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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【銀魂】 【REBORN】 ( No.30 )
- 日時: 2010/02/28 17:52
- 名前: 夜郎自大 (ID: 6HmQD9.i)
- 第二話 
 ふう、と息をつく。
 足元には、無残に残る赤い絨毯。
 そして、冷たくなった中年男性が残されていた。
 「さて、帰るとする……」
 
 ふと後ろを振り向くと、ある人物と目が合う。
 「おわ! 雲雀ぃ!」
 「何、その足元の異物」
 
 風紀委員長であり、最強の不良・雲雀恭弥だ。
 彼は真顔のまま、裄の足元に目を移す。
 裄は既に元の姿に戻ってしまったが為、彼が一向に状況を掴めないままでいた。
 「あ、この遺物?」
 「そうだよ、その異物。何それ」
 「ただの死骸だけどぉ?」
 「君は人殺しかい? それに風紀を乱さないで」
 「雲雀に言われたくないよぉ」
 
 はあ、と溜息をつく雲雀。
 ひょい、と死体を持ち上げる裄。
 「じゃ、任務終わったから帰るねぇ」
 「……そう。精々気をつけて帰りなよ」
 「精々ってなによぉー」
 
 頬を膨らませ、雲雀の後姿を見る。
 それと同時にお腹の音がなる。
 「はーあぁ。帰ってチョコ食べよ」
 
 彼女が足をトンと鳴らすと、手に持っていた遺体と、血塗れだった道路は、その跡形も残さずに消えた。
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