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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 少年陰陽師パラレル現代版★短編集 ( No.47 )
- 日時: 2012/04/30 09:55
- 名前: 羽月リリ ◆PaaSYgVvtw (ID: CMSJHimU)
- 「…はあ」 
 昌浩は、自分の机の上に突っ伏した。
 「やっと終わった…」
 疲れきった昌浩を見て、物の怪はさすがに同情の色を見せた。
 「お疲れだなぁ。昌浩」
 「…本当にね」
 実は、昌浩は補習を二時間程やらされた。
 今の時刻は六時だ。速く帰らなければ、みんなが心配してしまう。
 と言っても、安倍家にいる人は、心配しなさそうだ。もっくんが、ついてるし。
 チラリと物の怪を見ると、目があってしまった。
 「ん? なんだ?」
 首を傾げて訊いてくる物の怪のことを昌浩は抱き締めた。
 「わわっ! 何するんだよ!」
 突然のことで慌てる物の怪を見て、昌浩は笑いながら言った。
 「…うん。ごめん。帰ろうか」
 「おうよ」
 「それにしても…」
 ぽつりと昌浩が言う。
 「もっくんって、気持ち良いよね。さすが物の怪」
 「物の怪言うな———っ !! 」
 放課後の後者に、物の怪の声が響き渡った。
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