二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.36 )
- 日時: 2011/08/16 12:18
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
 「銀さんは、真選組の敵…でも銀さんは何だかんだ言って必要な人」
 う〜ん……どうしたものか。
 24)人間みんな天邪鬼なんだよ、よく覚えとけコノヤロー。
 しかし土方さんもあれ、残酷だよなァ。
 事がでかくならないが為に原作の主人公を斬るなんて…。
 まっ、真選組女中ですけど。(ここ)の主人公は私なんだけど♪
 「てか、私の立場は……」
 普通に考えると、真選組の一員。
 でも、万事屋とも関わったちゃ関わったし。
 神楽ちゃんとも友達関係になったし。
 中立…とでも言うか。
 「いや! でもそれは違うぞ鈴!」
 自身の頬を両手でサンドする。
 私は真選組。万事屋とは知り合いなだけ。
 それに、神楽ちゃんは関係ない。用があるのは坂田銀時!
 「貴様だけじゃアアアアアア!!」
 「うるせーよ甚平女。何? ついに壊れたか?」
 「…ん?」
 私を甚平“女”と呼ぶ人はただ一人。(桂さんは甚平“娘”と呼ぶ)
 その声は上の方から降ってきた。
 何? カラスの言葉分かっちゃったのかな…
 でもそれにしてもそのカラス……
 「異様に…」
 ゆっくりと顔を上に上げた。
 「銀さんっぽい声だなァ……」
 「よ」
 「ウワッ、坂田銀時殿ォォ!! モノホンだった!!」
 「何だよ殿って。モノホン? 偽者の銀さんいるの? 困るよキャラ被りされちゃあ」
 「誰も銀さんの真似なんてしたくないと思いますけど。…つか何してんすか」
 屋根の上からひょっこりと顔を出している銀さんは、集英建設と書かれた黄色いヘルメットをかぶっていた。
 「何って仕事だよ」
 「万事屋廃業ですか」
 「ちげーよ! 万事屋の仕事の依頼でやってんのォ!!」
 「…へー。そんなことより銀さん、私と一緒にパフェでも食べにいきませんか」
 ずっと屋根の上にいたら見つからずに済むだろうけど、
 いつかは降りますよね見つかりますよね。
 だったら私とファミレスで隠れていましょうよ斬られますよ。
 ( なんだかんだ言って私は、銀さんの味方についてしまっている )
 「そんなことって一応仕事なんだよなァ。パフェは食いてェけど依頼人がうるせーから」
 「いいじゃないですか知ったこっちゃありませんよ降りてきて下さいよ!」
 「お前それすげー他人事じゃねェか。んま今から降りるっちゃ降りるけど、パフェ食いに行くためじゃねェぞ、木材下ろすためだぞ」
 「ヨダレ拭いてから言ってもらえませんかそれ」
 ふぅ、と一息ついて目線を空じゃなく町に戻すと。
 ……げ? んげげげげげげげ!!!
 ひじきゃたさんと置田さん! あ間違えた沖田さん!
 私は目線をこちらに向かってくる土方さんと沖田さんに向けながら、上の銀さんに声をかけた。
 「銀さんやっぱり降りてこないで下さいパフェも食べに行かないでおきましょう」
 「どっちだよ。そんなこと言われても降りるもんは降りるんだよ」
 「いやパフェ食べにいきませんよ?」
 「最初から行かねっつの」
 ひぎゃあああああ上からよっこらしょなんて掛け声聞こえたァァ!
 完全木材下ろして自分も降りてこようとしてるよォォ! 斬られるよォォォ!!
 どうこうしているうちに、土方さん達も私に気付いたみたいで。
 「よォ鈴じゃねーか、勝手にどこ行ってたんだ?」
 「えっと、野良猫を見つけたので…はい…追っかけてました。てか、土方さん沖田さんッ!!」
 「「?」」
 両手を突き出した私に、二人の足はピタリと止まる。
 「そっから動かないで下さいそしてUターンして下さい」
 「何でだよ」
 と、土方さんが言い終わる前に、沖田さんは無表情でこちらに歩み寄ってきた。
 「ぎゃっす! 動くなって言った傍から!」
 「戸棚にある饅頭、あれ俺のだから食うなよって言われたら逆に食っちまいたくなるだろィ。それと同じだ」
 「てめッ総悟! 俺の饅頭食ったのやっぱりお前か!!」
 実際にあった話だったのだろう、そして被害者は土方さんだったんだろう、
 そしてそして何故か土方さんまで早足で沖田さんの横に並んだ。
 「だから来るなって……!!」
 言ったときにはもう遅い。
 「おい、兄ちゃん危ないよ」
 明らかにやる気のない声が上からしたと同時に、
 土方さんの頭上に例の木材(の固まり)が落下してくる。
 土方さんは悲鳴を上げて奇跡的に避けたが、これが直撃してたら記憶喪失にでもなってただろう。
 今は土方さんに記憶喪失なってもらった方が都合よかったんだけどな…。
 チッ、しゃあねェ、心配しといてやるか。
 「土方さん大丈夫ですか?」
 「お前それ心配してる?すげェ無表情だけど。つか危ないだろが!!」
 「だから危ねェつったろー」
 あ、ああ。
 銀さん、降りてきちゃあ……
 “銀髪の侍”が、梯子を使って降りてくる。
 まだヘルメットをかぶってるから気付かれていないけど。
 「もっとテンション上げて言えやァ! 分かるかァ!オイ」
 「うるせーなァ…。他人からテンションの駄目だしまでされる覚えねーよ」
 そう言って銀さんはヘルメットを外し、
 “銀色の侍”の姿を見せた。
