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第四十一訓【無視＝シカト＝】

「ここ?櫻…。」

友里亜が立ち止った道場のまん前。

「はい。ここですよ。稽古場…。」

がらっ。

「あ?櫻来たのか?…。あぁ、役職試験の稽古か。」

「土方さん。えっと…土方さんも稽古ですか。」

「あぁ。一様な。てか、この馬鹿も一緒にやんのかよ?」

土方の目の先にいるのは、紛れもなく友里亜だった。

「?。なんだよ。腐れ野郎。」

「な!俺一応お前の上司!!分かってんのか?」

すたすた。

そんな土方さんの言葉は軽くしかとの友里亜。

「ゆ…友里亜ちゃん。ごめんなさい土方さん。」

「あ?櫻が謝る必要ねぇ。たく…。」

「あ、土方さん。この後も稽古するんですか?」

「いや。だけどなんでだ?」

「いえ。稽古付けていただいたらなぁ…なんて。」

俯きがちに言う櫻。

「でも…疲れてますよね?無理な事言———。」

「いいぞ。」

「…え?いいんですか。土方さん。」

少し目を見開く櫻。

「あぁ。いっつも飯作ってもらってるからこんぐれぇ。」

「ありがとうございます。」

櫻は満面の笑みで土方に向き直った。

そして、櫻は土方と一緒に友里亜の後を追うように、後にっついて道場に入って言った。