二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ____恋愛逃避。[稲妻小説集 リク受付中] ( No.4 )
- 日時: 2011/07/19 20:45
- 名前: アーシェ (ID: gyX.9WMH)
 幸せ恋心
 「えっと・・・どれにしようかな」
 困った顔で少女は呟いた
 今日はバレンタインデーの前々日、準備をしているひだ
 モチロンこの少女が悩んでいるのは義理ではない本命で、だ
 思いを伝える日でもあるし、大切な日なのだが
 なにしろ男の子にチョコをあげた事は一度もない
 なので選ぶのに相当時間がかかっているのだ
 きまった?だいぶなやんでいるね。、秋ちゃんがこえをかけてきた
 何とか材料を選ぶと急いで部室へ移動した
 「おい!おそいぞ!どっかいってたのか?なにか買ったのか?」
 円堂さんが明るく声を掛けた
 コレにはさすがに全員こたえられず
 服かいに行ってたの、とうそをついた
 ごめんなさい、と内心思いながらも嘘をついていた
 サッカーをやっとはじめだしたのをみて私達は息を吐いた
 あぶなかったね、と秋ちゃんはいった
 うなずくとサッカーをしているひとをずっとみていた
 「で、できた・・・・」
 ふっと息を吐くとラッピングした、チョコを見た
 もらってくれるかな?とおもったけれど少しこわかった
 それに、たぶん沢山他の子からもらうんだろうなと思うと胸が痛かった
 でも折角作ったんだし、頑張って渡そうと決心して家を出た
 「おはよう、姫乃」
 急いで学校にいこうと思ったら後ろから声を掛けられた
 流石に朝一番に好きな人に会うと恥ずかしくなるわけで
 お、おはようございます、と赤くなってるのが分からないようにするのだった
 さすがに分かりやすかったのかこれには彼は敏感に反応するわけで
 どうした?イキナリ、と問いかけてきた
 なんでもありません、とただいった
 *
 やっと部活が終わり、今からしか渡せなくなってきた
 でも、義理チョコ配っちゃったしなんか気まずかった
 冷やかしが起きるような気がしたので帰りに渡す事にしたのだ
 でもこれから渡すとなると緊張するわけで
 それにどうやって渡すきっかけを作るか迷っていた
 そのとき不意にあたたかくて大きな手が肩を掴んだ
 帰らないのか?みんな帰っているぞ
 大好きな声が呼びかけた
 え、は、はい・・・かえります、顔が赤いのが自分で分かった
 「・・・・姫乃、一緒に帰らないか?」
 流石にこれは不意討ちで顔が赤くなっていくのがわかった
 まさか、こんな展開になるなんて、すごくびっくりした
 でも、チョコ渡せるチャンスだし、それに一緒にかえりたかった
 は、はい、と口が承諾していた
 帰り道は誰もいないわけで---わたしがおそくなったせいだけど
 話をしないのも気まずいわけで気を使ってくれたのか彼の方から話しかけてきた
 でもすごく楽しくて、おもしろかった
 ・・・オレはこっちだから、またな、姫乃、といい方向転換をした
 まだ、わたせてないけれど、でも恥ずかしくていえなくて
 いわなきゃいけないという思いが衝動となってくちにでた
 ご、豪炎寺さん、あの、まってください
 その言葉を口に出した瞬間顔が赤くなっていくのが分かった
 「なんだ・・・・?」
 困惑した表情で近付いてくるので、さらに緊張した
 「あ・・・あのちょこ、チョコレートつくったんです」
 おもいきっておずおずとチョコを出した
 もう後戻りは出来ないわけでもらってくれるか怖かった
 無言で豪炎寺さんはチョコをうけとってくれた
 その顔を見ると僅かに頬が赤かった
 「豪炎寺さん?あの、顔がその・・・」
 僅かにこちらを見たがその時は何も言わなかったけれど、
 「別にお前からもらって赤くなっているわけじゃない」
 その言葉がすごくなんかくすぐったかった
 なんとなくすこし残念だった
 踵を返して豪炎寺さんはあるきだした
 でも一回振り向いて笑顔でただ行った
 「・・・チョコレートありがとな」
 (少し希望を持っていいでしょうか?)
 (本当は嬉しかったなんていえるわけないだろう)
