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第四十訓【驚き】

その日、稽古場の広い庭に竹刀が飛んだ。

———それがあったのは小一時間前の出来事からだった。

「櫻〜!!」

元気のいい声が、櫻の部屋に響く。

「?。あっ、友里亜ちゃん…如何したの？。」

「櫻。ありがとうな。俺、何時までもお前を守ってやるよ。」

「え？…もしかして、真選組に入るの？」

「あぁ!!よろしくな、櫻。」

友里亜は、ニカッっと白い歯を出して笑った。

「うん。こちらこそよろしくね。友里亜ちゃん。」

「あっと…櫻に聞きたい事があったんだよ…。」

「?。何か困った事あったの？」

いいずらそうに友里亜は口を開いた。

「いや…。ゴリラに役職試験を明日やるって言われてさ〜。」

「?。役職試験…ですか？」

「おぅ。で、櫻も明日一緒に受けることになってるらしいぜ？。」

「え？ほ、本当ですか？」

思わず、櫻は声をあげた。

「嗚呼。て、事で櫻一緒に稽古やってくれねえ？」

「…。私なんかでよければ。」

「じゃあ、決まりだ。竹刀持ってさっさと行こうぜ。」

そう言って、櫻は愛ようになっている竹刀を持って友里亜の後を追った。