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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 桜と火薬と彼岸花 BLEACH ( No.10 )
- 日時: 2010/03/02 23:05
- 名前: 天道 (ID: WdWwmA38)
- 参照: http://www.kakiko.cc/novel/novel3/index.cgi?mode
- 五頁 「狂気」 
 「チッ……顔を見るだけで腹が立つ……が……これで見納めか?」
 影太は集中治療室に横たわる元柳斎の首に刀を掛け、渾身の力で切り裂いた。
 「……詰まらない幕切れだ……それとも影武者か?まあいい……『鍵』さえもらえばいいんだよ」
 影太は元柳斎の胸元から、奇妙な色合いをした球体を取り出した。
 影太は元柳斎を一瞥し、廊下で血まみれになり横たわる四番隊一同に別れを告げた。
 「さて……家にはいないらしいから……流魂街にでもいるのか?まあ家で待ってれば来るよな……」
 「待って下さい」
 「んあ?」
 影太が振り向くと、そこには日向が立っていた。
 「ああ……俺のそっくりさんか、よく生きてられたな」
 「ええ、貴方があの時僕を爆発に巻き込んで自分が犯人だ、って自白しなかったら僕は死んでましたよ」
 「そうか、それでどうかしたか?お礼でも言いにきたのか?」
 影太は刀に手を掛ける。
 「まさか……殺人鬼にお礼なんて言いませんよ?」
 「人聞きの悪い、俺は一人しか殺してないぜ?後は全員瀕死ってだけだ」
 「……何故あのような事を?」
 影太は少し迷ってから日向の問いに答えた。
 「……全て話してやる────朽木家が所有する屋敷に来い、あそこが説明しやすい」
 「……犯罪者はまっぴらごめんですよ」
 「平気だよ……いざという時の秘策もある、絶対に平気だ」
 影太は不気味な笑みを残し、大きな屋敷へと呑気に歩いていった。
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