二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 桜と火薬と彼岸花 BLEACH ( No.15 )
- 日時: 2010/03/09 23:39
- 名前: 天道 (ID: kfmvS1ow)
- 六頁「真実」 
 「……遅いな〜」
 影太は図々しく(客と偽り)茶の間に上がりこみ、日向は風呂に入りに行った。そして30分ほど待っているのだが白夜は帰ってこない、といった次第である。
 「流魂街に出かけたらしいですよ」
 風呂から出てきた日向が影太の独り言に答えた。
 「あ、何で分かったのかは聞かないでくださいね」
 「そう言われると聞きたくなるのは死神もアランカルも同じだ」
 「そう言われても分かりませんよ、勝手に脳に入ってくるんですから……生身の頃からなんです」
 影太は日向の最後の付け足しに少し興味を抱いたが、もう一つ聞いてみたかった事を質問した。
 「そういえばよぉ、風呂って30分もかかんのか?」
 「え?あ、ああ、髪を少し切らせてもらったんです、少々伸びるのが早いので、まったく不便なものです」
 「ふ〜ん……そういえばお前って男?女?」
 「え、ええ?!お、男ですよ!」
 影太は日向の妙に強い口調に何かを疑ったが、物音がしたため質問をするのを止めた。
 「……白夜か、待ちくたびれたぜ」
 「貴様?!何故ここにいる!」
 「そりゃお前に話したい事があるからだよ、こいつも混ぜてな」
 白夜は素直にその言葉に従うつもりはなかったが、何故だか影太の話を聞きたくなり、影太に従った。
 「さて……説明はあの部屋がやりやすいな」
 「あの部屋?」
 「そう……緋真の遺影があるあの部屋が」
 「?!」
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 「緋真と会ったのが何時かは思いだせないが……俺の夕焼影太って名前はその時緋真からもらった」
 「緋真とお前が……」
 「んでもって本題っていうのが……緋真は世間的には病死って事になってるな?」
 影太の言葉に白夜の目が変わった。
 「緋真は生きているのか?!」
 「微妙だな……生きてはいるが封印されてる、いわゆる人柱ってやつだ、そして緋真にある化け物を閉じ込め、更に亜空間に幽閉したのが誰あろう、護廷十三隊総隊長山本元柳斎重國さんだよ」
 「総隊長が……!」
 白夜は絶句した。しかしここである疑問が浮かんだ。
 「しかし死んだのは確認した!」
 「偽物だよ、いわゆる整形ってやつだな、とにかく、封印を解く鍵は一つ手に入れたし!寝る!」
 「な?!」
 「僕も眠いんで……お休み」
 白夜は一人部屋に取り残されてしまった。
