二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【リメイク】 皓々と照る月 【REBORN】 ( No.14 )
- 日時: 2012/09/05 17:04
- 名前: 苗字(元なゆ汰 ◆UpTya9wNVc (ID: mxpCGH6q)
- 帰り道の途中、リボーンくんに出会った。仮にも外見は赤ん坊なのに一人で何をしているのだろうか。リボーンくんの目線に合うようにしゃがみこむ。リボーンくんは「ちゃおっス」とお決まりの台詞を吐くと、私にニッと微笑みかけた。もしリボーンくんが普通の赤ん坊だったら仲良くなれてたのかもしれない。柄にも無く、しんみりとそんなことを考えた。相も変わらず、へいぼんは、訪れない。あの自称王子の少年だってそうだ。非凡のかたまり。少年は私を殺さなかった。私が死ぬのは恐いといったからだ。あの時なぜ私は死ぬのが恐いと思ったのだろう。生きるのが辛いと思っていたはずの私はどこにいったんだろうか。 
 「ユウ、なにかあったのか?」
 「王子様にあっただけだよ。けど、おとぎ話とはかけ離れてた。綺麗なお城じゃなく、路地裏で、冷たい人間、見下ろしてた。…笑ってた。」
 「…そうか。」
 リボーンくんは何かを察したらしい。やっぱりリボーンくんと関わったから、こんなことになったんだ。たぶん。リボーンくんと出会ってからろくなことない。そう思ってたら「今失礼なこと考えたろ」って銃を突きつけられた。泣きたくなった。なぜ。
 「リボーンくんってあほだよね。」
 「殺されてーのか。」
 「だが断る。」
 「死ね。」リボーンくんが銃を弾をセットしようとしていたので、急いで土下座する。ねえリボーンくん、殺しは犯罪だってしってますか。そのまえに、日本には銃刀法違反ってのがあるの。しってた?日本にいるからには、ちゃんと法律まもろうね。そんなこと、いえるはずもなく。私は渇いた笑みを見せた。すると、リボーンくんが銃をおろす。いえい命はたすかったみたいだ。
 「転校したいな。」
 「逃げたら、地の果てまで追いかけてやるぞ。ボンゴレなめんな。」
 「なめてねーよ。…なめてたらとっくに逃げてる。」
 「そうか。」
 「…うん。」
 「……。」
 「……。」
 沈黙。私は沈黙が嫌い。沈黙してたら、不安になる。「私と話してるのつまらないかな」って思ってしまう。人の顔色を伺ってしまう。私はそんな女だ。臆病な女。…ではないか。堂々と雲雀恭弥の目の前でサボる私はどー考えても臆病ではない。ふむ。非・臆病ってやつですねわかります。
 「リボーンくん。私、帰る。」
 「そうか。ちゃお。」
 「うん。」
 このまま、リボーンくんとは出会わなければいいのに。
