二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【妖狐×僕ss】おたく系女子の妄想日記。 ( No.26 )
- 日時: 2012/05/03 12:47
- 名前: 恵莉♪ (ID: CnBgMNSf)
- 第四話「おはよう…恵瑠たん☆」 
 妖館。朝。五号室にて。
 「う゛……」
 あ!
 その声を聞き、少女は彼の手を握る。
 大丈夫…大丈夫…大丈夫…だよね?
 「つぅ……」
 大丈夫かなぁ…(泣
 苦しそう…
 私が変わってあげられればいいのに…
 そう思いながら少女は彼の汗を拭いた。
 「ん・・・」
 彼の頬にタオルが触れた瞬間、彼は目を覚ました。
 恵瑠…たん…?
 「あっ!」
 少女は嬉しそうに笑う。
 「おはようございます!具合はどうですか?」
 彼を気遣ってか、いつもより声が小さい。
 気が付くと、残夏には毛布が掛けられていた。
 そうか…ボクは昨日ここで…。
 残夏は昨日のことを思い出した。
 「おはよう…恵瑠たん☆・・・大丈夫だよお〜☆」
 残夏は笑顔を見せた。
 しかしその声はいつもと違い、弱弱しいものだった。
 「そう…ですかぁ」
 恵瑠は複雑な笑顔を見せ、二十分ほど夏目の前から姿を消した。
 そして、色々(家庭的)な音が聞こえてきた。
 二十分後…
 恵瑠は戻ってきた。
 可愛らしいエプロンを身に着けて。
 「あの…ご飯食べられますか?」
 見ると恵瑠はお粥を持ってきていた。
 「うん☆ありがとう。」
 笑顔を見せ、体を起こした。
 そこで残夏は意地悪なことを考えた。
 「恵瑠た〜ん。食べさせて?」
 残夏はにこにこと笑いながらお願いをする。
 「え!?」
 恵瑠は戸惑いながらもスプーンでお粥をすくって残夏の口元まで持ってきた。
 すると、さらに我が侭を言った。
 「ボク〜。猫舌だからふぅふぅしてねぇ〜☆」
 「む…///」
 今日ぐらい、甘えてもいいよね〜☆
 「ふぅふぅ…」
 恵瑠はきちんと冷ました。
 それを…
 「ぁ…あーん…?」
 「あーん☆」
 恥ずかしがっている恵瑠に対し、残夏は楽しそうだ。
 「美味しい。もっと☆」
 子供のように甘える夏目。
 うぅ…
 夏目さん、壊れちゃったのかなぁ…←(この子は天然か?天然なのか!?
 「ふぅふぅ…はいっ!あーん///」
 「あーん☆」
 それを何度も繰り返し、残夏はすべて食べ終えた。
 「結構いっぱい作ったのに…夏目さんはご飯をいっぱい食べる人なんですか?」
 不思議そうに尋ねる恵瑠に少し考えてから…
 「だって恵瑠たんが初めて作ってくれた料理だもん。残せないよ☆」
 残夏は少し頬のいろを染めて二コっと笑った。
 ……え///
 恵瑠は言葉の意味を理解できず考えた。
 「じゃあそろそろ皆も起きてくると思うから、ボクは部屋に戻るねぇ〜☆」
 「あっ!はいっ!じゃあまたあとで♪」
 恵瑠はにこっと笑って残夏を途中まで送った。
