二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.31 )
- 日時: 2011/08/16 12:17
- 名前: いちか(ひめねずみ) ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
- 「近藤さん、おはようございます。土方さん達なら会議中ですよ」 
 「そうか、ありがとう。てか何で鈴ちゃん目合わせてくれないの?」
 「やだなァ合わせてるじゃないですか…」
 「どこが!?」
 22)盗み聞きじゃない、立ち聞きだと言えば罪は軽くなるような気がせんでもない。
 「こんのやろぉぉ!」
 …。何だこの騒ぎは。
 つか、何で…。
 「ひぃぃぃ! かっ、勘弁……」
 ガラリ、と会議中の部屋(何故か土方さんの怒声とザキさんの悲鳴が聞こえる)に足を運んだ人物二人。
 「うぃーっす。いつになく白熱した会議だなおいィ!」
 「…お茶を持ってきました」
 近藤さん。と、わたし楠木鈴です。
 「ようし、じゃ皆ァ! 今日も元気に、市中見回りに行こうか!」
 左頬をパンパンに腫らしてガーゼをくっ付けてる近藤さん。
 さっきバッタリ会っちゃって、何故か私も連れて来られました。
 ホントいい迷惑ですよ。←
 「てか折角お茶持ってきたのに今から行くつもりですか? お茶淹れろって言ったの誰でしたっけ」
 「あぁすまんすまん俺だな」
 …と、二人のやり取りはすぐ終わらして。
 皆を見ると、何故かポカンとした表情で固まっている。…どした?
 てかザキさん何故に土方さんに襲われてんの?大丈夫?
 「……はぁ」
 土方さんは溜め息をつき、ザキさんに振り上げていた刀を下ろした。
 ***
 「ある〜ひ、森の〜なか、クマさ〜んにー出会った〜…」
 さっきの会議から、そう時間も経っていない頃。
 また土方さんのタバコでパシられた私は仕事が余ってるので急いで買って屯所の入り口まで戻ってきていた。
 すると。
 ドドドドドドドドドド……
 「…にょへッ!? え!? 何々!?」
 真選組の隊士が、次々に屯所から走り去っていく。
 …え? 事件でもあったのかな…
 - - -
 「ひじかっ……」
 「何だとォ!? 手当たり次第にガサ入れして、江戸中に近藤さんが負けたってことを張り紙して回ってるだァ!?」
 ……土方さんの声だ。
 副長室の前まで来て土方さんの名前を呼ぼうとした私は空気を読んで静かに佇む。
 てか、ガサ入れ? 近藤さんが負けたってことを張り紙に…?
 さっき皆が出て行ったのはその…誰かを捜しに行ったの?
 「ええ、そりゃもう派手にやりまくってますぜ」
 …沖田さんの声。二人で話してるのかな。
 「その割には成果はさっぱりみたいですけど」
 「あのバッカ野郎共が…! テメェらで局長が負けたことを言いふらしてどーすんだ!」
 「どうしやす? このまま放っときゃあ、町中に迷惑がかかる上に、真選組の評判がた落ちですぜ」
 はっ、それは……!
 私あのテレビのオンエアで絶対評判悪くなったし!
 さっきタバコ買いに外行ったら不良の姉ちゃんとか何処ぞのガキに言われたし!
 真選組自体がた落ちしちゃあ……。
 「行くぞ、総悟」
 「って、どこ行くんですかィ?」
 「外に決まってんだろ。まずは張り紙を剥がす」
 「…へいへい」
 …ん?
 二人出てくる?
 まずい、こんな所で盗み聞きしてたのバレちゃあ切腹もんじゃああ!!
 私が背を向けたのと襖が開くのはほぼ同時で。
 一歩踏み出したときにはもう土方さんの視界に入っていました。
 「…何してんだ」
 ( 大丈夫ですよ、私も協力しますから )
