二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: イナズマイレブン/GO 時空を越えた出会い ( No.14 )
- 日時: 2011/11/30 18:05
- 名前: 桜花火◇16jxasov7 (ID: /HyWNmZ0)
- 参照: 期末テストって何なの?
- 3 10年前のセカイ 
 「「「10年前!?」」」
 霧野はコクンと小さく頷いた。
 そして、椅子に座ってポカンとしている円堂を見つめながら言った。
 「あぁ、そう考えるのが妥当だと思うんだ。現に、かんと……円堂さんは中学生の姿。それに、天馬の知り合いの秋さんだって同じだ」
 「じゃあ…お前たちは10年後の世界から来たのか!?」
 「今の状況から考えて、おそらく…そうなりますね」
 霧野の冷静な返事に、円堂とその隣に座っていた鬼道は顔を見合わせた。
 神童も一度、霧野を見つめると、また円堂の方へと視線を移す。
 「円堂さん、今、あなた方は中学生ですよね?」
 「えっ…あぁ…中学3年だ」
 やっぱりな、と霧野は呟くと、小さなため息を吐いた。相変わらず、速水は頭を抱え、床にしゃがみ込んで、世界の終わりだ、と話しどころではないのだが、二人だけ妙にそわそわしていたのだ。
 「?天馬、信助?どうした…」
 「監督!いえ、円堂さん!今の状況よく分りませんが、お会いできて光栄です!俺たちは雷門中サッカー部の者です!一緒にサッカーやりましょう!」
 「おう!サッカーやろう…」
 「「「円堂!!!」」」
 握ってきた天馬の手を握り返し、決め台詞を決めようとしたところに、鬼道はもちろん風丸や豪炎寺たちの声が遮った。
 「な、何だよ…」
 「今の状況を考えるのが先だ。サッカーならいつでもできる、サッカー馬鹿」
 「だから、馬鹿馬鹿言うなっての!!」
 「天馬も落ち着け、興奮しているのは分かるが、まずは先に話を聞かないとな」
 鬼道たちとは裏腹に、神童は優しく天馬を慰めた。
 小さくはい、と返事してシュンとなり、肩をすくめて、天馬は椅子に座った。
 「雷門中のサッカー部…円堂がそこの監督…」
 「はい、鬼道さん、貴方は俺たちのコーチを務めていらっしゃいます。本当は帝国の総帥でしたが…」
 「フィフ…うぐッ」
 また余計なことを言い出しそうになった天馬の口を狩屋が抑え込んだ。
 「話を続けてください。天馬は俺が押さえていますから」
 「あぁ、ありがとう…」
 「へぇ〜俺監督なのか〜」
 「10年経っても円堂は変わらないだろうな」
 風丸が円堂の肩を軽く叩いて呟いた。
 「とにかく、お前たちは元の世界に戻らないといけないんじゃないか?」
 「…はい、3日後に試合があります…」
 「もとに戻るなら、あの機械にまた信助をぶつければいいんじゃないか?」
 「い、いやですよ!痛いんですよ!」
 「それに、あの機械はこの時代にはないしな…どうやって戻すかもわからない」
 う〜ん、と悩みこむチーム全体の雰囲気は暗く重いものになっていた。
 それを見かねた円堂が、急に立ち上がった。
 「考えてもしかたなじゃないか!サッカーやろうぜ!」
 「はい!喜んで!俺、松風天馬といいます!」
 キラキラした目線で、天馬は円堂の掛け声に答えた。
 「フフッ、キャプテンらしいね」
 「神童、お前たちはどうする?」
 「…ぜひ、やらせてください!」
 「よし、じゃあグラウンドで集合な!」
 何か、展開が無理やりすぎている…
 次、第四話です!
