二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
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- ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜
- 日時: 2010/11/11 22:30
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- こんばんは、泉海斗です。 
 現在2作品を投稿している身ですが、ポケスペを読んで再びポケモン熱が再燃しました。
 内容は完全にオリジナルです。
 登場人物や性格がポケスペのものたちとかぶるかもしれませんがそれはそれ、これはこれで分けてお考えください。(若干内容を引用しますが)
 カントー編からの投稿です。
 まだゲームのほうもダイヤモンドパールプラチナやホワイトブラックやってないんですけどね・・・。
 それでも楽しんでいただけるような作品にしたいと思いますのでよろしくお願いします。
 たくさんの閲覧、コメント待ってます!!
- Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.1 )
- 日時: 2010/11/11 22:31
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- 第1章 カントー編 第1話 Beginning〜始まり〜 
 レッド PART 0
 チチチッと鳥のさえずりが窓の外から響いてきた。今日は空も晴れ渡り、絶好の出発日和だった。
 上着に袖を通し、少年は帽子をかぶる。
 特徴的な前髪がツンツンと立った髪型。明るく、バトルに対しては人一倍闘志を燃やす彼らしい性格のでた真っ赤に燃えるような赤い瞳。
 パソコンの中にある、唯一のきずぐすりを取り出し、リュックに入れる。
 どれほどの長旅になる川kらないが、まずは手ごろなリュックにしておいたほうがいいと母親に言われていたのだ。
 「今日から俺もポケモントレーナーか・・・」
 期待に胸を高鳴らせている少年の名はレッド。
 マサラタウン出身の13歳の少年だ。
 したからは母親の朝ごはんができたという声が響いてくる。
 これからいつ食べられるか分からない母親の料理。出発前に味を忘れないようにしておかなければと重い、荷物を持って下へと急いだ。
 「いただきます!!」
 「はい、召し上がれ」
 笑顔で料理を出してくるレッドの母。しかしそこには少し、息子とはなれることへの戸惑いと、寂しさが見え隠れしていた。
 「やっぱり母さんの飯は最高だ!!」
 「あらまあうまいこと言って。旅に出るのが惜しくなった??」
 「え??」
 思わず聞いてしまった母だが、レッドもまたきょとんとしている。
 「母さんの飯が食えなくなるのは寂しいけど・・・それでも俺のことをポケモンたちが待っているから。だから俺は旅に出る」
 「やっぱり男の子なのね・・・」
 レッドには聞こえないように呟く母。瞳は涙で潤んでいた。これから目の前の息子が出て行くのは危険が伴った冒険である。そんな危険なところにほいほいと出す親がどこに居るだろうか。しかし彼自身が決意を持って生きたいといったのだから彼女には止める理由がなかった。彼には大きな夢があるのだから。
 “最強のポケモンマスターになる”
 それが彼の夢だった。
 食事はあっという間に終わってしまう。やはり食べ盛りなのだと思うと、食事のほうが心配になる。
 「大丈夫だって、そこらに生えてる雑草を食べるわけじゃないから」
 昔はそこらに生えてるものを食べては病院へと走ったものだ。
 「そういえばお隣のお友達も旅に出るんじゃなかったの??」
 それを聞いてレッドの目の色が変わった。
 「そうだった!!あのヤロー・・・絶対にぶっ飛ばす!!」
 そういうとがばっとリュックを掴むレッド。
 もうすでにいく気満々のようだった。
 玄関まで見送る母親。後姿が立派な男性のように見えたのは錯覚だろうかと思う。
 ガチャリと戸をあける。
 まぶしいほどの光が差し込んできた。
 「いい天気だなー」
 手で日陰を作りながら空を見上げるレッド。
 まるで彼を誘っているかのような大空が広がっている。
 「からだに気をつけるのよ・・・」
 「分かってる」
 「あまり無理しないのよ・・・」
 「分かってる」
 「ポケモンたちに無理強いはしないのよ・・・」
 「分かってるよ、ポケモンは俺の仲間だから」
 「食事には・・・」
 母が言い切る前にレッドの言葉が遮る。
 「母さん、心配しすぎ。それじゃあ俺がいつまでたってもいけないじゃないか」
 そうねっと胸に手を当てながら言う母。
 レッドも分かっているのだ。母がどんな気持ちで自分を見送ろうとしているのか。
 「行ってらっしゃい」
 母が笑顔でレッドに言う。
 それを聞いたレッドは。
 「行ってきます!!」
 母似の太陽のような笑顔で駆け出しながら言うのだった。
- Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/11/13 11:59
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- グリーン PART 0 
 同じく、とある一軒の家の二階の部屋にはレッドと同い年の少年が旅の支度をしていた。
 ツンツンと全体に立っているヘアスタイルに、特徴的なものとして、物静かそうなエメラルドグリーンの瞳。
 窓からは明るい日差しが入り込んでいる。
 肩から提げられるような小さな袋には必要なものが詰め込まれていた。
 したから姉の声が聞こえてくる。
 食事を終えていた少年は、返事をすると下へと向かっていった。
 したにはニコニコと笑顔の姉。
 「おじいちゃんが待ってるわよ??急がなきゃ隣のレッド君が一番乗りになっちゃうかもしれないわね」
 それを聞いてぴくっと反応する少年・・・グリーン。
 幼馴染であり、どうしても性格上反発しあってきた仲。
 無意識的にもまけたくないという思いがあった。
 「昔のおじいちゃんに負けないくらい強くなる。それにあいつにも負けない」
 最後の幼馴染に対するライバル意識というものだろうか。それとも単に負けず嫌いなのだろうか。
 いつも一方的に突っかかってくる幼馴染。
 彼におくれをとるまいと、颯爽と家を出る。
 「行ってきます」
 「行ってらっしゃい」
 悠然と家を出て行く彼の後姿はなぜか写真でしか見た事がない祖父の若い頃の姿に重なったのだった。
 きっと強くなる。
 ライバルである幼馴染が居る限り、お互いに切磋琢磨し会うだろうと姉は思っているのだった。
 雲ひとつない青空。
 若いポケモントレーナーの門出を祝っているようであった。
- Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.3 )
- 日時: 2010/11/14 08:27
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- レッド PART 1 
 青空の下、レッドは元気よく走り、オーキド博士のいる研究所へと向かっていた。
 扉を元気よく開けるとそこにはオーキド博士と見知った幼馴染のグリーンがいた。
 すでにポケモンと赤い機械のようなものを受け取っていた。
 そんなことよりも、あのオーキド博士からポケモンをもらえるというのだからレッドは興奮を隠しきれていなかった。
 一体どんなポケモンがいるのだろうか。
 グリーンが選んだポケモンのほかに、2匹のポケモンが入ったボールがあった。
 「おはよう、博士。それとグリーン」
 「おはようレッド。相変わらず元気じゃな。感心感心」
 うむうむと頷く博士を横にグリーンはというと。
 「俺はおまけかよ。レッド」
 「悪い悪い、それよりもうお前ポケモン貰ったのか??いいなー」
 謝りながらも視線はもはやグリーンの手元にあるポケモンだった。
 「お前におじいちゃんからのポケモンが使いこなせるのか??まあ、無理だとは思うが」
 見下したように言うグリーン。
 というよりもいつものやり取りである。
 それを聞いてそのままのレッドではない。
 「何をーグリーンの癖に!!俺のほうがポケモンと仲良くなれるさ!!」
 「俺はポケモンを使いこなせるかと聞いたんだ。まったく・・・お前はちゃんと聞く耳を持っているのか??」
 あきれたようにため息をつくグリーン。
 アッハッハッハと笑うオーキド。
 笑い事じゃないよと憤慨するレッド。
 旅の始まりというのにまったくいつもの光景である。
 「それよりレッドよ。お前はこの2匹からどちらを選ぶ??」
 うーんと唸りながら悩むレッド。
 いきなりどちらがいいといわれても急には選べない。
 まったくいつも長いこと待たせるといらいらしているグリーン。
 それでも我慢して待っているのは長い付き合いであるために身についた耐性でもあった。
 「うわ!!」
 急に1人の研究員が叫び声を上げた。
 すると次々にボールからポケモンたちが逃げ出した。
 それをみたオーキドは慌てる。
 「いかん!!急いで捕獲するのじゃ!!」
 とは言うもの、彼らは皆元気いっぱいで簡単にはボールに収まらない。
 すぐに出てきてしまうのだ。
 「弱らせなきゃだめだ!!ヒトカゲ!!」
 グリーンの投げたボールからは炎タイプのヒトカゲが出てきた。
 すぐさまなにやら機械を開くと。
 「ヒトカゲ!!にらみつける!!」
 それによってびびるポケモンたち。
 ひるんだ隙に更なる攻撃が続く。
 「ひっかく攻撃!!」
 次々と防御が下がったポケモンたちにダメージを与えていく。
 弱ったところに次々とボールを投げ、捕獲していく。
 しかし、如何せん数が多すぎる。
 反撃するポケモンもいて、グリーンのヒトカゲも徐々に体力を奪われる。
 「俺も何かしなきゃ・・・」
 どうしようか迷うレッド。
 まだポケモンを選んでいなかったのだ。
 「おい!!」
 グリーンの叫びが聞こえる。
 「お前は頭で考えるようなやつか!?違うね!!お前はそのときの直感で動く、からだのほうが先に動くタイプだろうが!!」
 幼馴染として、嫌でも生まれたときからの付き合いである。
 お互いのことをよく知っていたのだ。
 レッドはグリーンの助言を聞き、再び二匹を見つめる。
 今この状況を打開できるポケモン・・・それは。
 「よし!!お前に決めた!!」
 そう言ってボールを投げる。
 追いやられるグリーンたちの前に現れたのはフシギダネだった。
 「フッシー!!つるのむち!!」
 フシギダネのつるがポケモンたちを捕まえ、次々と後ろへと投げ飛ばしていく。
 それでもまだ立ち上がってくるポケモンたちもいた。
 弱ったところにボールを投げ、捕獲していたレッドは再び指示する。
 「フッシー、ねむりごな!!」
 青い粉を背中の種から逃げ出したポケモンたちに向かって振り掛ける。
 弱っていたためか、すぐに効果が出始め、うとうととすると、バタバタと眠りに入り始めた。
 「よし!!今だ!!」
 グリーンの掛け声とともに、レッドも次々とボールを投げる。
 弱っていたことと、状態以上もあってか楽に捕まえることができた。
 「イヤー、本当に助かった。二人ともありがとう。それにしても初めての戦闘にしてはなかなか筋が良かったぞ」
 二人をほめるオーキド。
 そんな褒められた二人は。
 「えへへ、照れちゃうぜ」
 嬉しさをかみ締めるレッド。
 「ありがとう、おじいちゃん」
 褒められたことに感謝するグリーン。
 二人が捕まえたのは合計50匹。それでもグリーンのほうが一匹多かったのだが。
 まだまだ捕獲については俺のほうが上だというと。
 レッドも負けじと、バトルでは絶対に負けないという。
 「あっハッハ、相変わらずじゃな2人は。だったら今度は2人で勝負してみたらどうじゃ??先ほどの捕獲でかなりレベルも上がったじゃろ」
 そういわれたグリーンは再び機械でなにやら調べている。
 するとにやりと笑みを浮かべた。
 それほど成長したのだろうか。
 「なあ、レッド。おじいちゃんから提案だけど・・・どうする??」
 自信に満ち溢れた顔だ。
 それがレッドの闘争心に火をつけた。
 負けたくない。
 そうレッドに眠れる何かに火をつけた。
 「やってやるぜグリーン!!ポケモンバトルだ!!」
- Re: ポケットモンスター〜虹の冒険者たち〜 ( No.4 )
- 日時: 2010/11/15 07:09
- 名前: 泉 海斗 (ID: B240tmf4)
- おはようございます、泉海斗です。 
 次話投稿したいと思います。
 他作品とも閲覧・コメントいただければ幸いです。
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 グリーン PART 1
 かかったと思わず心の中でにやりと笑う。
 タイプ的にグリーンが断然有利だった。
 手持ちはお互いに一匹ずつ。
 すなわち、倒されたほうの負けである。
 お互いに正面で対峙する。
 手には先ほどボールに戻したポケモンたち。
 「「いくぞ!!」」
 お互いにボールを投げると中からヒトカゲとフシギダネが出る。
 ボールに入っていた頃とは打って変わって成長した感が出ていた。
 「ヒトカゲ、ひのこ!!」
 「うわ、やば!!フッシー避けろ」
 ニックネームをもうつけたのかと思わず笑みがこぼれるオーキド。
 ひのこを何とかかわそうとしたフシギダネだが、わずかに触れてしまい、それでもタイプ的にもダメージを受けてしまう。
 「やはりタイプ的に無理があったな。お前がもう少し冷静なやつだったらゼニガメを選んでいたかもしれないのに」
 「うるせえ!!まだまだ!!フッシー、つるのむち!!」
 ヒトカゲを捕まえるフシギダネ。
 「そのまま叩きつけろ!!」
 いとど上に上げたかと思いきや、そのまますぐに床へと叩きつける。
 これには驚くグリーン。
 なかなかやるのおと思うオーキド。
 お互いにダメージの大きい。
 ひのこが飛び交い、つるが叩きつけられる。
 それらを必死でかわし続けるポケモンたち。
 しかしさすがに疲労が大きい。
 「そろそろ、最後の指示になりそうだな」
 「ああ、いつもは憎たらしいほどに冷静なお前がここまで厚いやつだとは思わなかったぜ」
 「俺もお前はただ猪突猛進の馬鹿だと思ってたらバトルでは意外と考えているようだな」
 お互いに笑い合う。
 そして。
 「ヒトカゲ、ひっかく!!」
 「フッシー、たいあたり!!」
 日地影の鋭い爪がフシギダネを切り裂き、フシギダネの渾身の体当たりがヒトカゲを吹き飛ばす。
 ふらふらと下に引きのポケモン。
 レッドもグリーンも倒れるな、頑張れと掛け合う。
 しかし、体力的に限界だったに引きは同時に床に倒れた。
 ぽかんとしている2人。
 しばらく沈黙が走る。
 「この勝負、引き分けじゃ!!」
 オーキドの声が沈黙を破る。
 はっとする2人はすぐに自分のポケモンたちの元に走っていく。
 品詞に近いためにもう立っていられないのだろう。
 すぐに持っていたたった一つのきずぐすりを使う。
 少しは回復したのだろうか。
 嬉しそうにじゃれあってくるポケモンたち。
 レッドはただうれしそうにじゃれ返し。
 グリーンはむすっとしながらも嫌そうな顔はしていなかった。
 「さてと、厄介ごとも終わったし、俺はもう行くよ。おじいちゃん、ポケモンありがとうね」
 「んん、しっかり精進するのじゃぞ??」
 「分かってる」
 そう言い、グリーンはドアを開き、外に出て行った。
 彼の旅が始まったのだ。
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