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　「お姉ちゃん?」


私と同じ髪の色、
私と同じ瞳の色、


私と違う世界にいるはずだった人。



84)姉妹でも違うとこって結構ある



「苗字やら雰囲気からしてまさかとは思ってたのだが…ホントに霞さんが鈴ちゃんの姉御さんだったとは」

近藤さんとザキさんが、隣同士並んだ私と姉をまじまじと見る。

新しく入ってきた女中。
それは私の実の姉だった。
何で真選組で働こうと思ったのとか、
そんなことを聞くつもりはない。

私が知りたいのはただ一つ。


「お姉ちゃん」

「…?　何?」

真っ直ぐに、姉を見つめる。


「どうしてお姉ちゃ、」
「いたぞ、あそこだァ!!」



……ん??

ドドドド、という音は段々と近くなってきて。
後ろを振り向くと、黒い人たちが塊になってこちらへ走ってきていた。
な　ん　だ　こ　い　つ　ら　!


「貴方が新入りの女中さんですか?」
「いやァなんてお綺麗な方なんだ!」

隊士らが姉に寄ってたかり、褒め言葉らしきものを浴びせる。
おい、ちょ、お前ら。
私が来たとき、綺麗だとか可愛いだとか言ってなかったよね?


「お名前は何と?」

一人の隊士が問う。


「楠木霞。この子の姉です」

にこり、と微笑んだ姉に、隊士らコノヤローは一瞬にして固まった。
……は?　何?　どゆこと?

次の瞬間。
江戸の町に、うっそォォォォォォォォという叫びが響き渡った。




だからどういう意味じゃコラァァァァァァァァ!!!









　(ё)ピーチク
はい、というわけでごっさ遅い新キャラ登場。
鈴ちゃんのお姉さまです。霞かすみさんです。
詳しいプロフィールとかは随時更新するつもり。
84話短くてごめんなさい!、


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