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〜Opening〜

ーーー待っていた。

私は雲雀　恭弥という一人の男をこの凄まじい暑さの中、待っていた。

恭とは、幼なじみの(ような)仲。でもって、私は今ーーー…恭の家の前にいる。

何で待ってる(待たされてる)かなんて理由が分かれば待ってない！！

「いいよ上がれば。」

いきなり玄関のドアが開いた。

私はインターホンを押してからずっとまってる。なぜか恭の家に来ると毎回こーなる。その上、毎回決まってるあの態度。短気ではない私でもギリギリ。ムカつきますよ？

「何してんの。上がんないわけ？」

「今行く!」

そういってバタバタと上がっていく。



ーーーこの頃からかもしれない。

　　　　“恋”という名の音が

　　響き渡り始めたのは…




ーー中学校生活　最後の雨音がする季節に

　私は恋に落ちた……