二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ポケスペ ◆君と私の旅路◆ おまけうp ( No.14 )
- 日時: 2009/12/28 16:14
- 名前: 咲楽 ◆LW1MLyeKg. (ID: 8Sk6sKy2)
- 参照: ホワイト視点
- 3.負けた 
 レッドが初めて負けた光景を、目の前で私は見てしまった。
 そしてあの男の子……力量の差を見切ったと言っていた。
 つまり相当の実力者であることがわかった!!
 「! どうしたんだ!? 一面焼け野原だぞ!」
 「……オイ! 小僧と小娘!! なんてことしやがるんだ!」
 「放っておけ! それよりもミュウだ! まだ近くにいるかもしれん!!」
 黒く怪しい服のど真ん中のRとつけた男たちは、〝ミュウ〟というポケモン……? を探していた。
 もしかして……さっきの幻のポケモンというのは、ミュウ?
 「レッド、元気だして……」
 「……な……ホワイト!?」
 「レッド、大丈夫。大丈夫だから……」
 無人の焼け野原に二人。
 レッドはニョロゾをずっと見つめていた。
 私は……強くレッドを抱きしめた。
 ずっと、「大丈夫、大丈夫……」と呟きながら。
 黒ずくめの男たちの目的はなんとなくわかる。
 さっき……さっきの男の子が戦ったあのポケモン、ミュウ、まさしく黒ずくめの男たちが狙っていたポケモン。幻のポケモン、ミュウ。レッドは幻のポケモンと戦った。そして負けた……。
 黒ずくめの男たちは、なんのためにミュウを……?
 そこまでは、私も考えがつかなかった。
 「ここがオーキド博士の研究所か……」
 「……みたいだね」
 レッドは今までへんくつでガンコなじじいと聞いていたから、今まで近づかなかったらしい。
 私は、レッドと一緒だからそう思っていたけど…………。
 「……くやしいけど、オレが今よりも強くなる方法がわかるのは、ここだけみたいだ」
 「…………」
 レッドはゴクリと息をの手を震わせながら、研究所のインターホンを鳴らした。きっと緊張しているんだよね。
 無理もないよ。さっき……初めて負けたんだから。でも……レッドは本当に強くなりたいと分かった。
 普通だったら諦めるかもしれないけど……レッドはあきらめない性格。それは昔からわかっていた。
 ……あれ?
 レッドは確かインターホンを押した。しかし反応がない。
 レッドはドアノブに手をかけると、ドアが開いた。
 中に入ると、大量のモンスターボールが。
 これは全部……ポケモンが入ってるモンスターボールか?
 つまり……ポケモンがいっぱいいるって事?
 「ん? なんだろ?」
 レッドが手に取ったのは、不思議な種があるポケモンだった。
 「フシギ……ダネ。アハハ、背中に種があるのか! へー!」
 「あ、ちょ……」
 レッドはフシギダネの入っているボールと、ニョロゾの入っているボールを合わせる。
 見ると、少しフシギダネが興奮しているのに気がついた。するとドアが開く音が聞こえた。
 「……あ」
 「こんの……ドロボーめ!」
 「あ、あの……いや、オ、オレは……」
 ……この人がオーキド博士? って事じゃなくて……。
 私たち、完全にドロボーと間違えられてる!!
 レッドは後ずさりするが、そこには機械があって、何かのスイッチを入れてしまった。博士はマズイという顔をしている。
 レッドは機械を見ると、急にたくさんのモンスターボールからポケモンが出てきて、バッと飛び出した。
 「うわあああ!!」
 「なんてことするんじゃこの悪ガキ!!」
 「そ、そんなワザとじゃ……」
 レッドは完全否定をした。私は驚いて開いた口がふさがらなかった。
 するとポッポが博士に向かって…………糞をして……飛んで行った。
 いい加減博士はブチ切れ寸前で、捕まえろー!! と言って、3人で捕まえることになってしまった。
 数十分後————。
 なんとか研究所内で逃げ込んでいたポケモンは無事捕まえた。しかし、何匹か逃げてしまった。
 「オ、オレ探してきます」
 「逃げようとしても、そうはいかんぞコソドロめ!」
 「ち、違う……! 勝手に部屋に入っちゃったこととポケモンを逃がしちゃったことはあやまる……ります。でも、その前に探さないと……」
 「ムリじゃよ……今から始めると日が落ちて……」
 「あきらめないでくださいッ!!」
 私は大声で博士にそう言った。もちろん研究所内に響いて、二人ともびっくりする。
 「たしかに! レッドと私は部屋に入ってしまいました! でもその責任は私がとります! だから一刻も早く……遠くへ行かないうちにポケモンを捕まえましょう!!」
 「……じゃあ、わ、わしもおらんとわからんじゃろう。わしもついていく。だが……全部捕まえた後は……お前らを必ず……、警察に引っ張っていくからな!!」
 なんとか博士を説得して、ポケモンを探すことに。でもやっぱり警察に連れてかれるのがオチだった。
