二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: バカとテストと召喚獣 二次(?) ( No.92 )
- 日時: 2012/10/01 21:54
- 名前: F (ID: pK07DWyY)
- Dクラス前。 
 中では明久たちが始めたようだ。
 「さて、俺は俺でやらなきゃ」
 そして僕は屋上に向かった。
 午後、2時59分。作戦まで、あと少し。
 屋上につくと、ムッツリーニは既にいた。
 「.......遅い」
 ムッツリーニのとなりには、鉄人こと西村先生。
 「ごめん。——さて、そろそろだね」
 『だぁぁーーっしゃぁーっ』
 ドゴォッ
 少し遅れて破壊音。
 「....行ってくる」
 「言ってらっさ〜い」
 ムッツリーニを見送る。
 『バカな!教師ごとだと!?だが、予想の範囲内だ!囲め!』
 さて行きますかな。
 屋上にぶら下がり、反動をつけて飛び込む。
 「土屋もおとりだと!?」
 あせった根本の声。
 「西村先生!現国勝負をBクラス根本に申込みます!」
 「なんだと思ったらバカか、お前。俺が文系得意だと知ってるのか!」
 完全に馬鹿にしたような声。
 『Bクラス根本 恭二
 現国 342点 』
 確かに高い。でも...
 「こっちは糞真面目だ、バカ野郎!《サモン!》」
 『Bクラス根本 恭二vs Fクラス 織斑 一騎
 現国 342点 vs 592点 』
 瞬間的に飛び込み、一刀両断。
 「バカな...この俺がFクラスごときに....」
 こうして、Bクラス戦は一応終わった。
 「明久、随分と思い切った行動じゃったのう」
 「うう、痛いよう、痛いよう...」
 「なんとも、お主らしい作戦じゃったなぁ」
 「で、でしょ?もっと褒めてくれてもいいと思うよ?」
 「あとのことを考えず、自分の立場を追い詰める、男気あふれる素晴らしい作戦じゃな」
 「....遠まわしに馬鹿って言ってない?」
 そろそろ話しに加わろうか。
 「ま、僕はそのバカのおかげで助かったんだけどね。ありがと、明久」
 「褒められて嬉しいのと、馬鹿って言われてるので、喜べばいいのかわからないよ...」
 褒めたのに...
 「ところで一騎」
 「ん?」
 「ムッツリーニまで囮なんていつ考えたの?」
 「雄二にちょっとお願いして」
 「それと、命綱なしだったよね?」
 「あ〜今思うとなかったね」
 明久に変な目で見られた。
 ....なんでだろう。
 「さて、嬉し恥ずかし戦後会談といくか。な、負け組代表」
 そういえば、やんなきゃいけないことがもう一つあったっけ。
 「本来ならお前らと設備を交換するんだが、特別に免除してやらんでもない」
 「......条件はなんだ」
 根本くんが力なく問う。
 「条件?それはお前だよ、負け組代表さん」
 「俺、だと?」
 「ああ、お前にはさんざん好き勝手やってもらって、うちのクラス3名が特にすごい被害を受けているんで、正直目障りだったんだよな」
 右手の感触を確認する。
 本来なら80%位の力でやろうとしたけど、やられた事がことなので、
 フルで殴る!
 「そこで、Bクラスに特別チャンスだ」
 「Aクラスに行って、戦争の準備が出来ていると伝えてこい—」
 そこまで聞いて、とにかく、怒りをもう少し我慢するために歯を食いしばる。
 「それだけでいいのか?」
 取り敢えず膨れ上がってきてしまった怒りを押さえつけ、話に集中する。
 「Bクラス代表がこちらの言うことを聞いたあと、コイツを着て、言ったとおりにしたらな」
 まず僕のから叶えてくれるようだ。ありがたい。
 「さて、ここからちょっとだけ僕の言うことを聞いてもらうよ」
 ——明久side——
 どうやら一騎は本当にやるようだ。
 僕もやりたかったけど、かなり真面目な顔で頼まれたから譲ったけど。
 「Bクラス4人、根本くんを押さえつけて」
 根本くんが取り押さえられる。
 「ちょ、ちょっと待て、一体何をする気だ!」
 「一発、ぶん殴る」
 「ちょ、お前ら、離せ!」
 抵抗する根本くん。
 ....まぁ、急に殴られるんだから、抵抗するだろうけど....
 一騎はと言うと、関係なさそうに、思いっきり右手に力を入れている。
 「僕が殴った瞬間手はなしてください」
 おっと、そろそろ殴るか....
 すぅーー、はぁーー。
 深呼吸している一騎。
 「歯ぁ食いしばれぇ!」
 バキッ!
 「げふっ!」
 一騎が思いっきり、根本くんの右頬を殴る。
 ああ、あれは確かに死んじゃうかもな....
 結構とんだし。
 一騎が言っていたことを理解し、うなづく。
 「ったく、シャープくらいで何マジギレしてんだよ」
 根本くんがぼやく。
 一騎の目尻が反応して釣り上がる。
 ヤバイ、あれはキレる手前だ。
 「根本くん——」
 「けっ、コイツより俺の方がよっぽど不幸だぜ———」
 根本くんはまだ言葉を続けているようだ。
 一騎は——
 切れてないか、と思ったが、もう手遅れのようだ。
 なぜなら——
 ———プツン—。
 そんな音が聞こえたような気がしたからだ。
