二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.361 )
- 日時: 2011/10/31 21:40
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: rjNBQ1VC)
 「ん…?」
 むくり、と体を起こした。
 …俺は寝ていたのか?
 ただボーッとしていると、右から声がした。
 「あ…起きましたか」
 …この美人さん、誰?
 91)食べ物の恨みは恐ろしい。
 え、いやいやいや。
 ちょっと待て。
 ここどこ? そしてこの綺麗な人だれ?
 起きたばかりの働かない頭で一生懸命に考えていると。
 「鈴ー!」
 と、綺麗な人は襖に向かって声をかけた。
 すると、その襖が開き一人の女が顔を出す。
 「…どしたの、お姉ちゃん」
 甚平女だ。
 …とゆーことは……
 ここ、税金泥棒の住み家ってことか?
 …何で?
 ていうか……お姉ちゃん?
 どう見比べても似てないだろ。
 いや髪の色と目の色しか一緒じゃねーよ。
 雰囲気とか、姉の方が上品っつーかなんつーか。
 必死に甚平女とその姉を見比べていると。
 「…何ジロジロ見てんですか、糖分野郎」
 甚平女がジト目で俺を睨んできた。
 うわ、やっぱ目つき多串くんに似てきてるよマジで。
 俺は甚平女の肩を掴み、姉さんに背を向けコソコソと話す。
 「てめ、姉ちゃんって、マジで姉ちゃんかよ」
 「そうですけど何か」
 「お前よりすっげ美人じゃねェかオイ。ちょっと銀さん紹介してよ」
 「何で私の周りの男は薄情な奴ばかりなんだろう」
 はぁ、と溜め息をつく甚平女。
 別に銀さん薄情じゃないもんね。人情に溢れてるもんね。
 「ていうか、大丈夫なら帰ってくれますか?」
 「あ、そうそう。何で俺寝てたわけ?」
 「覚えてないんですか? 大江戸マートの元お菓子売り場で倒れてたんですよ」
 「……あ」
 そうだ、思い出した。
 糖分摂取禁止令が出たから、あらゆる店の糖分買い占めようとしても何一つなかったんだ。
 「万事屋まで運ぶのも二度手間だしってことで、屯所まで引きずってきたんですよ、お姉ちゃんが」
 「通りで後頭部痛ェわけだ。つーか姉ちゃん怪力じゃん」
 「私は放って帰ろうとしたんですけど…お姉ちゃんがね」
 「お前も中々薄情じゃねーかコノヤロー」
 倒れてる奴を見て見ぬふりって…どんだけ冷酷な奴だよ。
 …ん? つーかさ。
 糖分摂取禁止令→誰が出した?→警察とかそこらへんだろ?→俺の現在地点・真選組屯所→
 真選組って?→表では警察、裏では税金泥棒→警察→糖分摂取禁止令発祥地。
 「ふざけた法令出した奴たァどこにいやがるコノヤロォォォ!!」
 俺は腰に差している木刀を抜き、近くの甚平女に襲いかかった。
 「うわ、ちょ、殺されるゥゥ!! 何ですか、何なんですか!」
 「糖分摂取禁止令出した奴誰だこらァァ!」
 「え…あぁ、それなら私です」
 甚平女の一言に、ピタリと体が止まる。
 ふざけた奴、すっげ隣にいたじゃん。
 「……てめーだったのかコノヤロー。覚悟は出来てんだろうな、あァん?」
 「ちょ、ちょっと待ってくださいよ! まさか、忘れたっていうんですか…!?」
 「…?」
 なんか、あったっけ。
