二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ぬらりひょんの孫〜愛してくれたから〜 コメント募集中!! ( No.28 )
- 日時: 2011/12/11 20:14
- 名前: このみ (ID: 1kkgi9CM)
- 第五幕 夫婦 
 奴良組に着くと、大広間に通された。
 そこにはたくさんの妖怪がいた。
 ぬらりひょんのように人型の妖怪、少し違う妖怪、すべてが違う妖怪、小さな妖怪、皆いろいろな姿をしていて、輝夜は少し怖くなった。
 〈月〉には、人の姿をした者しかいないので、ここまでハッキリと「妖怪」の姿(例えば鬼)をした者たちを見るのは初めてだった。
 「総大将〜〜誰です?その綺麗な人」
 「おう、輝夜という月の妖怪じゃ」
 ぬらりひょんは輝夜の肩を掴んだまま説明をする。
 あの山に住んでいる者だ、とか、勝手に連れてきた、とか。
 小妖怪達は輝夜を引っ張って、遊びの中に入れた。
 「輝夜〜これやった事ある?」
 『え…なんですか?これは…?すみません、妾こういうのをするのは初めてで…』
 「こうやってやるんだよ〜」
 納豆小僧という小妖怪がお手本を見せてくれて、輝夜もやってみるとかなり上手くいった。
 「楽しい?」
 『はい!楽しいです!』
 輝夜はニッコリと笑って答えた。
 ぬらりひょんはそんな輝夜を見ながら、酒を飲んでいた。
 隣にいる雪女の雪麗は、輝夜から視線を外さない。
 品定めをしているようだ。
 ぬらりひょんは雪麗の事は好きだ。だが、夫婦になろうとは思わなかった。
 しかし、いつまでも相手が現れなければ雪麗と夫婦になってもいいと考えてはいた。でも「相手」は現れた。輝夜だ。
 ぬらりひょんは雪麗から視線を外すと、もう一度輝夜を見た。
 その時、輝夜が笑いながら話しかけてきた。
 『ぬらりひょん様!見て下さい!高得点です!!』
 満面の笑みでそう言う輝夜はとても美しかった。
 ぬらりひょんはフッと笑うと、輝夜の傍まで歩いた。
 「楽しいかい?」
 『ええ、とっても!こうやって遊ぶのは初めてです。連れてきてくれて、有難う御座います!』
 輝夜は丁寧にお礼を言った。
 ぬらりひょんは我慢が出来なくなり、ついに言った。
 「輝夜」
 『?』
 「ワシと夫婦になろう」
