二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- 僕の兄 REBORN エピローグup@ 完結しました
- 日時: 2010/11/04 22:11
- 名前: 市太郎 (ID: voQe75S9)
- 初めまして。市太郎という者です。 
 小説初めて書きます><温かい目で見てください!
 注意
 ・REBORN短編です。いくつかに分けてますが、さほど長くないです
 ・雲雀恭弥に兄ちゃんが居ます
 ・同性愛とかそんなんじゃないです
 ・勝手に設定作っちゃってます
 ・過去の出来事です
 ・アドバイスとか、感想とかいただければ嬉しい所存
 ・日付がかなりとびますが、そこは触れないように……
 ・最後、わけわかんない感じになります
 登場人物
 ・雲雀恭一 男
 並中生。雲雀恭弥の兄。弟を大事にしており、極端に言うなら育ての親。
 自分の優先順位が低い。
 ・雲雀恭弥 男
 並中生。恭一の弟。自覚はないが兄を誰よりも慕っている。
 風紀委員長。
 ・飛高逸(とびたか いち) 男
 風紀副委員長。可哀想だが出番はちょっとだけ。
 もくじ
 プロローグ >>1
 第一話 朝 >>2
 第二話 遅刻と胸騒ぎ >>3
 第三話 強風 >>4
 第四話 獣 >>5
 最終話 運命 >>6
 エピローグ 追憶 >>7
 
 作者より
 ①いち系列の名前がまさかの被り^p^
 飛高さんの場合は名前無視して名字だけ気にかけてくれてたら良いですので←
 ②感想とかあったら……あ、いや、なんでもないっす
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- Re: 僕の兄 REBORN ( No.1 )
- 日時: 2010/11/03 20:38
- 名前: 市太郎 (ID: voQe75S9)
- プロローグ 
 「兄さん」
 僕の兄
 僕の家族
 僕の——
 ——大好きだった人
- Re: 僕の兄 REBORN ( No.2 )
- 日時: 2010/11/03 20:39
- 名前: 市太郎 (ID: voQe75S9)
- 一話 朝 
 —————
 早朝。鳥の鳴き声を聞きながら起床。少し開いた障子からは爽やかな朝日が流れ込んでいる。
 彼の名は雲雀恭弥。とある名家に生まれ育った少年。といっても、最も彼を寵愛し育てたのは、たった一人の兄であった。
 「恭弥、朝飯できたぞ」
 「……そう」
 彼こそが恭弥の兄・恭一。彼は毎朝恭弥を起こしに来る。が、今日は弟の方が一足早かったようだ。
 すぐ来いと一言の残し、去る。大きくあくびをし、まだ寝たいとばかりに閉じる目蓋を必死に開け、布団から離れた。
 廊下を歩いていると、少しずつ良い香りが近付いてくる。
 「味噌汁の匂い……」
 居間に着くと、そこには食事中の恭一と、空っぽの二組の食器があった。
 「はよ。父上達ならもう出たぞ」
 「そう」
 「朝から物騒だよなー……」
 テレビを見ながら、恭一が呟く。恭弥は不思議そうに画面を見つめた。
 「並盛町で通り魔事件だってさ。しかも単独犯じゃねーってよ。こえーよな」
 「並中の生徒に手を出したら、大問題だ」
 「愛校心強いな」
 「兄さんに言われたくないね。着信まで校歌って……」
 「そうか?」
 すでに二人は、テレビのことなど眼中に無かった。
 向かい合う二人。彼等は普通の兄弟だった。
 微笑ましい光景。いつまでも続く……はずだった。
 「いってきまーす」
 「返事があるわけないでしょ」
 「一応言っただけだってーの」
 「ってかお前、学ラン熱そうだな」
 「うるさい」
 ちょっとした物言いは日常茶飯事。ちょっと言われても、恭一は気にしなかった。
 「馬鹿兄さん」
 「ちょ、何をいきなり!?」
 恭弥が嘲笑った事を、恭一は知らない。
- Re: 僕の兄 REBORN 雲雀短編 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/03 20:34
- 名前: 市太郎 (ID: voQe75S9)
 二話 遅刻と胸騒ぎ
 恭一も恭弥も風紀委員だ。加えて前者は委員長。遅刻者の点検は毎日の事である為、早起きは欠かせなかった。
 数分後。予鈴が響き渡る。
 「はい遅刻。学年クラス、それと名前は?」
 「げー。恭一、お前の親友だろー?」
 「順番に言ってねー。言わないと恭弥からの鉄拳ね」
 「……何言ってるの兄さん」
 「ははは」
 不機嫌そうに恭弥は溜息を吐く。
 恭一はいつも通り、明るい笑顔を見せた。
 普通の授業、普通の休み時間、普通の日常。
 そして普通の下校時間。
 「恭弥、帰るぞ」
 「うん」
 「今晩はハンバーグだぜ。お前好きだったよな」
 「……早く帰ろう」
 身支度を済ませ、足早に応接室を去る恭弥。恭一は後を急ぎ足で追う。
 「よし、食材買って帰ろうな」
 「……早くしてね」
 —————
 それから一週間が過ぎた。
 恭弥が勢い良く飛び起きた。静かな部屋に荒い息が篭る。身体には汗が浮き出ていた。
 彼は夢を見た。久々の夢。それは彼にとって酷く残酷なものだった。
 兄が我が手から離れていく夢。暗闇の中を自分一人だけを残して歩いて行く。届かない手。恭弥にとっては苦痛なものだった。
 朝から変な胸騒ぎに襲われる。嫌な予感がして堪らない。今すぐにでも兄の存在を確かめたいと思っていた。
 その時、廊下から急ぐ足音が聞こえた。慌てて戸を開く。
 そこには、息を切らせた兄が居た。
 「お、起きたか! 悪い、ちょっと寝坊しちまった! 朝飯できてっから、食うぞ」
 「……うん」
 恭一は無事だった。急に肩から力が抜ける。
 所詮は夢な訳で。
 「行くぞ!」
 「待ちなよ」
 玄関を飛び出て、走って登校する。珍しく遅刻をした二人に、すれ違った生徒は驚いていた。
 競うように並んで走る。その時の表情はどちらも健気な少年だった。
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