PR
 
二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 好きだなんて言ってないからっ!【銀魂】 ( No.70 )
- 日時: 2010/03/15 20:59
- 名前: 夕詠 ◆NowzvQPzTI (ID: kphB4geJ)
- 参照: http://id45.fm-p.jp/347/yuu0626/
- 【第十三訓:敵か、】 
 しばらくバイクに乗ってると、目的地に着いたらしくとある建物の中に連れて行かれた。
 ・・・正確には運び込まれたんだけど。
 中は和室になっていて、見覚えのある服が丁寧にかけてあった。
 「これって・・・鬼兵隊の・・・」
 「オイ、勝手に触るなよ。皺がつくじゃねぇか」
 え、コレ高杉のなの?
 他にも、切れ込みが入ってしまっている本などがおいてある。
 「・・・も、もも、もしかしてここって———」
 「あ?俺の部屋だぜ」
 しんす・・・じゃなかった、高杉の部屋ーっ!?
 っつーか、何で万斉も師匠もいないのよ!
 な、何で二人きり———っ!?
 すると高杉はあたしの顎をくいっ、と高杉の顔が目の前に見えるように向けた。
 だから、近いっつってんだろーがっ!!
 「———二人きりの方がいいじゃねーか」
 ・・・どういう意味よ。
 「俺がお前を拉致ったのは真選組の足止めを図るためなんかじゃねェ。お前らが俺たち鬼兵隊を狙ってるって聞いてなァ。これを利用すれば桃を拉致っても不自然じゃねぇだろうと思って」
 なんとなく言いたい事は分かったよ。
 でも、
 「目的が足止めじゃないんなら、他にどんな理由があるわけ?」
 あたしが言うと、珍しく高杉は苦笑いのようなものを浮かべた。
 そして、あたしの顎に手を添えたまま、空いているもう片方の手で、あたしの腕を引き寄せた。
 その瞬間、高杉の唇とあたしの唇が重なる。
 だが、その唇はすぐに離れた。
 「好きだ——————・・・桃」
 予想もつかなかったその言葉に、間が空く。
 あたしは言葉を選ぶように口を開いた。
 「・・・晋助、あたし——————」
 PR
 
 
 
