二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 絆は永遠に・・・【ONE PIECE】 ( No.21 )
- 日時: 2010/01/07 15:54
- 名前: ☆優羅☆ ◆thQV0D3b$z (ID: TEtEJYHD)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.php?mode=view&no=14135
- 「ちょ、お姉ちゃん!?!?」 
 私はお姉ちゃんを外へ出そうと頑張ったが、高2の私はやっぱり大2のお姉ちゃんにはかなわなかった。
 お姉ちゃんはバフッと図々しく私のベットに座った。
 私は床に座る。
 「・・・で何があったの??」
 お姉ちゃんは凄く心配そうな優しい声で聞いてきた。
 「・・・何にも無いよ・・・」
 私はお姉ちゃんの優しい声に泣きそうになりながらも、頑張って明るく答えた。
 「こら、嘘はつかないの!!お姉ちゃんには何でもお見通しなんだから♪」
 お姉ちゃんはニコッと笑った。
 「・・・・・・」
 私はお姉ちゃんを見ながら黙り込んでしまった。
 「話した方が楽にはなると思うけど・・・言いたくないなら言わなくてもいいよ??」
 お姉ちゃんは強制的に話させるわけでもなく自分の意志で決めていいと言ってくれた。
 私はお姉ちゃんになら話してもいいかな・・・少しだけそう思った。
 しばらくの沈黙の後、私はお姉ちゃんに今日あったことを話すことにした。
 「・・・あのね、今日・・・あたし、捺華に嫌われちゃった・・・」
 私はなるべく思い出さないように、明るく言った。
 「・・・でね、ホッペを叩かれて、でね・・・に、鈍いって・・・じ、自分の胸に手を当てて考えろって・・・」
 私は話してるうちにだんだん声が震えて、叩かれた頬を無意識のうちにさすっていた。
 「・・・もう、いいよ・・・爽、よく話してくれたね・・・」
 お姉ちゃんは目に涙を溢れんばかりにためながら、私を強く抱きしめた。
 私は今まで、何度もお姉ちゃんに相談したけど、こんな寂しそうに、心配そうにしてくれたことは初めてだった。
 「う、うわあぁあぁあぁあん〜〜!!」
 私はお姉ちゃんのめいっぱいの優しさに触れて、お姉ちゃんの胸で思いっきり泣いた。
 次の日、私は泣きはらした目をジャブジャブと水で洗っていた。
 季節は冬。だから、水は冷たすぎて顔が麻痺しちゃいそうだったけれど、
 昨日の出来事を洗い流すのには水が良いと思った。
 だけど、何回も何回も洗ってもなかなか目のはれは引かなくて……これは昨日の出来事を洗い流す……
 忘れるなんてことは私には出来ないと言っているようで悔しくなった。
 結局、私は目のはれが引かないまま、リビングへ向かった。だけど、家族の皆は何も言わなかった。
 そして、そのまま学校へ。
 顔を洗っていたから、部活(バスケ部)の朝練は休んだ。
 いっつも迎えに来てくれる捺華も今日は来なかった。
 それがよけいに“嫌われた”という事実を知らせているようで、泣きそうになった。
 だから、涙を吹き飛ばす為と体を暖かくする為に走って学校へ行った———
