二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】真選組女中ですけど。【ギャグ99%】 ( No.40 )
- 日時: 2011/08/24 23:30
- 名前: いちか ◆iK/S6sZnHA (ID: H4NN94uP)
 ガラリ。
 「失礼しまーす。お茶を持って参りました」
 27)ふんどしは漢の象徴である。
 朝の会議。
 会議中の私語は局中法度違反で切腹だもんだから皆静まり返ってる。
 そんな隊士らに一つ一つお茶を配っていくのが私の仕事なんですけれど。
 …なんか、今日はいつになく真剣な顔つきじゃね?
 どうしたんだろう、また何かあったのかな…。
 お茶を配るのは土方さんが最後であり、配り終えた私はお盆を持って部屋を出ようとした。
 その時。
 「今日の会議の内容は分かってるだろうな。…俺らのパンツ、ふんどしが何者かに盗まれた」
 「ぶーっ!!?」
 土方さんの急な言葉に、私は躓いて転ぶ。
 「何やってんだお前」
 「いや、アンタが何話してるんですか! なに!?ふんどし盗まれたって!」
 何の会議だよお前!
 体勢を立て直していると、丁度転んだ場所が沖田さんの後ろだったらしく、隣から沖田さんの声が聞こえた。
 「折角だから土方さん、鈴にも聞いてもらいやせんか」
 「聞きたくありませんよ!」
 そう言って出て行こうとした私の手をガシッと掴まれる。
 「いつも事件に首突っ込んでる奴が何言ってんでさァ。…今回も首突っ込んでくるよなァ?」
 …んぎゃー何だこの人!
 確かに私ホイホイと事件に首突っ込んできましたけど!
 ふんどしとは関わりたくないよ私!
 でも、もう一方の片手を刀にかけてるもんだから、YESとしか言えない。
 「…聞けばいいんでしょう…」
 「そういうことで土方さん、再開してくだせェ」
 ……話を聞くと、事件が起こったのは昨日の夜。
 着替え(寝巻きとパンツorふんどし)を置いて風呂に入ったはいいものの、
 いざ風呂を上がって服を着ようと見れば、寝巻きはあるのにパンツorふんどしがないじゃないか。
 こういった被害に遭ったのは一人だけでなく、隊士全員だという。
 「……ということで間違いはないな?」
 一通り説明した土方の問いに、皆は深く頷いた。
 すると、土方さんはこちらをちらりと見やった。
 「何ですか?」
 「…あー…その、お前は…その……大丈夫か?」
 「…へ? あっ、私のパンツ盗まれてないかってことですか! 全然大丈夫でしたよ」
 土方さんこういうとこ恥ずかしがってどうすんだ。
 ふんどしと言えるならパンティーだって言いましょうよ。
 「土方さん、心配しなくても誰もこいつのパンツ盗む物好きなんて存在しやせん」
 「オイ。せめて一人くらい存在しろよ」
 ちくしょーこいつ刀持ってなかったら一蹴り入れてやりたい。
 …つか、え? 待てよ。
 皆ふんどし盗まれたってことは……
 「皆さん今ノーふん(NOT FUNDOSHI)ですか!?」
 「ちゃんと穿いてらァ!
 穿いてる分しか無くなっちまったけどなァ!(いや俺はパンツだけど)」
 「じゃ、買えばいいじゃないですか」
 「オイ普通に考えろ。こんなにもの人数がふんどし(パンツ)持ってレジ並んだら気持ち悪ィだろうよ」
 「確かにレジの人も気持ち悪くなってきますね」
 …うーん。
 じゃやっぱ盗んだ犯人探すしかないのか……。
 「鈴、お前が皆のパンツ買ってくればいい話だろィ、女中なんだし」
 「え!? 嫌ですよ! なんで女子が大量のふんどし抱えなならんのですか! さっきのより気持ち悪いだろーが!」
 ったく、絶対嫌だかんねそれだけは。
 …はぁー、何で私まで巻き込まれるんだよこんなことに…。
 ( ていうか、近藤さんは? 近藤さんも盗まれたんですよね? )
 ( 近藤さんは今市中を探し回ってるよ )
 ( ふんどしをですか )
