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第15話「エイプリルフール」


ミオ「ガゼル、グラン!!ちょっとカモーン」

ガゼ「……。なんだ?」

グラ「どうしたんだい?」

ミオ「今日は何の日でしょう!?」

グラ「4月1日、……1日。1は円堂くんの背番号」

ミオ「あーはい、そうだね」

ガゼ「エイプリルフールか」

ミオ「そうそう。で、バーンに嘘つこうと思うのね。」

ガゼ「なぜバーンに?」

ミオ「え、なんかおもしろそうじゃん。」

グラ「……確かに」

ミオ「!!ってことで耳貸して」















バン「……グランたち珍しく静かだな。」

グラ「バーン!!」

バン「うわぁああああ!!!!!」

グラ「え、ちょっとひどいよ。ゴキブリみたいな扱いやめてくれる?」

バン「なんだグランか……。ゴキブリって言うな。せめてGって言え」

グラ「……バーン、もしかしてG嫌いなの?」

バン「ああ、Gのつくものは嫌いだ。グランもな」

グラ「え!?G……確かに俺は頭文字Gだけど
……じゃない!!言いたいことがあるんだ」

バン「言いたいこと?」

グラ「うん。実は俺───バーンのことが好きなんだ」

バン「………………………は?」

グラ「だから、俺……円堂くんより、バーンのことが本気で好きなんだ」


　　　─物陰─

ミオ「ぶっ……グラン演技力がハンパねぇ」

ガゼ「黙れ、聞こえるだろう。」

ミオ「待って、これ笑いこらえるの大変なんだけど」

ガゼ「笑っても良いがバーンに気付かれないようにするんだ」

ミオ「わかってるよ!」





バン「………………え?」

グラ「バーンは俺のこと、どう思ってる?」

バン「(え?グランが俺のことを?は?意味わかんねぇ。
グランは円堂だろ。円堂くん円堂くん言ってるし。
……いや待て、今日は4月1日?……あ!!今日はエイプリルフールじゃねーか!!
なるほど、俺を騙そうとしてるんだな。じゃあこっちは──)」←この間0.05秒

グラ「……」

バン「俺はガゼルが好きなんだ」

グラ「えぇ!?(……いや、でもバーンとガゼルはライバル同士。
好きって恋愛的な意味で?いやいや、バーンがそんなふうに言うはずない。
でも何気仲いいし…………あ、そっか。
バーンは俺が嘘をついたってことをわかって──
嘘に嘘を返したってわけか。なるほど)」←この間0.06秒



ガゼ「!?」

ミオ「(え、ちょ、マジか!?いやいや今日はエイプリルフール。
バーンも嘘に嘘を返したの!?でも本当にそうだったら萌えｒ((ry)」



ネパ「……バーン様」

バン「ネッパー!?」

ネパ「バーン様は例えホモでも、俺たちプロミネンスのキャプテンです。……な、ヒート」

ヒト「そうだ。でもグラン様元々変態ビッチだったからわかるけどバーン様まで……」

バン「違う!!今日はエイプリルフールだろ!?」

ネパ「…………バーン様は、どんな姿でも俺たちのキャプテンです」

バン「待て!!話を聞け!!」




グラ「……あーあ、俺知らない」

ミオ「なんか大変なことになっちゃったっぽいけど」

ガゼ「別にいいだろう。私たちは関係ない。バーンが変な嘘をついたのが悪いんだ」

ミオ「そうだね。」



そうしてプロミネンスには
「バーン様はガゼル様のことが好き」
「グラン様からの告白を断った」、
その他いろいろのウワサが流れたとさ。


エイプリルフール過ぎたけど気にしないでください^q^←