二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: デュエル・マスターズ カミカゼ伝 超獣大戦編 ( No.14 )
- 日時: 2012/12/11 22:35
- 名前: タク ◆XaammrlXPk (ID: 39RfU1Y2)
 「ふふふ・・・。」
 「!?どうした!何がおかしい!」
 「馬鹿め、俺を倒したところで、うぐっ・・・。セツ様が・・・。」
 「おい、どうした!セツって何者だ!」
 「俺達、タイタニス人の特徴・・・。絶対に死なない不死身の体と引き替えに、リアルカードの効果をもろに喰らうと、肉体が消滅してしまうのだ!」
 「はあ!?何だその特徴!つー事は・・・。」
 ディオンの体は青く光り、無数の泡となり消えていく。
 「昔はこうなるのが怖かった・・・。だが、今は自分の運命を受け止められる・・・。このデュエマも楽しかった・・・。」
 「お前・・・!」
 「一つ言っておく。世の中、生まれる命もあれば失われる命もある。俺達はその掟に背いた生き物だ・・・。本来なら生きちゃいけない・・・。」
 「そんな事ねえ!」
 「!」
 「世の中、生きたくても生きられないヤツも居るんだ!だからッ!俺は
 そいつらの分まで生きる!この世界に生まれてきたなら最後まで生きるべきだ!生きちゃいけない生き物なんて存在しねーんだよ!」
 「無頼・・・。シント・・・。」
 ディオンはにっこり微笑んだと思うと、目を閉じ消えていった。
 「おやすみ・・・。ディオン・・・・。」
 デュエマが存在する世界。ディオンに捕らえられていた人達は、全て解放された。最も人々にそんな記憶など無いが。圧縮された超次元空間では時間など存在しないからだ。この世界の無頼シント、タダ一人を除いては。ただ、彼もディオンや、パラレルワールドの事は黙っていた。
 誰も信じないからだ。ある日のこと。
 「なあフジ。」
 「何だ?」
 「パラレルワールドって存在すると思うか?」
 「まあ、もし存在したら面白いがな。」
 「俺、改めてこの世界に生まれてきて良かったと思う。」
 「何だ、急に?」
 シントは続けた。
 「だってデュエマがあったから仲間ができた。二度と出来ないような相棒も出来た。デュエマが無かったら、今の俺は居なかった。一言で言うと、」
 シントは笑顔で言った。
 「俺、デュエマが大好きだから!」
 第一部(完)
