二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 【ゴッドイーター】 神になった少年と神機になった少女
- 日時: 2010/11/07 14:18
- 名前: 灰 ◆zbc0mftbJU (ID: 59IXrVGS)
- 初めての方、初めまして 
 銀魂の小説も書いてる灰と言います
 ゲームあまり得意じゃないんですけど、友人にやらして貰ってすごい面白かったのでたまにやったりしています
 太鼓の達人くらいしかやったことがなくて負けまくりで全然ストーリーが進みませんでしたけど最近ようやく終わりました
 最近新しいの出て、折角だから小説を書いてみたいな、と思いました
 まだ終わってませんが、話はだいたい把握できましたので頑張って書きたいと思います
 注意
 ・ネタばれ嫌いな方は読まない方がよろしいかと思います
 ・ほとんどオリジナルキャラクターです
 ・駄文です
 ・グロテスクです
 暇な時でも読んでやってください
 主要人物
 レン
 性別 女
 年齢 16
 一人称 ボク
 使用神機 スナイパー型
 両親をアラガミに殺され、神機使いになることを決心。一人称を「ボク」と言い、それを理由にいじめられたりもする。
 リオ
 性別 男
 年齢 16
 一人称 オレ
 使用神機 長剣型
 幼いころ両親に捨てられたと言うこと以外不明。高い身体能力を持っている。
 セシル
 性別 男
 年齢16
 使用神機 短剣型
 目の前で両親をアラガミに殺され、その時のショックで喋る能力を失ってしまっている。意志を相手に伝える時は表情や文字で相手に教える。
- Re: 【ゴッドイーター】 神になった少年と神機になった少女 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/04 00:07
- 名前: 灰 ◆zbc0mftbJU (ID: xwGoecEw)
- 第1章『獅子』 
 2日後、重傷を負ったガナシアが支部へと運ばれた。レンは医務室前で彼の治療が済むまで待っていた。治療は数時間にも渡り、ついに終わりを迎えた。何とか峠は越え、安全は確保されたと言う。気づかないうちに肩にでも力が入っていたのか、ガナシアの無事を言い渡されると共に、レンは一気に疲れを感じ始めた。
 部屋に戻り、寝ようとベッドに横になった時だった。突然支部内にアナウンスが流れる。
 『支部付近に新種のアラガミの反応を感知。 討伐班は至急迎撃に迎え。 繰り返す。 支部付近に————』
 「アラガミ……!? ついにこんなところにまで……!」
 神機を手に取り、レンは部屋から飛び出し、外へと向かう。
 ***
 外は雷雨で、閃光が暗い空を駆け抜ける。すでにほとんどの討伐班は武器を手に新種のアラガミの捜索に当たっている。レンも途中で合流したセシル、リオと共に雨の中を駆ける。すると、遠くから小さな影がいくつか彼女らに向かって走ってくるのを確認した。
 「あれは……オウガテイル? 新種でもないと思うんだけど……」
 「……イヤ、いる。 あの虎野郎が……」
 現れた3匹のオウガテイル。しかし、それらは突如落下してきた雷によって跡形もなく消え去った。耳が壊れるような轟音。レンは同時に頭もクラクラとし始める。
 「……来たな」
 巨体の獅子。体中に雷を奔らせながらゆっくり歩いてくる。
 「クラクラする……早く……倒しちゃおう」
 痛みを追い払うかのように頭を横に振り、レンは銃を獅子に向かって構える。
 リオ、セシルは両サイドから同時に攻撃を仕掛けようと二手に分かれて走り出す。その間敵の動きを封じるため、レンは構えた銃の砲口からレーザーを撃ちだす。しかし、それも素早く動く敵には辺りはしなかった。また数発撃ちだすが、掠りもしなかった。それでもリオとセシルが両サイドに展開するための十分な足止めは行えた。
 獅子の両サイドから二人が一斉に刀を振りかざし、突進する。すると、獅子の体中にさっきまでとは比にならないほどの膨大な量の電流が流れるのをレンは見た。
 「ダメだ二人とも!! 楯を展開して!!」
 雷鳴が丁度鳴り響いていた時だったが、運よく2人には伝わっていたらしく、楯が展開される。するとすぐに、半径約2m程の範囲に落雷が発生し、地面を抉り取る。
 楯で防いでいたから良かったものの、直撃していれば即死していたレベルの電圧だと言うのは遠目からでも良く分かる。
 すると、すぐ次に敵の攻撃がセシルを襲う。その巨体からは想像も出来ないような跳躍を見せ、距離を取っていたセシルの頭上に落下する。着地する寸前で何とか回避できたが、敵の着地と同時に地面が砕け、飛んできた破片が彼に傷を負わせる。しかし、今度は次の攻撃へとは繋がらなかった。今度はリオが背後から敵の後ろ脚を斬りつけていた。何度も斬りつけ、そこにレンもレーザーを放ち、援護をする。すると、苦しみに咆哮をあげ、獅子は常に体中に流している電流の出力を更にあげ、攻撃を開始する。
- Re: 【ゴッドイーター】 神になった少年と神機になった少女 ( No.5 )
- 日時: 2010/11/04 23:12
- 名前: 灰 ◆zbc0mftbJU (ID: geRA7/jA)
 戦闘の音も、雷の轟音で掻き消されているのか、いつまでたっても増援がやってこなかった。
 地面は雨に打たれ、ぬかるみ、滑りやすくなっていた。気をつけようと足元に気を配っていても、転倒しそうになる。しかも敵の姿もこの雨の中では目視し辛い。神機は電気も通さない特別な素材でできているが、体はずぶ濡れ。しかもあのアラガミが流している高圧電流を一瞬でも浴びればこの世には戻れなくなる事はよく分かる。攻防は次第に防御へと傾いていった。電撃による遠距離攻撃。雷を帯びた爪による近距離攻撃。そして高圧電流を流しながらも突っ込んでくる体当たり攻撃。全身凶器の敵を前に、攻撃の手を止めざるを得なかった。
 だがその中で、リオだけはまるであのアラガミの位置を把握しているかのように行動をしている。接近してくればある程度の距離を保ち、隙があらば斬撃を繰り出している。
 そんな彼の動きを見てセシルも何とかアラガミの動きについていけているようだ。しかし遠距離からの射撃を行うレンには距離があり過ぎて結局撃とうにも撃てずにいる。
 (頭……まずいかも……)
 周囲の轟音を耳にしすぎたせいか、振動が脳にまで渡ってくるようになった。朦朧とする意識の中、立っているのが今の精一杯だった。
 そんな中、ついにあのアラガミの姿を捉える事ができた。雷神の如く雷を自由に操り、攻撃を立てで防いだセシルの体を吹き飛ばす。声も上がらず、セシルはぬかるんだ地面に叩きつけられる。
 (いけない……! セシルが……!)
 朦朧とする意識を強引に引き戻す。銃を構え、引き金を引く。見事、その一閃はアラガミの顔面を貫いた。怯んでいる間にセシルは立ち上がり、距離をとる。
 しかし、敵もそう簡単にやられるような奴ではないらしく、すぐ体制を立て直して四本足で駆けだす。
 距離的に近かったセシルの方へ向かうのかと思いきや、レンの方へ一直線に向かう。だがもうすでにレンの体力は限界に近かった。避けようと思っているのに体は鉛のように重く、動かない。意識ももう自身の中に留まりはしないようだ。
 (ああ……ボク……死ぬのかな……こんなところで……。 仇……とれなかった……)
 そうはさせまいとセシルも懸命に走るが、流石に追いつけなく、すぐに距離は遠ざかって行った。
 と、その時。レンとアラガミの間にリオが割りこむ。それでもアラガミは足を止めようとはせず、更に速度を上げて突っ込んでくる。
 「……来いよ……かみ砕いてやる!」
 リオの神機、ブラッドサージから巨大な口が出現する。迫りくる巨体に勢いよく剣を突き出す。まず剣がアラガミの顔面に突き立ち、次に巨大な口がアラガミの顔面をかみ砕く。歯の間から血が染み出る。捕食は成功したようだ。アラガミはもう動かない。崩れたその巨体は地面に着くと地の底へと消えて行った。
 ブラッドサージだけは地に落ちた。
 同時に雷雨も降り止む。ゼェゼェと息を切らせ、リオは地に膝をつける。セシルも安心した表情でレンとリオの方へ向かうが、その表情はすぐに驚きに変わった。またそれはリオも同じだった。
 レンが倒れている。
- Re: 【ゴッドイーター】 神になった少年と神機になった少女 ( No.6 )
- 日時: 2010/11/05 23:42
- 名前: 灰 ◆zbc0mftbJU (ID: 5VP8RxdK)
- 第2章 『新種』 
 目が覚めるとそこは支部内の医務室だった。体に力が入らない。体を見ると、どうやら点滴を受けているのだろうか、腕にコードを引いた針が刺さっている。
 (……えっと……たしか……あの時意識を失って……)
 必死に記憶の糸を辿り、自分の意識が失った時までの記憶を取り戻すことができた。
 自分が生きていると言うことは2人も無事帰ってこられたのだろうとレンは安心して再び重たい目蓋を閉じる。
 ***
 「あいつは恐らく、最近新しく発見されたヴァジュラとかいうアラガミだろうな」
 リハビリ中のガナシアにリオとセシルはあのアラガミについて訊ねていた。どうやらヴァジュラと言う名らしい。
 「前まではこの辺りにはいなかったんだけどな。 最近こっちにまで増殖してきたってわけか」
 「ところでリーダー。 ……その……体の方、大丈夫ですか?」
 リオが言うとガナシアは声を出して笑い、彼の頭に手をのせる。
 「もう大分回復してきた。 あと2週間もあれば退院できるだろうかな。 それよりもオレはお前達があのヴァジュラを撃退してくれたお陰で鼻が高い! 退院したらレンも含めてお前らに食い物御馳走してやるよ!」
 元気そうで安心した。リオとセシルはその部屋を後にし、エントランス付近の受付まで足を運ぶ。レンもガナシアも不在なため、出来る任務は限られてくるが、何もせずに体を鈍らせるよりはマシだろう。そう考え、リオとセシルは簡単かつ安全なミッションへと出向くことにした。
 「住居エリアにて謎の光を発するアラガミを発見。急行し、正体を探れ。 ……なんだこれ?」
 リオが任務の内容が書かれた書類をセシルにも見せるが、彼も分からないらしく、首をかしげる。
 「……ま、簡単な任務って言ってくれたんだし……。 いいよな……多分」
 書類をしまい、いざ出発しようとしたその時。以前廃墟の町で逃げ惑っていたレンをいじめていた青年たちが2人に近づいてくる。
 「……何か用? 前にペンダント返してもらう時にボコボコにし足りなかった?」
 「ったく、あの時は驚いたよ。 お前みたいなガキがオレ達全員まとめてコテンパンにしやがったからよ。 まあそんなこたァどうでもいい。 お前ら、あのアラガミを退けたらしいじゃねェか」
 「……それで?」
 「だからよ……あの……ほら、すげェなってさ」
 「そりゃどうも」
 青年達の横を通り過ぎて外へ出ようとするが、彼らが待ったをかける。
 「そうじゃねェよ! だから……なんつーか……お前ら、困った時はオレ達になんか言ってくれよ? そ、そんだけだ!」
 何が何だかわけも分からないと言うリオの顔も見ず、青年たちは早足でどこかへ行ってしまう。
 「……行こうか」
 ***
 荒れ果てた教会の中。ガラスの破片が散りばめられ、それに太陽の光が当たり、きらきらと輝きを放つ。それがたくさんの場所で光を発しているためか、まるで昼の星のように輝いて見える。
 綺麗。
 レンは近くの瓦礫に腰を下ろし、しばらく辺りを見つめていた。
 しかしその時、突然割れた窓ガラスから黒い、巨大なアラガミが入り込んでくる。紅く、鋭い目つきのそれはレンに殺気を痛いほど感じさせる。
 死ぬ。
 レンの体は動かない。叫んで助けを求めようとしても、声も出なかった。
 ゆっくりと近づいてくる黒い影。
 昼の星々は赤一色で塗り潰される。
- Re: 【ゴッドイーター】 神になった少年と神機になった少女 ( No.7 )
- 日時: 2010/11/06 21:55
- 名前: 灰 ◆zbc0mftbJU (ID: MrcSXJ5V)
- パチリ、と目が開く。今のは夢の中の風景だったようだ。レンの額を一筋の汗が流れる。それを手で拭き、体を起こす。窓から見える外の景色は相変わらず黒い空に包まれた荒れ果てた世界だけ。 
 ***
 「……なるほど、確かに奇妙だな」
 その死体を見てリオが言う。セシルも同意するかのように頷く。そこに横たわるのは黄金に輝く、ナメクジのようなアラガミ。グボロ・グボロだった。本来グボロ。グボロは青っぽい色をしているのだが、何をどうしてこうなったのか、体中金一色だった。またそれは日の光を受けて遠くにまで反射した光が届いていたと言うわけだ。
 「……とりあえず、コアだけでも摘出しとくか」
 神機から巨大な口が生え、グボロ・グボロの体に食いつく。
 「さ、帰るか」
 ヴァジュラ撃退の功績を評価されてか、任務先に異動するのにヘリを使わせてもらえるようになった。これで今まで行けなかった遠くの方の任務もこなせるようになった。
 ***
 支部に戻ると、またすぐに次の任務を言い渡された。炎の海に覆い尽くされた地下街。そこに再びヴァジュラが現れたらしい。
 レンはまだ治療中なため外へ出ることはできない。その時頭に浮かんだのがあの新人イジリ達の顔だった。
 「兄貴について行けるなんて嬉しい限りッスよ」
 「……誰が兄貴だ」
 リオ、セシル、新人イジリのキラとタカの4人はヘリに乗って地下街の入口へと向かう。
 キラもタカも、否、新人イジリの連中全員。ヴァジュラの一件い以来随分馴れ馴れしく接してくるようになった。
 「それより……殴ったこと怒ってないのかよ?」
 以前新人イジリから貢物とやらを全て取り返した時に全員彼にボコボコにされたと言う苦い思い出があった彼らだが、そんなことを恨んでいるようにも見えない。
 「いえいえ、あれはオレ達が悪かったんで」
 絶えない笑みが逆にセシルとリオにとっては不気味だった。少しずつ、レンに戻ってきてほしいと言う気持ちは大きくなっていく一方だった。
 ***
 溶岩だろうか、紅い高熱の液体が地下街を浸している。歩ける場所は一応残っているものの、流石に狭く、危険だらけでしかも凄まじく熱いこんな場所であのヴァジュラと闘う気にはなれなかった。
 「作戦変更……。 やっぱりヴァジュラを外におびき出すことにしよう……」
 既に汗がすごいリオが言う。
 「キラ、タカ。 二人で外にヴァジュラを誘き出す餌になってくれ」
 「オレ達が!?」
 「……『兄貴』の命令だ」
 続く言葉が見つからなかったのか、キラとタカは地下街の奥へと進んで行く。
 「さて、オレ達は上で待機するとしようか」
 ***
 「ちぇ、なんだよアイツ。 ちょっと愛想良くしてたらオレ達をこき使いやがって。 死んだらどうすんだよ!? なあ!?」
 「まったくッスよ」
 愚痴をこぼしながら進む二人。だが数十分も歩くうちに二人とも口をまったく聞かなくなってしまった。暑さのせいで。
 ついにはは幻まで見えてきてしまった。ヴァジュラを、何かサソリのような蟻のようなアラガミが喰らっている。ボルグカムランと言うサソリのようなアラガミが要ることは以前聞いていたが、ヴァジュラを食い殺すほどの力を持っているとは思えない。ありもしない幻だと思って頭を振って、進んで行く。
 しかし、それはいくら頭を振っても、頬をつねっても消えはしなかった。流石におかしいと思った二人は互いに確認をしあった。
 「な、なあ。 あれ……見えてるか?」
 「み、見えてるッス」
- Re: 【ゴッドイーター】 神になった少年と神機になった少女 ( No.8 )
- 日時: 2010/11/07 14:26
- 名前: 灰 ◆zbc0mftbJU (ID: 59IXrVGS)
- 参照: http://www.youtube.com/watch?v=qm0Eyf_BQ7A
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 red balloonさんの「未来へ」(PV見つかりませんでしたごめんなさい。 画像は銀魂のです)です
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