二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 真選組★波乱日記★ ( No.609 )
- 日時: 2010/09/21 19:34
- 名前: 月芽麻 (ID: H5up09UV)
- 第百十五訓【真面目キャラって案外腹黒いよね?】 
 「たく、あいつ等は一体何処行きやがった。」
 いまだにイライラしている土方さん。この様子だとまだあのペアは見つかっていないみたいである。
 「櫻ぁ。副長殿は何故あんなにイライラしておるのじゃ?」
 「えっとぉ…色々あったからだよ?」
 「其のいろいろを聞いてるんじゃないんですか櫻ちゃん。」
 土方の後ろをのほほんとついて行く三人。
 「でも、ホラ。もうすぐそこですから射的屋…って、アレって沖田さん達でわっ!?」
 櫻が、遠目に見える射的屋を指さした瞬間例のペアを見つけてしまったようだ。
 「っ!!でかした櫻。コレで俺の金が飛ぶ事は無くなったぁぁ!!」
 「え?金?副長がいらいらしてたのって…?」
 「何だか知らぬが、御金が無くなる行動をされたからであろうに。」
 淡々と状況を理解する二人組。
 「そ、そんな事より射的屋に行きましょう。」
 物凄い形相で射的屋へと向かう土方を追いかける三方。
 ——その頃、射的屋では結構暑いデットヒートとなっていました。
 「今年こそは、紀新に勝ちやすぜぇぇ!!」
 「僕だって負けませんからねっ!!」
 「いやぁ。今日は一段と元気だねぇ。」
 「ガキじゃないんだから、これくらいで熱く何なっての。」
 いやいや、そう言う友里亜ちゃんも綿飴食べてエンジョイしてるオーラ全開だからね!?
 「総悟ォォ!!テメェは何で俺の金でそんなにエンジョイしとんじゃぁぁ!!」
 其の、ボケっとした空間に飛び込んできたのはお二の副長——土方さん。
 「なんでぃ、今は紀新と対決してるんで土方さんの相手は後でしてやりまさぁ。コレだから御祭来た中年男は…。」
 「紀新。拳銃貸せっ!!こいつの頭打ち抜くっ!!」
 「ふ、副長もそんな血気盛んにならなくても…。」
 「あ?ゴラァ。山崎テメェからあっち行くか?あぁ?」
 あ、もう完全に来てますね。
 「まぁまぁ。土方さんも抑えてください。コレが終わればもう肝試しなんですから。」
 笑顔でとめに入った櫻のこの一言で土方の行動は停止した。
 「あーぁ。さくらん其れ言ったらおしまいですよ。」
 その光景を傍から見ていた宙翔が言う。
 「なんじゃ?副長殿は霊が苦手なのか?」
 「いやいや、霊以前に作り物のお化けが怖——。」
 そう言おうとした瞬間、土方は宙翔に銃口を向ける。
 「…い訳ないじゃないかぁ。」
 うわぁ、無理やりかん有り有りだよぉぉ!!
 「マヨ。射的もうすぐ終わるぞ!!」
 その瞬間、土方は物凄くへこんでいた。
