはなぜ元気なのか、ナツ達はどうなるか、早く書かないとー!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.19 )
- 日時: 2011/07/16 17:48
- 名前: 麻香 (ID: g2/uP3Bc)
- 「じゃあ、あんたが精霊の笛を探しに来たっていう‥‥‥」 
 「そうですが‥‥‥?」
 ルーシィは、歓声をあげようとして、やめた。
 何もない所で半年も生きれるなんて、どうも怪しい。
 相手の姿も分からないし、簡単に信用してしまっていいのだろうか。
 「あんた、なんで半年も平気だったのよ?」
 「あ、半年も経ってたんですか?洞窟って暗いから、わかんなかったです。」
 「質問に答えて!」
 「うぅ、そんな怒らないでくださいー‥‥‥。よくわかりませんが、私がドラゴンスレイヤーなのと関係あるのでは‥‥」
 「ドラゴンスレイヤー!?」
 ドラゴンスレイヤーはドラゴンの能力を受け継ぐため、人並み外れた能力をもつ。
 それなら、もしかしたら半年くらい平気なのでは‥‥‥?
 「それよりルーシィさんは、なぜここに来たんです?」
 リュナに聞かれ、ルーシィはハッと我に返った。
 そしてリュナに、ミラからの依頼のことを話した。
 「そうなんですか?それでは一刻も早く依頼を終わらせて帰りましょう!」
 「そうね!!」
 ルーシィとリュナは、そのまま並んで歩きだした。
 今度は迷わないよう、ガッシリとお互いの手をつかむ。
 「‥‥‥私を育ててくれたのは、レナシディアンっていう、天竜の血をひく獣なんです。」
 リュナがふいにそう言ったのは、歩き始めて数分後のことだった。
 「レナシディアン?」
 「はい。竜の血をひく獣だから、純血のドラゴンではないので、私もナツさんみたいな普通のドラゴンスレイヤーではないですが‥‥」
 「‥‥‥‥」
 「レナシディアンも、777年7月7日にいなくなりました。私もナツさんと同じように、自分のドラゴンを探しています。でも私、普通のドラゴンスレイヤーじゃないので、この状態では滅竜魔法を使えなくて———きゃあっ!!!」
 リュナの悲鳴と共に、ルーシィの手から、リュナの手の感覚が消えた。
 ‥‥‥‥リュナが‥‥‥消えた!!!??
 「ちょっと、リュナ!!リュナ!?」
 その時、ルーシィの足が、土にのめりこんだ。
 下にあった穴に、気づかなかったのだ。
 「きゃああ!!?」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.20 )
- 日時: 2011/07/25 21:23
- 名前: 麻香 (ID: WgY/GR3l)
- STAGE2 〜 大ザメ見守る湖の秘宝 〜 
 洞窟の床に開いていた穴の下は、巨大な湖だった。
 「いーーーーーーーやぁーーーーーーーーっ!!!」
 湖へと落ちながら、ルーシィは悲鳴をあげた。
 10メートルほど下にいるリュナも、きゃあきゃあ叫びながら落ちている。
 どうやら、洞窟の床に開いていた穴に、最初にリュナが落ち、続いてルーシィが落ちたらしい。
 リュナとルーシィは、それぞれ派手に水しぶきをあげて湖に落ちた。
 「プハッ」
 「ふぅ‥‥‥びっくりしましたね!!」
 「なんであんなとこに穴なんか‥‥‥ってか、洞窟の中にこんな所があったなんて‥‥‥‥‥」
 洞窟の中にあったのが信じられないほど、湖は広かった。岸も、遥か遠くにある。
 だが、なぜかここだけ霧がなく、霊光虫(光る虫)がいて明るかった。
 「これ‥‥‥自然にできた湖じゃありませんよ。」
 「え?」
 聞き返しながら、ルーシィは今初めてリュナの顔を見たのを思い出した。今までは霧で見えなかったが、今ははっきり見える。
 長い金髪を、ポニーテイルぐらいの高い位置に、翼をかたどった水色のリボンで結っている。
 長期間、暗い洞窟の中にいたせいか、肌は真っ白。
 だが、何より特徴的なのは、碧眼だった。
 当たりの湖水と同化してしまいそうなほど透き通った、ガラス玉のような澄んだ瞳。
 この国には、碧眼の人が少ない。ミラやリサーナも碧眼だったが、こんなに透き通ってはいなかった。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.21 )
- 日時: 2011/07/26 10:00
- 名前: エミル (ID: NeUoROHL)
- マカsこんにちは 
 小説さいこうです
 ぼくはウェンディファンなんでリュナは気にっています。
 ぼくも小説書いてるので時間があったらぜひ見に来てください
 あとタメでいいですか?
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.22 )
- 日時: 2011/07/25 21:21
- 名前: 麻香 (ID: WgY/GR3l)
- エミルさん> 
 さ、最高だなんて‥‥(号泣)
 私には似合いませんよーww
 私も、個人的にリュナは好きです!!
 あと、タメはOKですよ^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.23 )
- 日時: 2011/07/29 21:55
- 名前: 麻香 (ID: WgY/GR3l)
- 「上を見てください。」 
 「上?」
 天井には、ルーシィとリュナが落ちてきた小さな穴が一つ。
 しかし、その横にもっと目を引くものがあった。
 巨大な文字。一つではない。いくつも連なって、文章を作り上げていた。
 文字一つ一つが虹色に輝いている。
 「なにあれ?」
 「たぶん、古代文字の一つです。読めますか?」
 あの文字‥‥どこかで見たことがある。
 「あれは、あたしが小さい時に、べロ爺‥‥家庭教師から少し教えてもらったわ。」
 あの時のことを思い出すと、どうしても、あの人のことが浮かぶ。
 『パパ‥‥元気かな‥‥‥‥』
 娘の誕生日も忘れて、怒鳴りつけてきたパパの顔。
 ルーシィが久しぶりに戻ってきた時の、険しいパパの顔。
 ———ルーシィを解き放って、自由にした時の、優しいパパの笑顔。
 そんな情景が浮かび、ルーシィの目に少し涙が浮かんだ。
 『それより!今は目の前のことに集中しないと!!』
 10年以上前のことを、ルーシィは必死で思い出す。
 そして、一部は推測になってしまったが、なんとか文章を作り上げた。
 「わかったわ!ええと‥‥‥‥
 『秘宝ヲ求メテ辿リツイタ者タチヨ。今、コノ湖ノ底ニ秘宝ハ沈ム。マズ、湖深ク潜レ。ソシテ、我ノ与エル試練ヲ切リ抜ケ。汝ガ我ノ試練ヲ切リ抜ケタ時、我ハ汝ニ秘宝ヲ託ス。』
 ‥‥‥‥だって。『秘宝』って、精霊の笛のことよね。」
 「おそらく。」
 「待って、まだ続きがあったわ。
 『我ノ魔力ニテ、汝ニ、コノ湖ノ中デ生キル“チカラ”ヲ与エル』
 って。」
 「『湖ノ中デ生キル“チカラ”』‥‥‥」
 「何のことなのかしら?」
 その時、考え込んでいたリュナが顔を上げた。
 「この湖には、きっと特殊な結界が張られているんですよ!!たぶん、人間が水中でも生きられるようになる結界が!」
 「それって‥‥‥」
 「おそらく、この湖の中では呼吸ができるはずです。‥‥‥‥本格的になってきましたね。」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.24 )
- 日時: 2011/07/30 17:59
- 名前: 麻香 (ID: WgY/GR3l)
- ルーシィとリュナは勢いよく水の中へ潜った。 
 すぐさま冷たい水が全身を包む。
 リュナの言った通り、息を吸っても入ってくるのは水ではなく、何故か新鮮な空気。水中で話すこともできた。
 下へ下へと潜りながら、リュナがまた話しかけてきた。
 「私には、ちょっと変わった能力があるんです。」
 「『能力』?『魔法』じゃなくて?」
 「はい。私には、私を育ててくれたドラゴン、レナシディアンに姿を変えることができるんです。」
 「でもそれって、リサーナが使うアニマルソウルとは違うの?」
 「アニマルソウルは本来、動物を吸収して、その動物の姿や能力を得るんです。その代わり、かなり多くの魔力を消費します。
 対照的に私の『能力』は、レナシディアンにしか変身できません。その代わりに、変身すること自体には魔力を全く使わないんです。
 だから私は、『魔法』じゃなくて『能力』って呼んでるんです。」
 「へぇー‥‥」
 「ちなみに前も言いましたが、レナシディアンは純血のドラゴンじゃないので、私も完全なドラゴンスレイヤーではありません。
 なので、もっともドラゴン「レナシディアン」に近い状態‥‥‥レナシディアンに変身してる時じゃないと、天竜の滅竜魔法は使えないんです。」
 「ふーん。色々と複雑ねぇ‥‥」
 「それにしても、天井にあった文字の『試練』ってなんなのでしょう?」
 「さぁ‥‥」
 湖の底には、これといった物もない。ただ、どこまでも砂浜が広がっているだけ。
 不思議なことに、これだけ水が澄んでいるのに、生物の気配がない。
 その瞬間だった。
 リュナがハッと自分の口を押さえて、ルーシィの後ろを見た。澄んだ碧眼が、見開かれている。
 ルーシィがつられて後ろを振り向くより先に、リュナがルーシィを押した。
 「危ない!」
 黒くて巨大なモノが、ルーシィを押して斜めに傾いたリュナの、頭ギリギリの所を掠めていった。
 彼女の長い金髪が、水中に数本ハラリと舞う。
 リュナを狙い損ねて、水中を旋回しているモノを、ルーシィはリュナの頭ごしに、ハッキリと見た。
 「大ザメ‥‥‥‥!!?」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.25 )
- 日時: 2011/07/30 18:44
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- リュナ危機一発ですね。水中での大サメとの決闘・・・・・燃えますねw 
 それと麻香s。今俺の小説でオリキャラ募集してるんで、ぜひ参加して下さい。よろしくお願いします。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.26 )
- 日時: 2011/07/30 18:47
- 名前: †ゆう† ◆Km0pfFHoII (ID: XvkJzdpR)
- 全部読みましたwww 
 とってもおもしろいです^^
 お初なのにスミマセン><
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.27 )
- 日時: 2011/07/30 19:57
- 名前: 苺川 らび ◆vrM3Tms9zA (ID: J7WKW5tb)
- なんだか良い展開になってきましたね! 
 楽しみにみてます♪
 コメしなくても見に来てましたよ〜
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.28 )
- 日時: 2011/07/30 20:28
- 名前: †ゆう† ◆Km0pfFHoII (ID: XvkJzdpR)
- 私もこの先の展開が楽しみでスww 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.29 )
- 日時: 2011/07/31 14:35
- 名前: 麻香 (ID: 8I/v6BBu)
- アビスさん> 
 危機一髪って感じですねwホントにww
 オリキャラ‥‥‥作る才能ないですよー、私。
 とりあえず、時間が空いたら、見に行かせていただきます!
 †ゆう†さん>
 初めまして!†ゆう†さんの作品、見たことあります^^
 面白いなんて、うれしすぎます!!
 ちょっと設定が複雑なうえ、私の説明力はゼロに近いので、お気軽に質問してくださいねww
 苺川 らびさん>
 うーん‥‥‥
 実は、気持ちばっかり先走ってしまい、これからの展開があやふやなのであります^^;
 ナツとリュナの再会シーンとか、全く考えてない><
 見に来ていただいたなんて、感動ですっ
 これからも、よろしくお願いします!!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.30 )
- 日時: 2011/08/01 11:30
- 名前: エミル (ID: NeUoROHL)
- 大ざめ!?だいじょうぶか? 
 あとマカさんこんにちは!!
 相変わらず小説すごいですね
 更新いつも楽しみにしています^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.31 )
- 日時: 2011/08/01 14:04
- 名前: †ゆう† ◆Km0pfFHoII (ID: XvkJzdpR)
- >>29 
 麻香様
 おもしろいですよ><
 サイコーですね×∞
 私の小説を面白くなんかないのに見ていただいたんですか!?
 ありがとうございます><
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.32 )
- 日時: 2011/08/01 21:11
- 名前: 麻香 (ID: dn48wW/9)
- エミルさん> 
 す、すごくなんかないですよー(赤面)
 私より上手い人は、星の数ほどいますからww
 †ゆう†さん>
 いえいえ、謙遜されることありませんよ!
 私も、まだジックリ見たことはありませんが‥‥‥
 作家に必要なのは、文才でもギャグでもなく、想像力です!←ほんとエッラそうでスミマセン^^;
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.33 )
- 日時: 2011/08/01 21:51
- 名前: 麻香 (ID: dn48wW/9)
- それは、見るからにただのサメではなかった。 
 刃物のように尖ったヒレ。サーべルタイガーのように、口から少しはみ出すほど、長く鋭い牙。睨まれると、どんな獣でもひるむほど、射抜くような漆黒の目。
 そして、6、7メートルはある巨体だった。
 「ゼレフ下級モンスター、大ザメのメガロドン‥‥‥」
 リュナが、そう呟いた。
 「ゼレフ‥‥下級モンスター?」
 あまり聞きなれない言葉に、ルーシィは聞き返す。あの大ザメのことだろうか。
 ゼレフなら、聞いたことあるけど‥‥‥
 「ゼレフ書のモンスターの事は、ルーシィさんもご存じですよね?」
 「えぇ。ララバイやデリオラと戦ったこともあるわ。」
 実際に戦ったのは、ナツやグレイ、エルザとウルだけどねー‥‥‥
 「ゼレフ書モンスターは、下級・中級・上級に分類されます。ちなみに、デリオラは上級、ララバイは下級に属します。」
 「ララバイが下級!?だってララバイは、大量殺人が可能な危険なモンスターよ?」
 「ララバイは確かに巨大化すれば強いですが、いつもその姿ではありません。むしろ巨大化できるのは、ほんの十分間なんです。それに、笛になったら、自分では呪歌を鳴らせませんしね。
 なので、笛の姿の時に壊してしまうとか、巨大化されても、耳栓をするなどの対応をとれば、手ごわい相手ではありません。」
 なんという冷静な説明!しかも敵の目前で!!
 その冷静さに、ルーシィは素直に感心した。
 「それだけ冷静で詳しいってことは‥‥‥リュナは、あのメガロドンとかいう大ザメの対処法を知ってるのね!!」
 「知りません。」
 ルーシィの願望は、むなしくも即答で却下された。
 「この前、図書館で、ゼレフ書モンスター図鑑を読んだんです。そしたら、肝心のメガロドンの弱点の部分が、誰かがジュースをこぼしたみたいで読めなくて‥‥‥‥」
 それからルーシィが、一生そのジュースをこぼした奴を恨むと心に決めたのは、言うまでもない。
 その時、メガロドンが動いた。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.34 )
- 日時: 2011/08/02 21:39
- 名前: 麻香 (ID: zhN/mYB5)
- メガロドンが大きく尾ビレを振りながら、ルーシィとリュナに向かって突進してくる。 
 「ひゃーっ!!!!」
 「ルーシィさん。今思ったんですが、『試練』ってメガロドンを倒すことじゃありません?」
 「えぇ!?」
 メガロドンは水を切ってどんどん近づいてくる。サーべルタイガー並みの牙が、鋭い光を放った。
 サメは、水中のスペシャリストである。水中で普通に逃げ切れる相手じゃない。
 つまり‥‥‥‥戦うしかない。
 リュナはルーシィの星霊の鍵をチラリと見て言った。
 「ルーシィさん、今、有効な星霊はいますか。」
 いい策もないのに、リュナは相変わらず落ち着いている。
 こうなれば、ある意味天才だ。
 「ここには水あるし‥‥‥開け、宝瓶宮の扉!アクエリアス!!」
 ルーシィの掲げる金の鍵が、まぶしく光った。
 突如、静かな湖に等身大の渦が発生した。メガロドンも少し驚いた様子で、ちょっとスピードを落とす。
 数秒後、突然現れた渦は、同じように突然消えた。
 気が付けば、渦があった場所に女性がいる。
 水色の長髪で壺を持った、輝くばかりに美しい、青い鱗の人魚——アクエリアスだ。
 アクエリアスが閉じていた目を、ゆっくりと開く。
 そして、その口が発した言葉は‥‥‥‥
 「ふん。人間界にしてはいい所だな。次はトイレにでも呼びだされるかとヒヤヒヤしたが、さすがにそこまで馬鹿ではなかったか。」
 ‥‥‥毒舌。
 「なによー!まるであたしが、いっつも変な所から呼びだしてるような言い方じゃない!!」
 「違うのか?」
 「ムキーーーッ!!」
 敵を目前に言い争いを始めたルーシィとアクエリアスを、リュナが慌てて止める。
 「ルーシィさん、アクエリアスさん!先に————」
 「ん?小娘がもう一匹増えているな。」
 「う゛‥‥‥小娘でも別にかまいませんけど。とにかく!先にメガロドンを倒しましょうよ!!」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.35 )
- 日時: 2011/08/06 17:44
- 名前: 麻香 (ID: 4yRqeNGS)
- 「そうね。アクエリアス、あの大ザメやっつけて!!リュナはどっかにしがみついて!」 
 「えぇ!?」
 「言われなくても、やってやらぁーーーーーーーっ!!!!!」
 リュナとルーシィは、慌てて、わずかに地面から突き出している岩にしがみついた。
 と、ほぼ同時に、大きな渦が発生する。
 「うおおおおおおおぉぉぉぉぉぉりゃあああああああああーーーーーーーーっっっっ!!!!!!!」
 大きな渦は小さく圧縮され、より威力を増してメガロドンへと向かっていく。
 そして、両者が激突した。
 威力は、渦の方が強かったらしい。
 渦はメガロドンを呑み込んでも止まることなく、向こうの方へと飛んでいく。
 「すごいじゃない!アクエリアス!!」
 「ふん。こんなことぐらいで呼び出すんじゃねぇ‥‥‥‥‥ん?」
 渦の威力が、弱まっていく。
 だんだんと、スピードも威力も落ちてきた。
 そして、渦が消え去った場所には、ほとんど無傷のメガロドンが浮遊していた。
 「!?」
 「えっ!?どうして!??」
 すると、またもやリュナの冷静な解説が始まった。
 「たぶん‥‥‥‥メガロドンは渦の中で、渦と逆向きに回ったんです。」
 「どういうこと?」
 「例えばですね‥‥‥洗面器に水を張ってみてください。その中に腕を入れて、左巻きにグルグル回すと、左巻きの渦ができますよね。今度は、また腕を入れて右巻きに回してください。すると、左巻きの渦と右巻きの渦が対立して、やがて静かに渦が収まります。
 メガロドンも、アクエリアスさんの渦に逆らって、渦の中で逆向きに泳いだんです。
 それにしてもサメにも結構、知恵があるんですねぇ。イルカは仲間でチームを組んで、エサの魚を追い詰めたりするから、きっと頭がいいんでしょうけど‥‥‥あれ?イルカは哺乳類だけど、サメって何類なんだろう‥‥‥‥ブツブツ‥‥‥‥」
 「ちょっとリュナー、話が脱線してるわよー‥‥」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.36 )
- 日時: 2011/08/17 21:55
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 「とりあえず、“変身”します。」 
 「‥‥‥うん。」
 「獣姿の方が、戦闘力が格段に上がるので。」
 それは、たった一瞬だった。リュナがー瞬だけ光に包まれた。
 光が消えた時、リュナはおらず、代わりに不思議な獣がいた。
 第一印象は狼に似ている。だが、その背中からは大きな翼が生え、体毛は金色。瞳はリュナと同じ青だった。
 「‥‥‥‥リュナ?」
 思わずルーシィは“それ”に聞いた。
 [ ふぅ。この姿は久しぶりですね〜。 ]
 まぎれもないリュナの声が、頭の中に響いた。
 格好いい獣姿と違い、少し天然そうな少女の声で、あまりにも似合わなかった。
 「声が‥‥頭の中に響いてくるんだけど。」
 [ あぁ、テレパシーです。この姿の時は、なぜかテレパシーになるんです。 ]
 「へぇー。」
 その時、飛ばされていたメガロドンが再び態勢を整え、こちらに突進してきた。
 不思議な獣‥‥‥リュナが、考えるような表情で、口を開けた。
 [ うーん。とりあえずブレスでいいかな。 ]
 天竜の咆哮は、実際に見たことはないが、ずっと前に仲間だったウェンディが使ったと聞いた。
 大きなラクリマを壊すほどの威力だったから、結構強いんだろう。
 [ 天竜の‥‥‥ ]
 ‥‥‥‥ブレスが出てこない。リュナがなぜか、途中で止めてしまったのだ。
 メガ口ドンはその間にも、水を切って進んでくる。
 [ ‥‥‥あのですね、ルーシィさん。天竜の滅竜魔法というものは、直前に大量の空気を吸収して、それを元素にして発動するんです。 ]
 「そうなんだ。‥‥ってか早くブレス!メガロドン来てんのよ〜!!」
 [ ここ、湖です。空気ありません。 ]
 「‥‥‥‥あ。」
 そうだった。息ができるので、すっかり忘れていたが、ここは水中。呼吸ができるのは魔法のおかげであって、空気があるわけではないのだ。
 [ 天竜の滅竜魔法は使えません。 ]
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.37 )
- 日時: 2011/08/18 08:18
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- まさかの事態ww 
 でも、いまのリュナの姿なら肉弾戦もいけそうですけどねw
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.38 )
- 日時: 2011/08/18 08:34
- 名前: マルタ (ID: NeUoROHL)
- う〜ん天竜になっているなら力も上がっているからいけるんじゃない? 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.39 )
- 日時: 2011/08/18 21:24
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- アビスさん・マルタさん> 
 肉弾戦も確かにいけそうですねww
 でも、あまり簡単に終わっちゃうのも‥‥うーん‥‥‥
 というわけで、リュナにはもう少し知恵をしぼってもらいましょうww
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.40 )
- 日時: 2011/08/29 21:59
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 事態は不利だった。 
 アクエリアスの技は、相手を数十メートル飛ばすことはできるが、直接的なダメージを与えることはできない。
 リュナの技は、かなり大きなダメージを与えることができるが、水中では無効。
 ルーシィは‥‥‥戦力外。
 「あぁー、なんでこんな時にナツがいないのよー!リュナ、滅竜魔法以外で、なんか技ないの!?」
 [ ないですよー‥‥‥ ]
 相手はかなり素早い。
 下手に攻撃を繰り返すと、隙を突かれる。
 [ そうだ!ルーシィさん、アクエリアスさんと一緒に、湖の底の方へ移動してください!! ]
 「え?」
 [ 私が囮になります。私が合図したら、上へ向けて技を放ってください!! ]
 「上‥‥?でも、アクエリアスの技じゃ‥‥‥」
 ‥‥‥ダメージは与えられない。
 そう言おうとして、ルーシィは止めた。リュナのしようとしている事が、読めた。
 「分かった!お願いね!!」
 ルーシィはアクエリアスと下へ下へと泳いで行った。地底に足が着いたところで、上を見上げる。
 リュナが上手くメガロドンを引き寄せながら、水面近くを泳いでいた。
 メガロドンからの攻撃をかわしている。
 ふと、リュナが下を向いた。ルーシィと目が合う。
 リュナが、小さく頷いた。
 [ ルーシィさん! ]
 「OK!アクエリアス!!」
 「分かってる!!!!!」
 再び、アクエリアスが大きな渦を発生させた。
 それと同時に、リュナが大きく翼を広げ、湖から飛び出す。
 「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉリゃああああああああああああ!!!!!!!」
 標的を突然見失ったメガロドンは、戸惑ったように止まった。その腹に、アクエリアスの放った渦が直撃する。
 渦はメガロドンを巻き込んだままま、上へ‥‥‥水の上へと、メガロドンを放り出した。メガロドンは水面の近くにいた為に、回転して渦を止める余裕も無かった。
 大ザメも、所詮は魚。
 水から引き離された今、なすすべもなく空中を舞った。
 そして、その時を待っていたように大きく息を吸い込んだ黒い影。
 [ 天竜の‥‥‥咆哮!!!! ]
 水から出て、空中で一対一でメガロドンに向きあったリュナは、思いっきりブレスを吐き出した。
 メガロドンは水の者。リュナは空の者。
 空中戦では、圧倒的にリュナが有利だった。
 天竜のブレスは、辺りの小石や砂を巻き込みながら、メガロドンに襲いかかった。
 通常では攻撃力はイマイチの天竜のブレスも、強風で舞う小石や砂は凶器と化した。
 やがて渦の中から、カ尽きた黒い影が、水にボチャンと落ちる。
 「やったの‥‥?」
 メガロドンは、ピクリとも動かない。
 リュナが、ルーシィの横に舞い降り、徐々に人型へと姿を変えていった。
 「終わったようですね。」
 二人は、顔を見合わせて笑いあった。
 湖には、何事もなかったように、静けさが戻ってきた。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.41 )
- 日時: 2011/09/07 22:26
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- ゴゴゴゴ‥‥‥‥と、突然地響きがした。 
 「な、なに?」
 ルーシィが慌てて辺りを見回す。その音は、下‥‥湖の底から聞こえていた。
 天井の文字が七色に光り出した。
 そして、ゆっくりと、湖の底の一部が□を開けた。
 「穴っ!?」
 「わぁ〜!」
 リュナの顔が、少し楽しんでるように見えるのは気のせいだろうか‥‥‥
 とりあえず、道は開いた。行くしかない。
 リュナとルーシィは、大きく息を吸いこむと(水中でも呼吸できるが、いつもの癖で)水中に潜った。
 突如開いた穴は、暗くて何も見えない。
 だが、しばらく進むと小さな広場に出た。
 「わぁ、きれ〜い!!」
 砂が、壁が、金色に光り輝いていた。
 よく見ると、その金色に光るものは、右へ左へと動いている。
 「霊光虫と同じ種類の生物でしょうか。」
 と、霊光虫に埋め尽くされた広場の中央に、何かがある。
 それは、石でできた土台だった。その上には————
 何もない。明らかに意味ありげな土台なのに、何も乗せていないのだ。
 いや、何も乗っていないのではなく、以前まで何かを乗せていたのだとしたら‥‥‥?
 「この土台、何か乗せてあったのかしら?」
 「‥‥‥‥予測ですが、精霊の笛では?」
 そうだ、精霊の笛。忘れかけていた。
 「でも、なんで何もないのかしら。誰かが先に来たとか‥‥‥?」
 「それもありえます。」リュナが呟いた。
 「さっきから考えてたんですが、いくら下級でもゼレフ書モンスター——メガロドンのことですが——が、ブレス一撃でやられるのはおかしいです。すでに、誰かに傷を負わされてたのではないでしょうか。」
 ズーンと暗い空気がのしかかる。
 それを振り払うように、ルーシィが明るく言った。
 「ほ、ほら!上に、また穴があるわよ。もしかして、出口に通じてるんじゃないかしら。
 ‥‥‥‥精霊の笛は、先に誰かが持ってっちゃったのよ。しょうがないし、さっさとナツ達を見つけてギルドに帰りましょう!ね?」
 渋々リュナも納得したようで、二人で真上の穴に向かった。
 やがてチラチラと日の光が見えてきた。‥‥‥やはり出口に通じていたようだ。
 「「ぷはっ!!」」
 ‥‥‥別に息を止めていたわけでもないのに、水を出ると息を吐いてしまうのは、やはり癖だからだ。
 そこは、外だった。洞窟を入ってからだいぶ時間が経っていたようで、太陽はかなり低い所にある。
 と、その時。
 「おっ、ルーシィ。」
 「あ〜、リュナもいるよ〜!」
 今までの緊張とは裏腹に、超呑気な声がした。
 ‥‥‥やっぱり、ナツとハッピーだ。
 「ちょっと、どこ行ってたのよ!」
 「ん?テキトーに歩いたら出口に出たんだ。」
 「リュナ、久しぶり〜。」
 「ハッピー、お久しぶりです!」
 どうやら感動の再会とはいかないようだ。
 「こっちは大変だったのよ!ゼレフ書のモンスターと会うし、運悪くリュナの読んだことのある、ゼレフ書モンスターについて書かれた本は———」
 ‥‥‥役に立たなかった。
 そう言い終わるより前に、ハッピーがビクンと反応した。慌てた様子でナツに耳打ちする。
 「も、もしかしてアレじゃない?ホラ、ナツが珍しく『研究だ—!』とか言って図書館から借りてきて、ジュースこぼしちゃった本。」
 「あぁ、あれか。」
 ‥‥‥‥こいつらか。
 しかも、例によって聞こえやすいコソコソ話である。
 「ちょっと、あんた達———」
 ルーシィが怒鳴ろうとしたその時、突然、辺りが真っ赤に染まった。
 見ると、向こうの山の上で太陽が赤く輝いている。夕焼けだ。
 久しぶりに見る、綺麗な夕焼けだった。
 自然にルーシィの顔も笑顔になる。
 こうして、リュナとルーシィが初めて出会った、長い長い一日が暮れていた—————
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.42 )
- 日時: 2011/09/08 22:01
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 突然ですが、少しの間、オリキャラを募集します。 
 ルールをよく読んでくださいね^^
 ☆ルール☆
 ・悪役です。改心の予定はありません。
 ・男1人、女1人を募集します。キャラ投稿は1人につき、キャラ1人までです。
 ・採用が決まった場合、作者の都合でキャラを少し改造することがあります。
 ・魔法は二つまでです。滅竜魔法は禁止です。
 ・詳しく書いてくださるほど、使いやすいです。
 ・サンボイに「俺」「あたし」などの、自分を指す言葉を入れてください。
 ・先着ではありません。作者が考えているキャラとバランスのいいキャラを採用させていただきますので、不採用の方が作ったキャラが悪いというわけではありません。
 ☆採用の基準☆
 ・意外で面白い要素(FTでいうと、ナツの乗り物酔いやグレイの脱ぎグセなど)が入ったキャラ。
 ・容姿や魔法が、今までのFTにないキャラ。
 ☆投稿用紙☆
 <名前>
 <性別>
 <歳>
 <性格>
 <好きなもの>
 <嫌いなもの>
 <顔・髪の容姿>
 <服装の容姿>
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>
 <魔法の名前>
 <魔法の主な効果>
 <魔法を使った技&効果>
 <サンプルボイス>
 <備考>
 お時間ありましたら、よろしくお願いします。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.43 )
- 日時: 2011/09/09 00:17
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- オリキャラ募集があったんで、早速。 
 <名前>アンドレス・レディール
 <性別>女
 <歳>17
 <性格>しっかり者。嘘が付けない
 <好きなもの>甘いデザート(特にモンブラン)
 <嫌いなもの>辛い物。
 <顔・髪の容姿>ほっそりとした体型。しまった顔付き。赤髪でスポーティなショートヘア。
 <服装の容姿>動きやすい露出多めの服。
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>羽根の髪飾りを左側に付けている。
 <魔法の名前>爪(ネイル)
 <魔法の主な効果>自分の手の爪を自在に操る魔法。爪は鋭利の刃物のように鋭い。
 <魔法を使った技&効果>
 爪針(ソウジン):爪を長く伸ばし相手に襲いかかる。
 爪弾(ソウダン):爪を切り離し、相手に飛ばす遠距離攻撃。
 爪縛(ソウバク):相手を爪で縛り上げ、そのまま切り刻む。
 <魔法の名前>デザートイーター
 <魔法の主な効果>生物以外のあらゆるものを甘いデザートに変え、食べる事が出来るように魔法。
 <サンプルボイス>
 「私はアンドレス。レディール。長いからアン!よろしく」
 「よしっ!早く仕事と終わらせてモンブランでも食べに行こうっと」
 「ほらっ!しゃきっとしろ!!」
 「え・・・?う・・・嘘なんて、ついてないよ〜〜〜〜・・・・・」
 <備考>
 通称『アン』。大の甘党。毎日何かしら食べなきゃ禁断症状が出るほど。甘いものをどれだけ摂取しても太らない体質。
 悪役っぽくないですね(苦笑)。何か他に付け足して欲しい所があったら言ってください。
 更新楽しみにしてますよ。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.44 )
- 日時: 2011/09/09 18:08
- 名前: シャラップライダー (ID: j9SZVVec)
- どうもー シャラップライダーでーす 
 オリキャラ応募とあったので応募にきました
 <名前> ジオ=ルオル・フェンリラ
 <性別>男
 <歳>18
 <性格>俺様系 一度悪口言い出すととまらない
 <好きなもの>シュークリーム
 <嫌いなもの>とくにない
 <顔・髪の容姿>髪は赤髪ショート 釣り目
 <服装の容姿>黒いロングコートに迷彩色のズボン
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>右頬に扇状に放射線状の傷
 <魔法の名前>影魔法
 <魔法の主な効果>影をあやつったり具現化したりと
 <魔法を使った技&効果>
 シャドウジャベリン(影を三又の槍に具現化 手にもつ
 ブラックアイスゲイザー(拳を地面にうちつけると漆黒の氷が相手の影から現れ相手をつつむ
 シャドウストーム(そこらじゅうの影から無数の黒い槍がのびあいてをおそう
 シャドウアーマー(自分の影を鎧のように具現化し纏う 腕はポケモOのエルレイド的なことになっている
 壊魔玉(読み;エマダマ(超大量の魔力を消費する まわりの影すべての力を集中 巨大な球体にして相手にぶつける
 <サンプルボイス>
 「俺様はジオ=ルオル・フェンリラ ルオラと呼べ」
 「ほれ はやくたてよ 俺様はまだいたぶりたりねーんだ」
 「バーカバーカアホバカ死ねザコ(この後2時間くらいつづくので省略」
 「あ? なんだよ」
 <備考>
 通称ルオラ 妹がいるらしい
 どもした〜
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.45 )
- 日時: 2011/09/09 18:21
- 名前: グレイ ◆Qk0AOa1nlU (ID: RXugjDaQ)
- 初めまして! 何時も陰からこそこそ読ませて頂いています(え。 
 オリキャラ募集と聞き、投稿させて頂きます。
 ☆投稿用紙☆
 <名前>ハコ・シュオラ
 <性別>男
 <歳>12
 <性格>真面目でほのぼのしており、天然な一面もあるが、しっかり者、しかし、安眠妨害されると…。何時も誰に対しても敬語。
 <好きなもの>枕。
 <嫌いなもの>安眠妨害する物全て(笑)
 <顔・髪の容姿>黒い髪のショートカットで、寝癖バリバリ。目の色は紫色。
 <服装の容姿>縞模様のパジャマと枕を何時も持っている。
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>
 <魔法の名前>箱封じ(ボックスマジック)
 <魔法の主な効果>透明な結界で作られた箱を作る、何個でも作れる上に、どこに同設置(?)するのかも決められる。
 <魔法を使った技&効果>閉じ込めたところに、大きな箱を作り出して押しつぶす…等々。主に防御にも使える。
 <サンプルボイス>
 「初めまして、僕はハコ・シュオラと言います。早速ですが、倒しますね。」
 「ふぁ〜…眠いです…」
 「あ、火は危ないですよ、他の人まで巻き込もうとは思っていませんし、火力を抑えたらどうでしょうか?」
 「安眠妨害したくせに何言ってるんですか。やっぱり地獄にでも落ちてくださいよ。」
 <備考>何時だろうが何処だろうが寝られる。安眠妨害されると、性格が残酷になり邪魔した奴は完膚無きまで叩きのめす。
 えと…悪役っぽくないですね(笑)良かったら使ってください。更新楽しみにしています。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.46 )
- 日時: 2011/09/10 13:58
- 名前: 苺川 らび ◆vrM3Tms9zA (ID: J7WKW5tb)
- <名前> 
 リリィ・メーテリル
 <性別>
 女
 <歳>
 16歳
 <性格>
 心の弱い人。
 ※精神的体力皆無
 少しでも嫌なことがあると、死にたがり道一直線……
 一度へこむと3ヶ月は引っ張る面倒くさいキャラです。
 方向音痴。
 敬語をよく使うがいらいらしたりすると「爆発しろ」などと、暴言を吐く。
 暗い時の方が強かったりするので、戦闘時には死にたがり全開。
 リア充大嫌い。
 何かと、Sっ気が表れたりする。
 <好きなもの>
 甘いもの(食べ物だろうと恋だろうと甘ければ何でもおk。18禁バリのエロさでもおk。BLでもGLでもNLでもおk)
 男の娘。
 <嫌いなもの>
 苦いもの(特にコーヒー)・酸っぱいもの(果物は平気)・塩辛いもの(ある意味健康ですね)
 <顔・髪の容姿>
 色白。で、腰まである黒髪。
 前髪をピンで留めている。
 容姿端麗。
 目はツリ目。強気そうな顔立ち。
 <服装の容姿>
 白いブラウスに黒のスカート。ブラウスの上には白いベストを着用。
 いわゆる制服スタイル。
 シンプルで、柄のないもの。
 ブラウス、スカート、ベストともにハートクロイツ製で、ブラウスには小さくロゴが入っている。
 着火しないように燃えないようにする魔法をかけてもらった。
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>
 前髪を留めているピンは白で柄などは一切ないシンプルなもの。
 <魔法の名前>
 核融合
 自爆
 <魔法の主な効果>
 核融合:DQシリーズで言うイオ系。爆発を起こす。
 自爆:自分も相手もそのまま爆発。自殺用(心中用)(死にたがりの時発動)
 <魔法を使った技&効果>
 融合・初:小さな爆発を起こせ、焚き火などもできる。百発百中。
 融合・快:快く相手を逝かせられるように……と命名。相手を中心として
 爆発させるが、途中で動かれたら外れるため命中率がとても低い。
 融合・苦:相手に苦しみを覚えさせるために、「初」を8回放つ……が命中率がやや悪い。
 融合・誤:「初」よりも弱いが、一般人に向けていたずら半分に発動させるものなので弱くしてある。邪魔な奴とか、リア充とか。ていうか、カップルによくやる。あと、寝ている人。百発百中。
 (以下自爆)
 自爆:自殺用だが、誰も死なないような威力に作られている。
 誤爆:自殺用だが、リア充のそばでしか使わない。
 会話に「誤爆」とはいっていればいつの間にか発動してしまう……(^q^)
 <サンプルボイス>
 「もういいっ!!死んでやるっ!!」
 「さくさくっと片付けてしまいましょうか」
 「此処はどこですか?また迷子になってしまいました……」
 「童話の嘘、お教えしましょうか?」
 「道端でイチャイチャしてる奴爆発しろというか爆発させる」
 「融合・快!!楽に死にたいでしょう?苦しみたくないでしょう?」
 <備考>
 夢を壊す話をよく知っている。
 よく迷子になる。
 あだ名は「リリィ」・「リリル」
 『火竜のナツ』のようにあらわすなら『爆発魔のリリィ』とでも言っておきましょう……どこでも爆発するからなこの人……
 悪奴っぽいところが少ないです……
 良かったらお使いください
 では、更新待ってま〜す♪
 修正しますた!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.47 )
- 日時: 2011/09/09 21:29
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- アビスさん・シャラップライダーさん・グレイさん・苺川らびさん> 
 オリキャラありがとうございます!!
 アン…物をお菓子にしてしまう魔法‥‥うらやましいです^^大の甘党ですか。戦闘中に相手の武器をお菓子にして食べちゃったりしたら、面白いかもしれませんww
 ルオル…悪口魔ですねwなんかすっごく敵キャラっぽいキャラですね。なのにシュークリームが好きというギャップがまた面白いですww
 ハコ…こういう、敵っぽくない敵キャラって好きです!安眠妨害されると残酷に‥‥(ミッドナイトより起こしたくないキャラですw)。結界で回りを防御して、またその中で寝てそうですw
 リリィ…色んな意味で怖いキャラです。一度ヘコんだら3ヵ月引っ張る、死にたがり屋‥‥‥うぁ、怖い。でも、なぜか愛おしく思えるのはなぜでしょうww
 どれも本っ当に個性的で良いキャラです!
 ヤバい‥‥‥この中から二人に絞るなんて‥‥‥
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.48 )
- 日時: 2011/09/09 21:47
- 名前: 苺川 らび ◆vrM3Tms9zA (ID: J7WKW5tb)
- いま、>>47見て思いましたけど 
 投下されたオリキャラのキャラが濃い……
 麻香様、頑張ってください
 男と女のペアでしたっけね
 倍率2倍……で、4通り……
 ファイトですー
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.49 )
- 日時: 2011/09/11 16:02
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 一章〜妖精達は天を舞う〜 キャラⅠ 
 <名前>リュナ・ウィンティア
 <性別>女
 <歳>15歳
 <性格>生真面目‥‥に見えるが、意外と天然。どんな人にも常に敬語を忘れないのがモットー。気が弱い。分からないことは調べ上げ、論理で人に説明するのが得意。危険=とても楽しい、という思想の持ち主。
 <好きなもの>フルーツ・動物
 <嫌いなもの>雷
 <容姿>長い金髪を、翼をかたどったリボンでポニーテイルに結っている。ガラス玉のように澄んだ青い瞳。童顔で実年齢より幼く見える。だが、たまに悲しそうな顔をすることがあり、その時は大人っぽい。オシャレに興味はないタイプなので、ありあわせの服を着ている。
 <魔法>天竜の滅竜魔法
 <魔法の主な効果>風を作り出し、攻撃する。
 <所属ギルド>妖精の尻尾
 <備考>天竜と謎の獣との混血天竜レナシディアンに育てられた、半分ドラゴンスレイヤー。特殊能力でレナシディアンに変身が可能。また、混血なのでドラゴンとしての力が弱い為、レナシディアンに変身している時しか滅竜魔法は使えない。カナとなぜか仲が良い。S級魔導士。可愛らしい笑顔に油断して、襲いかかると同時に瞬殺される敵が、後を絶たない。
 「こんにちは、リュナです。魔導士としてはまだまだですが、よろしくお願いします!!」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.50 )
- 日時: 2011/09/10 16:29
- 名前: 霧火 (ID: R1Rd.hdi)
- 初めまして、霧火と言います。 
 オリキャラ募集、まだ大丈夫でしょうか?
 ☆投稿用紙☆
 <名前>ロッティ・グラス
 <性別>女
 <歳>15歳
 <性格>普段は大人しくておどおどしているが実は好戦的で、
 戦いになるとハイテンションになる。
 大の草好きで、草のことを「お草様」と敬意を持って呼ぶほど。
 意外に純粋で、肌を曝け出してる人を見るとすぐに真っ赤になって
 早口、敬語になる。
 <好きなもの>草(種類は問わず) とリンゴ。
 <嫌いなもの>火と虫。
 <顔・髪の容姿>肩まである綺麗な黒髪のサラサラヘアーで瞳は赤。
 左目の下に泣き黒子あり。
 
 <服装の容姿>赤い着物を来ている。下は動きやすいように黒のショートパンツ、
 足には重石入りのブーツを履いている。
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>耳に赤いピアスを付けている。
 実は魔力を抑えるための大切なキーアイテム。
 <魔法の名前>一角獣
 <魔法の主な効果>闇の力を纏った黒い一角獣に変身する。体長は5mほど。
 どんな魔法も取り込んで自分の魔力に変えることが出来るが、
 光の魔法だけは苦手で、取り込むと逆に魔力を消費してしまう。
 草を食べた分、魔力を回復・増幅する(馬だから)。
 自分の魔力が空っぽになるまで元の姿に戻れないという欠点があるため、
 なるべく使いたくない魔法らしい(本人談)。
 <魔法を使った技&効果>
 ダークバースト :体から闇の炎を波紋状に発し、相手にぶつける。
 炎が当たった部分は黒く染まり、魔法を出すことも動かすことも
 出来なくなる。炎・光の魔法で浄化して元に戻せる。
 イヴニング :赤い瞳で相手を見つめ、敵を眠りへと誘う。
 眠った相手に悪夢を見せ、精神的に追いつめる。
 光の魔法で眠りから覚めることが出来る。
 クロージングランス:魔力を溜め込んだ角で相手に突進する。どんな魔法や物も壊すことが出来る。
 唯一光の魔法の影響を受けずに光の魔法を破ることが出来る技。
 <サンプルボイス>
 「え、戦うの?良いけど、アタシ負けないよ」
 「お草様はアタシに力をくれる、すっごいアイテムなんだよ!…って、信じてないっしょ」
 「なっ、ななな…何でそんな肌を曝け出してんですか!?は、早く何か羽織って下さい!!」
 「魔法は成る可く使わずに終わりたかったけど。仕方ないよね」
 <備考>
 自身の魔法の影響か、無類の草好きになってしまった。
 最早ソレは中毒に近く、1日1㎏の草を摂取しないと吐血する(ぇ
 いつも懐から草を取り出して、もっさもっさ食べている。
 戦闘中だろうがシリアスな展開であろうが、お構いなし。ある意味最強(?)である。
 基本的に魔法は最終手段で、普段は己の拳と脚を使って戦う。特に脚力は凄まじく、
 一蹴りで何mも進むことが出来るし、蹴りで鉄をも壊すことが出来る。
 本気で走ればその早さは音速と化す。
 長文、失礼しました!没OKです。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.51 )
- 日時: 2011/09/10 11:18
- 名前: アリス (ID: H6c/o5GF)
- 初めまして! 
 オリキャラ投稿させてもらいます!
 <名前(フルネーム)> メロディ・バレット
 <性別> 女
 <歳> 14歳
 <性格>
 容姿からはとても想像できないくらい腹黒い。とても頭がよい。だが、たまに超天然ボケが炸裂する。
 <好きなもの> 夜、マイク、コンサートホール、本、バナナ
 <嫌いなもの> 貝類の食べ物
 <容姿>
 ピンクのほほに、パッチリと大きく澄んだ黒い愛らしい瞳。ゆるいクセのある明るいブラウンの髪を肩までのセミロングにしていて、まさに天使のような美少女。体つきは小柄で細身。
 <服装>
 白のノースリーブのブラウスに、黒いバルーンスカートに、ヒールの無い膝丈のブラウンのブーツ。だが、いつもはフード付きの、足首まである黒いマントを着ている。
 <アクセサリー> ロケットペンダントを付けている。中身は不明。
 <魔法の名前> 歌姫(ディーヴァ)
 <魔法の主な効果> 天使の声で、相手を思うままに操れる。味方につけることも、服従させることも、眠らせることも・・・・どんなことでも操れる。(もちろん魔法無しの声の出せます。)怒ったときなどに歌うと、爆発が起こったりもする。
 <サンプルボイス>
 「私に勝てる分けないじゃない。」
 「バナナってドングリの木からできるんだっけ?」
 「あーあ、みんな弱すぎ!一瞬だったよ。」
 <備考>
 実は『悪魔の子』と有名な少女。天使の顔をしてとんでもない強さなので、みんなだまされる。魔法を使わなくても十分強い。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.52 )
- 日時: 2011/09/10 17:19
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 霧火さん> 
 初めまして!
 ミリアーナの無類の猫好きに続いて、無類の草好きですか!?しかも、一角獣に変身‥‥ひゃー、かっこいい!!卒倒寸前!!!私も、無類の動物好きなもんでwwそれは置いといて‥‥服装も和と洋に分かれてたりして、すごく個性的なキャラですね^^
 アリスさん>
 可愛い名前の子が来ましたね。腹黒いってwwすごいギャップですwww歌姫の魔法は、最強ですね!聞いてみたいです!!あ、怒ってる時は遠慮します^^;
 そろそろ男の子が欲しいところですね。
 どうしよう‥‥‥魅力的なキャラ達すぎて選べない‥‥‥
 今夜は悪夢にうなされる∑°ロ°
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.53 )
- 日時: 2011/09/10 18:02
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- STAGE3 〜運命の導き〜 
 それは、ある依頼が終わった帰り道のこと。いつもの5人(4人と1匹)+リュナというメンバーだった。
 きっかけは、ナツのこの一言。
 「ん?なんか変わった店があるぞ?」
 ナツの視線の先には、明らかに怪しい紫色のテント。テントの生地にラメが入っているのか、キラキラ光っている。入ロの上に、「タイムトラべル」と書かれた看板。
 こんな人気のない山道で、ポツンと建っている存在自体が怪しい。
 「こんな店あったっけ?」
 「私、昨日ここ通りましたけど、こんなお店なかったですよ。」
 「怪しーな。」
 「オイラ、絶対嫌な気がする。」
 「同感だ。」
 色々と議論して、「入る=危険」という結論に辿りついた時だった。
 全ての苦労をぶち壊しにするような行動を、ナツがした。
 「入ってみりゃー分かるだろ。」
 というテキトーな思想で、堂々と敵陣に踏み込んで行ったのである。
 「ちょっと、ナツっ!??」
 「あいつは何を聞いてたんだ?」
 とはいえ、一度入りかけた店を出るような、失礼な真似はできず(リュナがそう熱論した)、仕方なくルーシィ達は中に入っていった。
 ☆★☆
 テントの中は、ますます怪しげだった。変な骨や、異臭を放つ液体が、所狭しと並んでいる。
 ルーシィが、藍色の液体が入っている、ドクロマークのシールが張られたフラスコに手を伸ばした時だった。
 「そこの、君。あまりペタペタ触らん方がいいぞ。爆発するかもしれんでな‥‥‥」
 唐突に、しわがれた、低い老女のような声が聞こえた。慌てて辺りを見回すと、テントの丁度中央に、人がいた。
 身長は1mくらい。真っ黒なローブを着て、フードを深く被っている為、顔はほとんど見えない。だが、フードの隙間から、桃色の髪がチラチラと覗いている。
 その人が、また口を開いた。
 「わたしは、アブリル・アムレディア。『タイムトラベル』の主。
 そなた達は客であろう?一回の鑑定料は30万ジュエル———」
 アブリルの説明が終わるか終らないかのうちに、ナツが出口に向かう。
 「帰るか。」
 同意だ。こんなに怪しげな場所で、楽しいことなんかに出会う確率は極めて低い。
 皆‥‥ハッピーまでもがそう感じ、ナツに続いて出口に向かう。
 慌てたのはアブリルだ。
 「ちょーーっと待ったぁっ!!!」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.54 )
- 日時: 2011/09/10 19:09
- 名前: エミル (ID: HZjgBtCK)
- 参照: http://www.oi-mori.com/bbs7/index.cgi?mode
- オリキャラこうしんしま〜す 
 ☆投稿用紙☆
 <名前 レイ・ルチル
 <性別>男
 <歳>6歳
 <性格>すこしおどおどした感じ二重人格一つがおどおど二つ目は荒々しくなる
 <好きなもの>普通の時安全な場所荒々しい時血(グロ・・・)
 <嫌いなもの>普段怖い場所・人荒々しい時刀とか武器嫌い
 <顔・髪の容姿>青い髪ふだんから顔は泣き目
 <服装の容姿>白い半そでに半ズボン
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)>
 <魔法の名前>竜絶破壊魔法(ドラゴンブレイク)
 <魔法の主な効果>竜の力を憑依して戦う(力・防御・スピードなどが強化される)
 <魔法を使った技&効果>ドラゴンクロー(腕にドラゴンの爪を憑依して攻撃する)効果ドラゴンの力なので普通の魔道士が食らうとかなり大変
 <サンプルボイス>「あの・・ぼくは・・レイ・ルチルです・・よろしくお願いします・・・」
 「俺の名はレイ・ルチルだ!!覚えておけ!!」
 <備考>
 こんなかんじです
 ナツとかがいるならドラゴン系の魔法があると面白いかもと思いつくりました(ぼくの小説にもでてます)
 よろしくお願いします
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.55 )
- 日時: 2011/09/11 15:51
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 二重人格キャラですね! 
 ってか6歳って‥‥超可愛いじゃないっスか!!荒っぽくなるきっかけってありますか?(悪口を言われたらキレてそうなるとか‥‥)
 ドラゴンの力を憑依‥‥‥格好いいです!!
 ナツやリュナにしたら、手ごわそうな敵です。
 P.S
 たった数日でこんなに集まるなんて‥‥皆さん感謝です!
 オリキャラは、あと一週間くらいで締切です。
 来週の日曜には結果発表になる‥‥かな?
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.56 )
- 日時: 2011/09/12 18:20
- 名前: エミル (ID: HZjgBtCK)
- 参照: http://www.oi-mori.com/bbs7/index.cgi?mode
- 戦闘時とか自分の意思で人格を変えることができますよ! 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.57 )
- 日時: 2011/09/12 18:38
- 名前: マルタ (ID: HZjgBtCK)
- 参照: http://www.oi-mori.com/bbs7/index.cgi?mode
- それじゃあオリキャラ投下しま〜す 
 ☆投稿用紙☆
 <名前>カイ・ルックス
 <性別>女
 <歳>14歳
 <性格>男っぽくて自分のことを俺と呼ぶ、負けず嫌いで何かに熱中するととまらないタイプ、意外と初対面の人には緊張する
 <好きなもの>辛い食べ物
 <嫌いなもの>冷たいもの
 <顔・髪の容姿>髪の色は茶色で顔は一目見ただけじゃいい男としか思わない
 <服装の容姿>いつも帽子をかぶっていて赤いジャケットに少しダボッっとしたズボンをはいている
 <刺青・アクセサリーなど>手首に黒いリストバンドをつけている
 <魔法の名前>星霊憑依、鍵がなくても星霊を呼び出すことができる、(憑依は相手に触らないとできない)
 <魔法の主な効果>敵の星霊でも憑依ができ相手の星霊に乗り移った場合相手の魔力が少しずつ減っていく
 <魔法を使った技&効果>相手の魔力が徐々に減っていきやろうと思えば消すこともできる
 <サンプルボイス>
 「俺はカイだ、よろしく」
 「俺のことを怒らせたことを後悔しろ!死ね!」
 <備考>なし
 自分自身が男っぽいんで作ってみました!おねがいしま〜す!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.58 )
- 日時: 2011/09/13 18:53
- 名前: cyclone ◆M5vQG7kANk (ID: wjb9BM.y)
- よぉ! 
 俺もオリキャラ・・・と行きたいところだが今日は時間がねぇ
 明日に投稿するから待ってて!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.59 )
- 日時: 2011/09/17 16:46
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- マルタさん> 
 俺っ娘キャラ(自分を俺という女子)ですね!
 な‥‥‥なんかこの子‥‥‥タイプかも//容姿が//←意味不
 好きなものが辛いものってことは、甘いものは苦手っぽいな。うん。
 アイスクリームとか苦手そうですねww
 cycloneさん>
 明日が期限です(たぶん午後2〜3時)っ!!できるだけ早くおねがいしますね。
 待ってます!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— 至急、オリキャラ求む!! ( No.60 )
- 日時: 2011/09/18 15:35
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- ☆オリキャラ結果発表☆ 
 ‥‥‥‥と行きたいとこなんですが‥‥‥
 皆様のキャラが素晴らしすぎて(号泣)
 「今回は心を鬼にして二人に決めるぞー!!」とか思ってたくせに、決められませんっ
 本当に勝手ですみません。
 オリキャラは、皆様が一生懸命考えてくださったと思うんですね。
 もしそうでなくて、適当に考えた方がいたとしても、この小説の為に時間を費やしてくださっただけでも、本当にうれしいんです。
 見たことのない人にでも、人は優しくできるんだな〜‥‥って、ちょっと感動したり。
 なので、ちょっと変更します。
 今やっている「運命の導き」編が終ったら、リュナの過去編をやろうと思っていたんですね。
 その過去編で、今回募集したオリキャラを使わせていただこうと思っていました。
 いや、過去編のオリキャラは決めたんですが、残ったオリキャラ達を使わずに捨てるなんて、どうしてもできなくて‥‥‥
 これからも絶対に敵キャラが不足すると思うんです←現にそうなっている
 なので、これから不足する度に、今回募集したキャラをランダムで使わせていただこうと思うんです!
 ランダムっていうか、私が考えたストーリーにピッタリ合うキャラを選びます。いつかは全員使います。
 使うことになったら、事前に予告しますので、暇な時に見に来てくださいね!
 オリキャラ募集は終了します。本当にありがとうございました!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.61 )
- 日時: 2011/09/18 18:16
- 名前: マルタ (ID: HZjgBtCK)
- 参照: http://www.oi-mori.com/bbs7/index.cgi?mode
- 小説内容がまたおもしろいね!更新がんばれ! 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.62 )
- 日時: 2011/09/19 14:12
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- ありがとうございます! 
 はい。できるだけがんばります^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.63 )
- 日時: 2011/09/19 15:24
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- アブリルが、先ほどの老女の声とは対照的な、元気な声で叫んだ。 
 驚くほど素早い動きで、ナツ達の前に立ち塞がる。反動でフードがハラリと脱げた。
 まだ幼い少女だ。
 軽くカールしている桃色の髪は、アブリルの丸い輪郭を引き立たせている。
 気の強そうな深紅の瞳は、挑むようにナツを睨んでいた。怒った顔をしていなければ、かなり上のランクに入る、可愛らしい少女だった。
 「なんだよ。」
 「なんで帰るのよ!アブリルちゃんの占い、聞いて行きなさいよ!!」
 自分のことを名前で、しかも、ちゃん付けで呼んでいることは、あえて触れないでおこう。
 「だって、いかにも怪しいじゃんかよ。」
 ナツ。そのことには、入る前に気づいてほしかった。
 アブリルは、噛みつくような視線をナツに向ける。
 「どこが!?」
 「まず、なんであんな変な喋り方してたんだ?」
 「あれは‥‥‥演出よ!こんな小さい子供が占いしてたら、お客さん帰っちゃうかもしれないじゃない!!だから、怪しげな雰囲気出してたの!
 これでいいでしょ!?さぁ、さっさと占い受けていきなさい!!!」
 「30万ジュエルも持ってねぇ。」
 「あぁ〜!もう!!わかったわよ!!タダ‥‥タダにしてあげるわよ!!!」
 どうやら、何がなんでも占いを受けてほしいらしい。
 こうなったら、やるまで帰してくれなさそうだ。
 全員が諦めたようにため息をつくのを見届けると、アブリルはニヤッと笑って、テントの中央に戻った。
 ☆★☆
 「じゃ、占いを始めるわよ。」
 アブリルは改めて言い、フードを再び深く被った。
 まだ演出をしていたいらしい。
 「占いって、何をするの?」
 ルーシィが聞いた。
 占いといっても、色々あるのだ。恋占い、前世占い‥‥‥何百年も前から、数えきれないほどの占いが誕生している。
 「アブリルちゃんは、運命を占うの。今日、アブリルちゃんがここに店を開いたのも運命。あなた達が偶然ここを通って、この店を見つけたのも運命。全ては、あなた達が生まれるずっと前から決まっている運命なの。」
 「‥‥‥?」
 「アブリルちゃんのカード達は、神が決めた運命を見せてくれる。運命へと、あなた達を誘う。」
 アブリルが、カードを空中へ放り投げた。その数、実に数百枚。
 たくさんのカードは、木の葉のようにヒラヒラと地面へ待っていく。
 だが、一枚だけ‥‥‥重力に逆らって空中で停止しているカードがあった。
 そのカードに、ゆっくりと文字が浮かび上がった。
 カードに書かれているのは、「×714年」。今から70年前の年号。
 「残ったカードが、あなた達の運命。
 良いものか悪いものかは、アブリルちゃんは知らない。」
 空中で停止していたカードが、キラキラと光を帯び始めた。
 オーロラのような光で、テントの中は眩しくなる。
 「アブリルちゃんができるのは、あなた達を見送ることだけ。
 あなた達の行く先に、幸運あれ。
 さぁ、行ってらっしゃーい!!」
 アブリルがそう言って、にこやかに手を振るのと同時に、ルーシィ達は光に飲まれて行った。
 やがて光が引くと、ルーシィ達の姿は消え、アブリルだけが残っていた。
 「これは使命よ。悪く思わないでね。
 でも、この使命に失敗すると、あなた達のギルドは‥‥‥‥フェアリーテイルは‥‥‥‥‥」
 アブリルは、静かになったテントの中で、独り言を呟いていた。
 その瞳には、先ほどの強い光はなく、弱々しく輝いている。
 「でも、アブリルちゃんは信じてるよ。あなた達のギルドの絆は、永遠に折れることはない。」
 アブリルがギュッと拳を握った時だった。
 アブリルとテントが、霧が引くように、ゆっくりと消えた。
 陽は、もうすぐ沈もうとしていた————
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.64 )
- 日時: 2011/09/19 17:42
- 名前: ★HITOMI★ (ID: H6c/o5GF)
- やっぱり面白い!あ、すいません元『アリス』です。名前変えました。 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.65 )
- 日時: 2011/09/20 21:14
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- ★HITOMI★さん> 
 お名前、なんだか可愛くなりましたね!
 面白いなんて‥‥‥‥あぁ〜‥‥‥‥すっごくうれしいです!!
 アブリルは、今後に深く関わってくる、謎のキャラにする予定です(たぶん)
 あ、ついいつもの「ホメられると調子にのってネタバレする」という悪いクセがwww
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.66 )
- 日時: 2011/09/20 22:07
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 「うぅ〜‥‥‥いたた‥‥‥」 
 ルーシィは、頭を押さえながら起き上がった。
 どこかで頭を打ったらしい。
 「‥‥‥ここ、どこ?」
 目の前には、知らない街が広がっていた。
 知らない街‥‥のハズなのに、どこか懐かしい街。なぜか落ち着く。
 改めて、記憶を整理してみよう。
 まず、依頼の帰路で、変な店を見つけた。ナツのせいで店に入ることになってしまい、そこには不思議な少女アブリルがいて、なぜか占いを受けることになった。そしたら、アブリルの投げたカードから、綺麗な光が出て、それから‥‥‥意識を失った。
 ってか、元はといえばナツのせいだ。
 それより、あのアブリルとかいう子は、何者だろう。
 年齢は10歳ぐらいだった。
 別に、悪いことを企んでいるような様子ではなかった。ずいぶん怪しくはあったが。
 その時、ルーシィの横で、うぅ〜‥‥と呻き声がした。
 その時になって、初めて橫にナツ達が倒れていることに気づいた。
 「あっ、ナツ!大丈夫!!」
 ナツのせいで面倒なことに巻き込まれたのに助けてあげるなんて、やっぱあたしって優しぃ〜、なんて自画自賛しながら、ルーシィはナツを起こした。
 ナツが寝ぼけながら、さりげなく繰り出した火竜の鉄拳を、軽く避ける。
 やがてナツ達も、目をこすりながら起き上がった。
 「んん〜‥‥‥」
 「ここ‥‥どこだ?」
 「なにか懐かしい匂いがします〜」
 「見たことない街だな。」
 「‥‥ルーシィ、お魚ありがと〜‥‥‥いただきま〜す‥‥‥」
 「こらっ!あたしの鍵喰うなっっ!!!」
 通りすぎる人達が、不思議そうな顔でルーシィ達を見ながら、歩いていく。
 そのうちの一人に、エルザが聞いた。
 「君、ここはどこだ?10秒で答えないと、この剣で‥‥‥」
 「ひっ!こ、ここはマグノリアです!6秒で答えましたよ、答えましたから!!命だけは!!!」
 おいおい。通行人を脅してどーする。
 ん‥‥‥‥マグノリア‥‥‥‥?
 「「「「「「マグノリアっ!!?」」」」」」
 ☆★☆
 「私、こんな所知りませんよ?」
 「俺もだ。」
 「貴様、それは本当のことだろうな?」
 「マジッス!嘘なんかついてません!!」
 でも‥‥‥意識してみれば‥‥‥‥マグノリアに似ている気がする。
 例えば、この橋から見る川の景色は同じだし、あの大木も見たことがある。でも、町並みは全く違う。
 もしかして、浦島太郎みたいにタイムスリップしたとか?
 浦島太郎は乙姫と豪華な暮らしをしたくせに、こっちは怪しい少女に占い押しつけられて‥‥‥悲惨だ。
 あるいは、エドラスみたいに別世界とか?
 「よく分かんねーけど、とりあえずギルドへ帰ろうぜ。」
 出た。ナツの「やってみれば、どーにかなるさ」の精神。
 だが他に方法もなく、ルーシィ達は仕方なくギルドへの道を歩き始めた。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.67 )
- 日時: 2011/09/20 22:11
- 名前: ラティアス ◆u3cfqUzBz6 (ID: Ba9T.ag9)
- 参照: http://blogs.yahoo.co.jp/akiraryojuna
- |┃三 
 |┃ 、))
 |┃, --" - 、
 |┃〃.,、 ヽ
 |┃ノ ノハヽ、 i
 |┃l'┃ ┃〈リ
 |┃|l、 _ヮ/从 話は全部見せてもらった!
 |┃/∀_ヽ.
 ______.| (ゝ 〈、つ
 |┃/___ゝ
 |┃/-/-|
 |┃二) ニ)
 三 |┃┃
 |┃┃
 ∧∧ |┃┃
 三 ( ;) |┃┃ピシャッ!
 / ⊃|┃┃
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.68 )
- 日時: 2011/09/21 21:05
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- ラティアスさん> 
 うれしいんですが‥‥‥
 すいません。その大きめの絵文字みたいなのは、控えていただけますか?
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.69 )
- 日時: 2011/09/21 21:38
- 名前: アビス (ID: dFf7cdwn)
- >>60の件、了解です。 
 楽しみに待ってますよw
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.70 )
- 日時: 2011/09/22 21:11
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- アビスさん> 
 はい!勝手ですみませんでした。
 いつになるか分かりませんがwとりあえず全員出すのが目標です^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.71 )
- 日時: 2011/09/22 21:54
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 「いや、ありえないだろ。」 
 「ここ、本当にマグノリアでしょうか?」
 「オレ達のギルドはあったんだし、一応マグノリアみたいだけどな。」
 「でもなー‥‥‥」
 そう。ここはマグノリアだ。でも、マグノリアではない。
 なぜこんな考えを持ったのか。話は、数分前に遡る————
 ☆★☆
 「‥‥‥‥‥‥」
 ルーシィ達はギルドに着いた。
 だが、明らかに様子が違う。
 「おぉ〜!オレ達のギルドだ〜!!」
 「待たんかっ!!」
 「ぐぇっ!」
 何の疑いも抱かずにギルドに入ろうとしたナツのマフラーを、エルザが思いっきり引っ張って止めた。
 「うぐぐ‥‥‥なんだよ〜。」
 「貴様はこれが分からんのかっ!?」
 「ギルドが‥‥元に戻ってるわ‥‥‥」
 ギルドが元に戻っている。
 正確に言うと、幽鬼の支配者<ファントムロード>に壊される以前のギルドに戻っているのだ。プールも遊技場もない、S級魔導士以外の魔導士が2階に行くことも許されない、昔のギルドに。
 おそるおそる、中を覗いてみる。
 「‥‥‥あんな奴、ギルドにいたか?」
 「じっちゃんもミラも、マカオもワカバもルーシィもいねぇぞっ!?」
 「あたしはここにいるでしょ!?」
 「ぷくく‥‥‥ルーシィ影薄い‥‥」
 「うるさい青猫っ!!」
 それはともかく‥‥‥。
 本当に、知っている顔が一人もいないのだ。
 マスターがいつも座っている場所には、全く知らない人が座っている。
 「どーなってんだ‥‥‥?」
 ☆★☆
 ‥‥‥と、いうわけでギルドに帰らずに、街に戻ってきてしまったのだが。
 全く意味が分からない。
 「あくまで私の予想ですが、もしかして‥‥‥」
 リュナが唐突に話し始めた。皆、聞き耳を立てる。
 予想だってなんだっていい。ここがどこなのか知り、安心したい。
 と、その時。
 「泥棒だぁーーーーーっ!!!捕まえてくれーーーーーーーーーーーーっっ!!!!!」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.72 )
- 日時: 2011/09/27 22:06
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 叫んでいるのは、レストランの店員だった。真っ青になりながら大声で叫んでいる。 
 そして、遠くの方へ慌てて走っていく少年の姿が見えた。
 「食い逃げですっ!代金3570ジュエルを払わずに逃げましたっ!!」
 店員が半泣きになりながら、ナツにすがりついた。
 「‥‥‥行くか。」
 ナツが呟いた。
 それを合図に皆が走り出す。
 「二手に分かれて挟み撃ちしましょう!」
 リュナの指示が飛ぶ。
 すかさずナツとルーシィ、ハッピーが近道をして、少年の前に回りこんだ。
 前後を挟まれた少年は、慌てて暗い路地に逃げ込む。
 だが、そこは行き止まりだった。目の前を高い石塀に塞がれて、少年は立ち止まった。
 「観念しなさいっ!」
 ルーシィが高らかに叫んだ。
 少年は諦めきれない様子で、辺りをキョロキョロ見回す。逃げ道はない。
 黒い横髪がフサフサと立った、生意気そうな少年だ。ボロボロの衣服を着ているので、どうやら孤児のようだ。
 ナツのように鋭い眼で、真っ直ぐにルーシィを睨む。その気迫に押されて、ルーシィは一歩下がった。
 なんだろう。この少年に、どこかで会ったことがある。
 その時、石塀の上から声がした。
 「大丈夫?マカロフ。」
 「助けに来たよ!」
 おっとりした垂れ目の少年と、桃色の髪を後ろで結んだ、気の強そうな少女だ。石塀の上に立っている。
 少女が、懐から何かを取り出した。
 「今日発明したばかりの作品よ!喰らいなさい!超強力睡眠薬!!」
 少女は、その何かをナツに向かって投げた。
 それはナツの顔面に当たると、モクモクと煙をあげる。と同時に、ナツがバタンと倒れた。
 「ナツっ!?」
 「うふふ、単純ね〜♪」
 ナツは大きないびきをあげ、眠っていた。
 ルーシィ達がナツに気を取られているうちに、垂れ目の少年が、鋭い眼の少年を塀の上に引き上げた。
 「へへ、助かったぜ!ポーリュシカ!!ロブ!!」
 そして三人は、塀の向こうへ消えた。
 ルーシィ達は、もはや眠ってしまったナツのことなど忘れ、唖然としていた。
 今の少年少女達の会話から推測する。
 鋭い眼の少年の名前が、マカロフ。気の強そうな少女の名前が、ポーリュシカ。垂れ目の少年の名前が、ロブ。
 これらの意味が、一つの真実を導き出した。
 リュナが、口に出して言った。
 「やはりここは、70年前の‥‥‥‥X714年のマグノリアなんですよ。」
 X714年。それは、アブリルの投げたカードに書いてあった年号だった。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.73 )
- 日時: 2011/09/27 22:17
- 名前: 苺川 らび ◆vrM3Tms9zA (ID: J7WKW5tb)
- おお 
 タイムスリップですかー
 楽しみ♪
 >>67の記号で書いた絵はアスキーアートって言うんですよ。
 私もケータイとかで書いたりします。
 でも少しスクロールの邪魔になるときありますよね(汗)
 作るのは結構大変ですけどね。記号をいちいち打たなきゃいけないし。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.74 )
- 日時: 2011/09/28 21:18
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 苺川 らびさん> 
 アスキーアートっていうんですか?うん。一つ勉強になった^^
 華やかで綺麗だと思いますよ!!ユーモア溢れるアートなんですね。
 ですが、ちょっと小説内で使ってしまうと、テンポが乱れてしまう気がして‥‥‥
 また小説以外の所でお会いすることがあれば、見せていただきたいです。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.75 )
- 日時: 2011/09/29 21:34
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 参照: コメ100いってないが参照1000。皆様のおかげ…デスネ!byホットアイ
- これから少しだけ、敵オリキャラを登場させようかと思います。 
 シャラップライダーさん。ジオ=ルオル・フェンリラを出させていただきますね。
 やはり、ストーリーの長さもあるので、オリキャラの出番の多さに差がでてくるんです。ルオラは、比較的出番が少なくなります‥‥すみません‥‥‥。
 でも、ここには絶対に荒っぽい男キャラを入れたいんです!
 ちょっとイメージとは違ってしまうかもしれませんが、よろしくお願いします。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.76 )
- 日時: 2011/10/03 21:57
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 「それにしても、なんだったんだ?」グレイが、思ったことをそのまま口にする。「さっきのは間違いなく、じーさんの子供ン頃なんだよな?なんで食い逃げなんかしてんだよ。」 
 「さぁ‥‥?」
 そういえば、マスターがいつからギルドにいるのか、聞いたことがなかった。
 もしかしたら、今のマスター‥‥‥ややこしいのでマカロフとしておこう。マカロフは、まだフェアリーテイルに入っていないのかもしれない。
 「あの、マスターと一緒にいた女の子がポーリュシカさんで‥‥」
 「‥‥‥もう一人が、ロブおじいちゃん‥‥‥‥」
 エルザがうつむいた。
 エルザは、まだ楽園の塔にいた時、ロブが自分をかばって死んだのを目の前で見た。
 今のロブはまだエルザに会ってもいないとはいえ、ロブに変わりはなかった。
 そういえばマスターが、昔はポーリュシカやロブと同じギルドの仲間だったとか言っていたような気がする。
 三人はおそらく、ギルドに入る前から絆を深めていたのだ。
 今のナツ達ほどに、深く—————
 ☆★☆
 「それにしても、なんだったんだ?」同じ頃、マカロフ達はぶらぶらと道を歩きながら言った。「俺達の名前を知ったとたんに、ポカンと口開けて突っ立っててよ。俺達ってそんなに有名だったか?」
 もちろん、有名でないのは知っている。
 自分達は孤児。一般市民よりも下の地位。いないも同然だ。
 「そうなのかもよ?あんた、結構この辺で悪ガキとして有名だし。悪さばっかりしてるからね〜。」
 「けっ。好きでやってるわけじゃねーよ。」
 好きでやってるわけじゃない。自分の世話は自分でしているのだ。
 その点では、その辺りの子供よりも、よっぽど立派なつもりだった。
 向こうから、ロングコートの男が近づいてくるのが見えた。
 すれ違いざまに、ポーリュシカの真紅のマントの端が、男に軽く触れる———
 と、男がポーリュシカを激しく突き飛ばした。
 「きゃあっ!」
 「邪魔だ!ガキ!!」
 ロブが慌ててポーリュシカに駆け寄る。
 マカロフが拳を振り上げた。
 「なにするんだ、てめェ!!」
 マカロフが飛びかかろうとした時、マカロフの影がゆらりと動く。
 男の瞳が、怪しく光る。
 「威勢はいいが、このルオラ様に歯向かおうなんて、100年早ェな。」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.77 )
- 日時: 2011/10/04 21:57
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 影から、冷たい漆黒の氷が飛び出し、マカロフを襲った。 
 一瞬で、辺りに闇色の氷柱が姿を現す。
 「ブラックアイスゲイザーっ!」
 「うわぁっ!?」
 必死で身を捩り、直撃は免れる。
 だが着地した時に、裸足の足にガラスのような破片が食い込んだ。
 小さな傷とはいえ、かなり痛んだが、ルオラに痛がっているところを見せるのは嫌だった。
 「‥‥‥‥魔導士か?」
 風が突然強くなった気がした。
 ふわりとルオラの髪が浮き上がり、右頬に放射線状の傷が見える。
 それが釣り目を強調していて、よけいに怖い顔に見えた。
 マカロフが再び拳を振り上げる。
 ルオラは、ニヤニヤと余裕の笑みを浮かべていた。
 「シャドウアーマー!」
 ルオラの影が浮かび上がり、ルオラを包み込む。
 ルオラの胸に思いっきり突進して行ったマカロフは、手に激しい衝撃を受けて悲鳴をあげた。
 「いってぇっ!」
 ルオラを包み込んだ影が、徐々に結晶化していき、鎧へと変化していったのだ。
 マカロフが距離をとるより前に、ルオラがマカロフの手を掴む。身動きができない。
 「‥‥‥シャドウストーム!」
 マカロフの影から、ルオラの影から、黒い槍が飛び出した。
 10本‥‥20本‥‥刺される恐怖から、目をつぶった。
 「うわああぁっ!!!」
 刺された痛みは感じなかった。
 だが、数人から一斉に袋叩きにされたような、鈍い痛みを全身に感じ、息が詰まる。
 完敗。そんな言葉が頭をよぎった。
 「特別に槍の先を丸めといてやった。そうじゃなきゃ、てめェは今ごろ串刺しだったな。」
 闇に引き込まれる直前、そんなルオラの声が聞こえた気がした———
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.78 )
- 日時: 2011/10/06 21:57
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 絶望感が、俺の心の中で渦を巻いていた。 
 目は覚めている。息もしている。
 だが、動きたくない。負けたという現実を見たくない。
 ポーリュシカとロブとは、幼馴染みだった。
 物心付いた時から、俺は孤児だった。そんな時に出会った同じ孤児の二人だ。
 お互いに助け合って生きてきた。だが、二人の方がよく俺を助けてくれた。
 孤児という地位は低い。
 突き刺すような人の視線。軽蔑の言葉。同じ年頃の子供が、母親と仲良く歩いていく光景。
 どれも、胸が焼け付くほどの苛立ちがあったが、今ではもう慣れた。
 だが、一つだけ慣れないものがある。
 人の、哀れみの視線。
 ————可哀そうに。
 ————こんな幼い子供が。
 言葉ばっかりとは、このことだ。人はそんな言葉を放っておきながら、何もせずに立ち去っていく。そういう奴は、たいてい俺たちを軽蔑しているのだ。
 ————もっと裕福な家庭に生まれておけばよかったのに。
 言葉で伝えていなくても、目がそう言っている。
 ————可哀そうに。私みたいに、裕福な場所に生まれていれば良かったのにね。
 もうたくさんだ。
 俺達が悪いんじゃない。生まれや育ちなんて関係ない。俺達は、俺達の力で生きていく。
 そんな時に、闘って、負けた。
 ポーリュシカとロブに、何て声をかければいいんだろう。
 いつもの恩を返したかっただけなんだ。なのに、また迷惑かけて、ごめんな。
 ‥‥‥言葉にできない。そんな軽い気持ちじゃない。
 眠っていたい。二人に顔向けできるほど、俺は強くない。このまま、永遠に、眠っていたい——————
 ☆★☆
 「どうしよう!?マカロフが起きないよっ!!」
 いつも気が強そうに引き締まっているポーリュシカの顔が、くしゃくしゃに歪んでいた。
 そんなことを言われても、ロブもどうすればいいか分からない。
 「もう起きてもいいはずなのに!」
 ルオラに負け、マカロフが気を失ってから、すでに三時間が経過していた。マカロフは、死んだようにピクリとも動かない。
 まず考えられるのは、病院だった。だが、医療費なんてどこにもない。
 自分達が孤児だと分かって、評議院にでも突き出されたらやっかいだ。
 だが、マカロフの命が最優先だ。
 どうなってしまうか分からないが、病院に行くか‥‥‥?
 それとも‥‥‥
 「あーら、偶然。また会ったわねぇ。」
 不意に声をかけられ、飛び上がりそうなほどに驚いた。
 振り返ると、さっき会った金髪の女の人が、満面の笑みで立っていた。その後ろには、不思議そうな顔をしながら覗き込んでいる、女の人の仲間もいる。
 ロブより先に、ポーリュシカが動いていた。
 「お願い、助けて!マカロフが‥‥‥っ!!」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.79 )
- 日時: 2011/10/07 19:54
- 名前: マルタ (ID: HZjgBtCK)
- タイムスリップ!?すっごいね〜、これからも楽しみにしてるよ! 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.80 )
- 日時: 2011/10/07 20:37
- 名前: マルタ (ID: HZjgBtCK)
- 突然なんですが題名をかえるのってどうすればいいんですか?それをずっと保つのってどうすればいいの?教えて! 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.81 )
- 日時: 2011/10/07 21:17
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 応援ありがとうございます! 
 一番最初のスレッド、いわゆる>>0を編集します。
 その時に、「題名」の欄を編集すればOKですよ^^
 そうすれば、小説自体の題名も変わりますし、次に編集する時までずっとそのままです。
 あ、編集の仕方は分かりますよね?そのスレの一番下、「ロック/修正」でパスワードを入力するんですよ!
 ちなみに、こんなにエラそうに言っておりますが、私も最近その方法を知りました^^;
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.82 )
- 日時: 2011/10/08 20:33
- 名前: マルタ (ID: HZjgBtCK)
- マカ!!ありがとう!教えてくれて!助かりました! 
 暇があったら遊びに来てください(あんな小説でよければ)
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.83 )
- 日時: 2011/11/13 18:56
- 名前: (・∀・)/ リン (ID: XEIko/lc)
- はじめまして。 読ませてもらってます。オリキャラ考えたんで、 
 良かったら・・・・・・
 <名前> ナル・ミルツハード
 <性別>♀
 <歳> 14
 <性格>天上天下唯我独尊的ナルシストで毒舌。
 <好きなもの> 動物 本
 <嫌いなもの> 馬鹿な人
 <顔・髪の容姿>めっちゃ美少女。髪、目は漆黒。
 <服装の容姿> 夏だろうが冬だろうが黒ずくめの服。
 <刺青・アクセサリーなど(あれば)> 無しです
 <魔法の名前> 呪祖使い。
 <魔法の主な効果>相手を呪ったり、霊を操ったりする。
 <魔法を使った技&効果>
 ・厭魅(えんみ)
 藁人形を使う呪い。効果はすぐに出る
 ・蠱毒
 虫を使う呪い。効果はじわじわと出る
 ・霊媒
 浮遊霊などを操る。契約を交わした霊も操れる
 <サンプルボイス>
 「馬鹿に嫌われるとは、光栄ですよ」
 「あたしに気でも?」
 「豚に説教をしても意味はない」
 <備考>
 なし
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.84 )
- 日時: 2011/11/14 21:50
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- ごめんなさい。オリキャラ募集は終了しました。 
 できれば使わせていただきたいのですが、登場する確率は低いです。ご了承ください。
 ここから雑談ですが、<性格>の欄とか、どこかで見たようなキャラな気がww
 同じ本を読んだのでしょうか?趣味が合いそうですね。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.85 )
- 日時: 2011/11/14 21:45
- 名前: 麻香 (ID: dROGY/Lo)
- 「目ぇ覚まさないわねぇ〜」 
 ルーシィがふぅっとため息をついた。
 マカロフは、まだ眠ったままだった。
 ルーシィとポーリュシカが再会した後、ロブから大体の事情は聞いた。
 それで、適当に言いくるめて、近くの民家のべッドを借りることができたのだ。
 「マスターって、この頃はまだ魔法使えなかったのねぇ‥‥」
 「あのさ、助けてもらったのは感謝してんだけど‥‥‥
 さっきからマカロフのことをマスターだのじいさんだの、一体何なの?あたしたちのことも‘さん’付けだし」
 ポーリュシカが怪訝そうに皆の顔を見回す。
 少し、話していいものか迷った。
 マカロフはこの頃、マスターどころかフェアリーテイルの存在自体を知っているか怪しい。
 ここで事情を話してしまえば、歴史を変えるとか、そういうことが起こるんじゃないだろうか。
 謎の少女に未来からタイムスリップさせられた、という話を鵜呑みにするほど、ポーリュシカは馬鹿じゃない。
 そもそも自分たちがこの世界に来たことで、既に歴史変わってしまっている気がするのだが。
 ルーシィが困ったようにグレイを見た。
 グレイは、俺かよ、と露骨に嫌そうな顔をし、エルザにハイタッチ。
 エルザはぎこちなく視線を漂わせ、最後にバトンを受けたのはやはりリュナであった。
 「わ、私達は遠い国から来たんです!」
 「遠い国?」
 「はい。そこにいる知り合いが、あなた達ととてもよく似ているから、ついその名前で‥‥‥」
 この状況で咄嗟にそんな言い訳を思いついたのは立派だが、リュナは嘘が苦手らしい。おろおろと視線をさまよわせ、笑顔もいつになく固い。
 そんなリュナの態度に違和感を感じたのだろう、ポーリュシカは不服そうに、ふぅん、と呟いた。
 と、その時。
 「うぅ‥‥‥」
 マカロフが小さく呻き声をあげた。
 ポーリュシカが素早くベッドの側に走り寄る。
 「マカロフ?ちょっと起きなさい、マカロフ!!」
 マカロフは眩しそうに2,3度瞬きをした後、ゆっくりと目を開けた。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.86 )
- 日時: 2011/12/15 20:59
- 名前: aoi (ID: cX9VSRxU)
- 面白いですね! 最近見始めました。がんばってください! あと、書き込みってどうやるんですか?あたしも書きたいので教えてください! 
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.87 )
- 日時: 2011/12/16 21:24
- 名前: 麻香 (ID: 3ZeOyjRh)
- 初めまして!やっぱ「面白い」って言葉が一番嬉しいです^^ 
 最近更新できなくてスミマセン。なかなかこの先の構成がまとまりにくくて‥‥!
 近々再開したいです。はい。
 あと、書き込みとはどういうことですか?小説を書く方法ということですか?
 もう少し詳しくお願いします。私が知っていることならば、喜んでお答えします!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.88 )
- 日時: 2011/12/17 13:00
- 名前: スペリシオ (ID: JSaR90tz)
- aoiからスペリシオに変えました。 
 小説を書くということです。
 言い方変ですいません・・・
 作家になることが夢なんですけど、これ見始めてから、自分もみなさんに、おもしろい!っていわれたいなーと思いまして。
 でも、使い方がいまいちわからないんです。
 教えて!麻香さん!
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.89 )
- 日時: 2011/12/17 17:54
- 名前: 麻香 (ID: uRoTrNqc)
- 簡単ですよ!って訳で、麻香の小説講座〜!←何やってんだ 
 ①小説のジャンルを決めて下さい。一番最初は、二次が書きやすいですね。
 ②ストーリーを決めて下さい。おおまかな流れだけで良いです。題名は後ででも充分OKです。
 ③キャラを決めて下さい。ここで注意点!
 ・男ばかり、女ばかりにしないこと
 ・完壁な人間にしないこと(人間には長所と短所があるものです)
 ・似たようなキャラを作りすぎないこと
 ここから小説を作って行きましょう↓
 ④「小説を書く・読む」でジャンルを選び、クリック。上の方にある「新規小説作成亅をクリック。
 ⑤規約に同意し、「はい。わかりました。」をクリック。
 ※規約の内容を簡単にまとめると、「小説に個人情報を書いたり、他人を中傷する言葉を書かないで下さい。カキコは責任を負いません」だと思います。たぶん。
 ⑥欄に、「題名」「名前」「パスワード」「本文」を入力。本文は、簡単なあいさつだけで良いです。二次の場合、題名に原作の作品名を入れるのを忘れずに!
 ⑦「スレッドを作成」をクリックして完成!自分の小説ができているハズです。「お気に入り」に登録しておくと、後で書きやすいです。小説を更新するには、ここでコメントを書くのと同じ方法で良いです。
 ※必要事項を入力し、「スレッドを作成」しても、自分の小説ができていない場合があります。その時はもう一度作り直して下さい。
 これで良いでしょうか?
 小説カキコは、小説家の夢を叶えるのに本当に良い場所です。
 私はここで1年書いていますが、この前学校で書いた作文を作文コンクールに出したところ、近畿で銅賞を受賞してしまいましたww
 私も将来の夢の1つに小説家がありますので、一緒にがんばりましょう!
 また質問があれば、お受けいたします^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.90 )
- 日時: 2011/12/17 19:29
- 名前: マルタ (ID: VlEkFmzy)
- マカ銅賞!?すっげ〜!そんなことできるんだ〜ここって!ぼくもがんばるぜい! 
 あ!ちなみにとある科学の超電磁砲ってしっとる?←(どこのひと!?)
 いまその小説カイテルンダ〜、←(宇宙人か!?)
 ぜひアソビニキテクダサイ←(完全に宇宙人だ・・・・)
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.91 )
- 日時: 2011/12/17 23:00
- 名前: スペリシオ (ID: 3JtB6P.q)
- ありがとうございます!(涙x100) 「泣きすぎ!」 
 やってみます!おもんないかもしれないけど覗いてください。
 マルタs
 ユーモアのセンスありますね!(爆笑)
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.93 )
- 日時: 2012/04/17 21:08
- 名前: 麻香 (ID: ucTV.0zG)
- 知らないです。「とある〜」って感じの物は、聞いたことはあるんですが‥‥ 
 流行に乗れないタイプなので、最近よく聞くけいおんとかは知らないです^^;
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.94 )
- 日時: 2012/04/18 21:49
- 名前: 麻香 (ID: nA/hfs8a)
- マカロフはポーリュシカに支えられてゆっくりと起き上がった。 
 ルーシィたちの方を見て怪訝そうな顔をする。
 「‥‥‥誰だ?お前ら」
 「あらぁ、忘れたの?食い逃げ少年君」
 ルーシィが意地悪く笑う。
 マカロフはルーシィの顔を見て数秒間固まった後、首をかしげる。
 「‥‥‥誰だ?」
 ルーシィの眉がぴくりと動いた。
 顔全体で、あたしは被害者なのよ〜、命の恩人なのよ〜、と訴えている。
 訳がわからないマカロフにも、ルーシィの殺気は感じたらしく、べッドの上で後退りした。
 そんなルーシィを押しのけて、ナツが身を乗り出す。
 「それよりお前、なんで倒れてたんだよ」
 マカロフは初めてナツに気づいて不審な目を向ける。
 だがそれも一瞬のことで、なにかを考えるようにうつむいてしまった。
 その口から吐息のような声が漏れる。
 「なんか‥‥変なヤツにやられたんだ」
 「変なヤツ?」
 「あぁ。そいつがポーリュシカを突き飛ばしたから、俺がそいつを殴ろうとしたんだ。そしたら、氷の柱みてぇなのが地面から突き出して‥‥‥‥あいつ、魔導士だ」
 あの時、謎の男はルオラと名乗った。
 ルオラは強かった。マカロフでは、手加減されていても勝てないほどに。
 「‥‥それで、お前はそいつに仕返しに行くのか?」
 「‥‥‥‥‥‥」
 正直言うと、怖かった。
 初めての恐怖。自分より強い者ヘの。
 けして自分が、世界一強いとか思っていた訳じゃない。
 だが強弱の差をはっきり見せつけられたことには、悲しみというより脱力の方が大きかった。
 「‥‥‥俺、怖いんだ。悔しいけど、あいつの前にいるのは嫌だ。あいつは強いから。俺なんかより、ずっと‥‥‥‥」
 所詮、自分は子供だから。孤児だから。
 魔力の欠片も持っていない、無力なだけの人間だから。
 弱い人間は、強い人間に逆らえない————。
 「んなこと関係ねーよっ!」
 その声にマカロフは顔を上げた。
 ナツがマカロフの肩を強く掴んでいた。
 「お前は、強いからとか魔導士だからとか、そう言って逃げてるだけじゃねぇか!弱くたって魔力がなくたっていい。その拳で、そいつに一発決めてこいっ!!」
 ナツの後ろに、心配そうな顔のポーリュシカとロブが見えた。
 2人とも孤児だった。そんな2人が、どうしてマカロフについてくるのか。
 それは、2人がマカロフを信じているからだ。
 小さい時からの仲間で、お互い助けあってきたからだ。
 自分が諦めたら、ポーリュシカとロブを裏切ることになる。
 それは嫌だ。
 自分のためだけじゃない。
 自分を信じてくれる仲間のためにも、強くならなければいけない————。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.95 )
- 日時: 2012/04/20 21:56
- 名前: 麻香 (ID: mo8lSifC)
- ルオラは港の灯台に寄りかかり、空を見上げた。 
 手に持っているシュークリームをかじる。
 故郷に残してきた妹を思う。
 もう、10歳になっただろうか。
 ちゃんと兄のことを覚えているだろうか。
 強くなるため、と故郷を飛び出したはいいが、ルオラを受け入れてくれる魔導士ギルドはなかった。
 容姿と口調のせいだ。誰もがルオラと関わり合いになりたがらない。
 それでついムシャクシャして、すれ違った少女を殴り、少年に魔法を使ってしまった。
 最低だ。あの少女は、妹と同じくらいの歳なのに。
 すっと視線を感じて振り向くと、あのツリ目の少年が立っていた。
 仕返しに来たのか。でも、先ほどとはなにか違う。
 怒り狂って飛びかかるのではなく、冷静に敵の腹を探っているような。
 「なんだ。てめェか」
 鼻で笑う。
 こんな子供が勝てるとは思えないが、勇気だけは大したものだ。
 「‥‥俺はお前を殴る。ちゃんとポーリュシカの分と俺の分を足して返してやる」
 「ん?負け惜しみか?さっさと来いよ」
 シュークリームの最後の欠片を口に放り込んだ。
 仕方がない。早く終わらせてやろう。
 もう一度痛めつけておけば、もう懲りるだろう。
 だがルオラが仕掛ける直前、灯台の裏から小さな影が飛び出した。
 桃色の髪の————ルオラが殴った少女だ。
 その小さな顔に妹が重なり、ルオラが躊躇したスキに、少女は手に持っているものを地面に叩きつけた。
 「喰らいなさい!さっき改良したばっかりの超強力スーパーデラックス煙玉!!」
 なにやら長い名前のそれは、地面で割れると白い煙を噴出した。
 あっという間に辺りは白銀に染まる。
 視界を奪われ、ルオラは慌てて回りに目を走らせる。
 「うおりゃあああああっ!!!」
 ルオラの前方の煙が割れ、ツリ目の少年が拳を振り上げて飛び込んできた。
 だが、今度はルオラは慌てない。ある程度予測していたことだ。
 相手の視界を奪い、不意打ちを仕掛ける。ありふれた戦術。
 ルオラはニヤリと笑いながら、魔法を使おうと構えた。
 「ブラックアイス————」
 ルオラの言葉がそこで止まった。
 突然、足から力が抜けた。
 白銀の煙の中から飛び出した別の少年が、ルオラに体当たりしたのだ。
 「なっ!?」
 弱い体当たりだった。
 しかし、煙で景色が見えないうえ、ツリ目の少年に集中していたので、ルオラは平衡感覚を失った。
 そのまま放ったブラックアイスゲイザーは、見当違いの方向に漆黒の氷柱を造形した。
 ツリ目の少年はそのチャンスに挙に力を込める。
 と、ふいにツリ目の少年の挙が、大きく変形した————。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.96 )
- 日時: 2012/04/22 14:36
- 名前: 麻香 (ID: mo8lSifC)
- 「っ!!?」 
 ツリ目の少年の拳が波打ったかと思うと、急速に大きくなる。
 それは少年の身体よりも巨大。
 重さに耐えきれなくなったのか、若干地面を擦ったが、その代償に強力なパワーがあることは明らかだった。
 人間技ではない。ありえない芸当。
 普通の人間であれば。
 「魔法かっ!!」
 少し前に喧嘩した時、ツリ目の少年は魔法を使わなかった。
 ということは、わずか数時間で習得したのか。
 いや、そんな時間はなかった。つまり、今この場で捻りだしたのだ。
 魔力を持っているかどうかは見た目ではわかりにくい。
 魔力を持っているのに、その人間自身が魔力の存在を知ることなく、一生を終えることもある。
 学者の中には、全ての人間が魔力を持っているという意見を出つ者もいるのだ。
 そして、少年は自身の「怒り」の感情によって魔法を捻りだした————希少だと言われる巨人<ジャイアント>の力を。
 「うぉりゃあぁっ!!!」
 ツリ目の少年の巨大な拳が、ルオラの腹に直撃した。
 ルオラの身体が軽く宙を飛び、そのまま灯台にぶつかる。
 頭を強く打った。
 意識を失う寸前、ルオラはこの町の地図を思い出す。
 このマグノリアの町の全ての魔導士ギルドに拒絶された。
 だが、一つだけ忘れていたギルドがあった。そこなら自分を受け入れてくれるかもしれない。
 影のようにひっそりと、だが笑い声が絶えない魔導士ギルド——————妖精の尻尾<フェアリーテイル>。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.97 )
- 日時: 2012/04/22 20:20
- 名前: ARISA ◆05Q6suVuis (ID: I.8LRP4y)
- 読みました! 
 面白いです^^
 頑張ってください☆
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.98 )
- 日時: 2012/04/24 21:04
- 名前: 麻香 (ID: vLlTyC08)
- おう、頑張るぜっ!!←今、無駄にテンション高いですが無視してください 
 久しぶりの投稿っ。読んでくれる人いてよかったぁ^^
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.99 )
- 日時: 2012/04/26 21:51
- 名前: 麻香 (ID: RXnnEm2G)
- 「うっしゃあああああっ!!!」 
 歓声をあげたマカロフの頭をぐりぐりとルーシィが撫でる。
 心配になってナツたちと近くで見守っていたのだが、その心配はなかったようだ。
 むしろ、戦いたくてウズウズしているナツとグレイを止める方が大変だったぐらいで(それもエルザの一喝によって解決された)。
 「それにしても、知らなかったわよ。魔法が使えるなんて!」
 ルーシィがマカロフの頭を肘でぐりぐりする。
 今は縮んでいるが、あの大きい挙————間違いなくルーシィたちの知っているマスター・マカロフが使う魔法、巨人<ジャイアント>だ。
 小さなマカロフは頭を庇いながら飛びのいた。
 「はぁ?魔法?なんのことだ」
 「なんの、って‥‥‥‥手が大きくなったでしょ」
 「気のせいじゃねーの?俺、魔法使えねーし」
 「じ、自覚ないのっ!?」
 ルーシィの叫びなど無視し、マカロフはポーリュシカたちときゃいきゃい騒ぐ。
 リュナがマカロフたちに聞く。
 「マスター‥‥じゃなかった、マカロフさんたちは、これからどうするんですか?」
 「うーん。あたしはね、世界中の森や山を回って、薬の研究をするの!どんな病気でも治せる薬を!」
 「‥‥僕は、世界中の歴史ある建物や土地を回りたい。ポーリュシカの夢と、ちょっと似てるけど」
 ポーリュシカとロブが笑顔で答えた。
 ルーシィたちは、これから2人がどんな将来を送るのか知っている。
 辛いけれど。悲しいけれど。そのことを教えてあげたいけれど。
 運命は、変えてはいけない。
 「マカロフさんは?」
 「んー、俺は‥‥‥‥」
 マカロフが迷いながらも口を開こうとした時、突然強い光がルーシィたちを包み込んだ。
 この、やたらとキラキラした光には見覚えがある。
 全ての元凶となったアブリルにタイムスリップさせられた時に見た光だ。
 「わぁ、綺麗!それって魔法なの?」
 ポーリュシカが光と同じくらいキラキラした目で聞いてきた。
 ルーシィは自信なさげに頷く。
 おそらく、帰る時が来たのだ。
 「マスター。ポーリュシカさん。ロブさん。あたしたち、帰らなきゃいけないみたいなの」
 「え、帰っちゃうの!?‥‥‥‥また来てくれるよね?」
 「わからないわ。でも、絶対に会えるから。すぐに」
 ルーシィはポーリュシカに手を振った。
 また会えるから。未来で。
 「おい、お前。その変な模様はなんだ?」
 マカロフが、空気を読む気がないのか、この状況を理解していないのか、無邪気な声で問う。
 その指がさす方向には、ナツの肩があった。
 桜色の、魔導士ギルド・妖精の尻尾<フェアリーテイル>の紋章があった。
 「これか?」
 ナツは自分の肩をしばらく見つめる。
 やがて上げたその顔は、ニヤッと笑っている。
 「これはな、仲間の証だ」
 「仲間の‥‥‥‥?」
 「あぁ。妖精の尻尾<フェアリーテイル>の仲間。安心して背中を預けられる奴、って意味だ」
 本来、人間の死角である背中は弱点だ。
 だがフェアリーテイル同士ならば喜んで背中を見せることができる。
 団結力。それがフェアリーテイルの最大の武器。
 ナツたちを包み込む光が強くなり、別れが来たことを告げる。
 ナツは握った拳をグッと前に突き出した。
 「じゃあな、待ってるぜ!じっちゃん!」
 光はナツたちを包み込み、弾け飛んだ。
 その光は花火のように空に咲いて見える。
 「フェアリーテイル‥‥‥か‥‥‥‥」
 光が消えた空中を眺めながら、マカロフはそう呟いた。
 ☆★☆★☆
 ×784年。
 妖精の尻尾<フェアリーテイル>ギルド前————。
 人ごみの多い道のど真ん中に、突如として眩しい光の玉が現れた。
 「きゃあ!」
 「ひゃんっ」
 「おわっ!」
 「むっ」
 「いてっ」
 光の玉が5人の人間(+猫)を吐き出す。
 そのまま光の玉は弾け散り、道のど真ん中に座り込んだルーシィたちは、唖然と目の前のギルドを見つめる。
 「‥‥‥‥ギルドだ」
 「‥‥本物の、ですか?私たちのギルドですか?そうなんですよね‥‥‥?」
 リュナは涙目になってハッピーに抱きつく。
 抱きつかれたハッピーは、グレイが止めなければ危うく窒息しかけただろう。
 その時、後ろから声がかけられた。
 「あら。ルーシィにナツに‥‥‥こんな所でなにしてるの?」
 「ミ、ミラさん!」
 ルーシィがミラに、うわあぁん、と泣きつく。
 ミラはまんざらでもなさそうな顔をしながら、不思議そうな笑顔で皆を見回した。
 その様子を見つめている、小さな人影。
 「‥‥やっぱり運命は変えられない。こんなふうに歴史は足されていくの」
 黒いローブの下で、形の良い少女の唇が笑う。
 そんな少女に、人々は気がつかないかのように自然に横をすり抜けていく。
 「でも、アブリルちゃんは信じてたよ。あなたたちならできる、って」
 ふわり、と陽炎のように小さな影は宙に消えた————。
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.100 )
- 日時: 2012/04/28 17:29
- 名前: 麻香 (ID: RXnnEm2G)
- 一章〜妖精達は天を舞う〜 キャラⅡ 
 <名前>アブリル・アムレディア
 <性別>女
 <歳>?歳
 <性格>強気で自信家。占いが得意。静かにしていると大人っぽく見えるのだが、自分のことを「アブリルちゃん」と呼ぶ子供っぽい一面も。
 <好きなもの>占い
 <嫌いなもの>魔法以外の、非科学的な超常現象
 <容姿>見た目では10歳くらい。ふんわりとした綿菓子のような桃色の短髪。真っ赤な瞳。黒くて裾が長いローブが、顔とのギャップで不思議な雰囲気を漂わせる。
 <魔法>?
 <所属ギルド>なし
 <備考>突然現れては消える、不思議な少女。ルーシィたちをタイムスリップさせたことがあり、魔力は相当高いと思われるのだが‥‥?
 「アブリルちゃんの占いは絶対なの。あなたたちの行く先に、幸運あれ」
- Re: フェアリーテイル —大空を舞う翼— ( No.101 )
- 日時: 2012/05/04 21:40
- 名前: 麻香 (ID: RXnnEm2G)
- 一章〜妖精達は天を舞う〜 キャラⅢ 
 <名前>ジオ=ルオル・フェンリラ
 <性別>男
 <歳>18歳
 <性格>俺様系。一度悪口言い出すととまらない。
 <好きなもの>シュークリーム
 <嫌いなもの>とくになし
 <容姿>赤い短髪。ツリ目。黒いロングコートに迷彩色のズボンを着用。右頬に扇状に放射線状の傷がある。
 <魔法>影魔法
 <所属ギルド>なし
 <備考>通称ルオラ。妹がいるらしいが、詳細は不明。
 「俺様はジオ=ルオル・フェンリラ。ルオラと呼べ」
 このキャラは、シャラップライダーさん提供のオリキャラです…>>44
