二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【コメ募集中!】おたく系女子の妄想日記。 ( No.6 )
- 日時: 2012/04/29 17:41
- 名前: 恵莉♪ (ID: CnBgMNSf)
- 第二話「それじゃあ始めよう」 
 妖館。夜。蜻蛉の部屋にて。
 「蜻たーん。今日は部屋貸してくれてありがとーう」
 「私の部屋に入るなど、中々のドS!誉めてやろう!」
 「それより話は部屋でしたらどうなの?」
 そんな会話を交わしながら部屋に入っていった。
 「———っ!!」
 皆の目に飛び込んできたのは、生活感がなく、綺麗でシンプルな部屋だった。
 「本当にあんたの部屋よね。」
 少し気味悪そうに野ばらが呟く。
 それもその筈だ。
 いつもの蜻蛉の言動から想像すると、やばい感じたっぷりの部屋というイメージの方が強いだろう。
 「蜻たんには放浪癖があるからねぇ〜☆」
 その言葉に皆は納得し、部屋の中央にあるソファに腰をおろした。
 「それじゃあはじめようか☆」
 そう言い、夏目は皆をみた。
 参加者はそれぞれのSS、蜻蛉。
 「それで?話って何よ」
 野ばらはいつもの調子で話す。
 話の内容は、本日入ってきた風鬼神恵瑠についてだ。
 「で?あの可愛い恵瑠ちゃんがどうかしたの?」
 「う〜ん。何故だかわからないケド、ボクには恵瑠たんのことが見えないんだ。」
 「視えない?どういうことだ?来夏様にもわかるよう話してくれたまえ。」
 エラそうに頼む来夏…
 「うん。ボクの目は調子によって見え方が変わることは知っているよね?」
 一同頷く。
 「でも、調子によって、視えない時もあるんじゃないの?」
 「ううん。そんなことはないんだ。どんなに調子が悪くてもかすかには視えるんだ」
 そういって夏目は話を続ける。
 「みんなの事はねぇ〜、考えているコト、過去。とか…いろいろなものが視えるんだ。でも恵瑠ちゃんは、何か黒いもの…そう闇みたいなものに覆われている感じで、何も視えないんだ。今までこんな子は視たことないからちょ〜と気になってね。だからみんなにお願いがあるんだ。」
 少し間を開けて切り出す。
 「恵瑠たんのSS、ボクにやらせてくれる?」
 一同、驚きの表情を見せる。
 「いろいろ調べたいんだ。もしかしたら他の先祖がえりの仕業とかが絡んでくるかもしれない。だから何か大変なことが起こる前に止めたいんだ。」
 「私は別にかまわないわよ?」
 野ばらが呟く。
 「だって可愛い恵瑠ちゃんが危ないかもしれないんでしょ?それなら私たちが守ってあげなきゃ。」
 「私も…」
 お菓子を食べながらカルタが呟く。
 「僕も」
 「私もだ!」
 「来夏様もだ!」
 「皆…ありがとっ☆」
 夏目は、ニコっと笑った。
 「しかし…」
 「この私はどうするのだ?」
 「来夏様はどうするのだ?」
 二人は同時に尋ねた。
 実は蜻蛉のSSは残夏、恵瑠のSSは来夏なのだ。
 「うーん。しばらくそのコンビでお願い☆」
 「交換プレイか〜よいぞよいぞ〜」
 「来夏様は構わないぞ。たっぷりと遊んでやる」
 二人ともおkしてくれた。
 話が終わり、早速恵瑠の部屋に向かう夏目。
 そこには部屋の前で荷物を運ぶ恵瑠の姿があった————。
