二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: D.Gray-man 真赤な薔薇 ( No.82 )
- 日時: 2012/08/27 19:28
- 名前: 有栖 (ID: SOGiHJ/a)
- 姉ちゃんが見ている方向を見るとそこには、時計の模様が部屋一面に散らばっている。 
 「これは…?」
 「な、何だこれ!?まさか…あの時計…?」
 窓の近くによって外をみてみると、外も同じような感じだ。
 変な音が聞こえて振り返ると時計は逆回転している。
 どうなってんだよ、一体。
 今度は、その模様を一気に吸い込み始める。
 「っな!!」
 勢いで吸い込まれそうになる所を、窓の縁につかまり耐える。
 時計の模様の中には、“今日”の出来事が移されていた。
 「もしかするとコレ…」
 “今日”の時間を吸っているのか?
 イノセンスの気配もだいぶ大きくなってるし。
 まさかあの時計————イノセンス…
 「——っ」
 急にまぶしくなったと思ったらさっきまで暗かった空は、明るくなり、ミランダさんが起きる。
 「あら…私、いつの間にベットに…?」
 ミランダさん本人がベットについたことを覚えてない…
 それから、この奇怪現象にミランダさん含めての考察が始まる。
 僕は、アレンと一緒に時計を調べていた。
 もし、予想が合っていればこれはイノセンスなのだ。
 「あ、スマイル。見て下さいよ、コレ」
 「え?」
 アレンに呼ばれてそちらを見ると手がすり抜けている。
 「ぶっ」
 それを見てすぐに笑ってしまう、だってすごくおかしかったから。
 笑うってか噴いたの方が正しいかも知れない。
 「なんで笑うんですか?」
 「おもしろいから」
 「あ、もしかすると…」
 アレンが急に立ち上がり体ごと時計の中へ入る。
 時計の頭からアレンの頭が出て、横に手が出る。
 「ちょ、アレン(笑)」
 「スマイル?どうしt…アレン君!?」
 「キャァーー!私の時計!!」
 姉ちゃんとミランダさんは、かなり驚いている。
 「何やってるの?どうなってるの?コレ!」
 「この時計、触れないんだよ(笑)」
 まだ、笑いがおさまらなくて笑いながら姉ちゃんに説明する。
 アレンが時計の中から出てくる。
 「どうやら、この時計に触れるのは持ち主のミランダさんだけみたいです」
 「え?」
 「さっきの“時間の巻き戻し”といいやっぱりイノセンスに間違えなさそうですね」
 ミランダさんと姉ちゃんが近づいてきてミランダさんが時計に触る
 「ほ、本当なの?この時計が街をおかしくしてるだなんて…ま、まさか壊すとか…?私の友を…」
 どこから持ち出したのか、手にはいつのまにかナイフ…
 「「「落ちついて」」」
 「でもミランダ。あなた、本当に心当たりないの?時計がこうなったのは何か原因があるハズだわ。思い出してみて本当の10月9日だった日のこと…」
 「………あの日は………私、100回目の失業をした日で…」
 100回も…よく頑張ったな。
 でも、なんだ。ミランダさんにも“頑張る”っていう事、分かってるじゃん。
