二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 銀魂-白百合の旋律-〔日向篇〕 ( No.227 )
- 日時: 2010/04/21 18:13
- 名前: 椿薔薇 (ID: zc76bp3U)
- 第壱参訓「戦闘の狼煙」 
 「キャアァァァァァァァァァァ!!!」
 すると突然かん高い悲鳴が病院に響き渡る。
 「どうした!?」
 土方が声をあげると外にいた真撰組隊員が
 「副長!医師の一人が突然、銃を!」
 その言葉にそこにいた全員が走りだす。
 「攘夷志士か…」
 廊下を曲がるとそこには一人の女性が泣き叫びながら横倒しで倒れていた。
 その女性は足を血で濡らしている…銃で撃たれたということが明白であった。
 「おい!大丈夫か!?なにがあった?」
 すると女性は苦痛に顔をゆがませながら言う。
 「た、助けてください!いきなりあの人が撃ってきて…」
 指を女性の目の前のドアに向ける。
 そこには白衣を着た医師らしき男…司がたっているのが見える。
 それを見るなり白刻は呟いた…
 「やっぱり…アイツ、あのときの…」
 周りには一切聞こえてはいなかったが…
 「お前、何者でさァ」
 真選組の二人が一歩前へ出るなり刀を向ける。
 「煩い奴らが…一発で死ぬ計算だったんだがな…黒昌魔璃沙にこれでは殺される…か、今ここでお前らを殺すことになった。殺生はあまり好きではないんだがな…」
 そう淡々と告げると銃を分解すると後ろへなげる。
 そして、腰から二本の刀をとりだすと
 「銃は得意ではないからな…」
 そう言って笑った。
 それから少しの間、沈黙が続くが司がまた話し出す
 「…あぁ、そういえば何者だ?言い忘れてたな…俺は攘夷志士なんてもんじゃない。まぁ…お前らには関係ないがな」
 そう告げてからメガネを取ると捨てて戦闘態勢に入った。
 それをみていた白刻は
 「おい、ここはまかせた…真選組。こっちよりヤバい奴が上にいる、そっちを叩きにいこう」
 いつもと違う、白百合の表情で言うと白刻は隣の建物を険しい顔でみつめる。
 「白刻…?」
 銀時が難しい顔をしながら言うが、聞こえてないようで次の白刻の言葉であたりは戦場に変わることとなる。
 「こいつら、表面が攘夷志士のただのテロリストだ…攘夷なんて言葉はない。黒の女王こと黒昌魔璃沙をリーダーに置いて下に空色の死神こと鈴川宮弥、静寂の狂気こと三途昌、そしてコイツ…緋世の二刀使こと日生司…有名な殺人魔のあつまりだ」
 ニヒルに司は笑うと止めようとすることもなく白刻を見て言う。
 「よくご存知で、そちらさんも有名人ぞろい…情報網は広いからな…」
 そういうと一人一人を指さしながらなぜか楽しそうに言うのだった。
 「真選組の鬼の副長こと土方十四朗、一番隊隊長随一の刀の使い手…沖田総悟、攘夷戦争の英雄白夜叉こと坂田銀時、その白い肌…傘傭兵部族(夜兎)の生き残り…それに…攘夷志士最凶最強の名(百合)を持ちし白百合こと薇舞白刻…」
 もちろん新八の名前は出ない…がそれはしようがないことである。
 それを合図にか白刻も笑い、戦闘の狼煙があがった…
 「っ」
 歯ぎしりをすると白刻は勢いよく走って行く。
 それに続き銀時、神楽、新八の万事屋組が走りだす。
 残された真選組の沖田と土方はすぐに司に向き直り、戦闘態勢に入る…
