二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説「総大将は女子高生!」 ( No.107 )
- 日時: 2010/06/20 10:06
- 名前: るりぃ (ID: /Vy8nCGH)
- ターフ> 
 さすがターフ!
 じゃあ私は十八話を書きます!
 あ、彩葉は素でぶち切れると一人称『俺』になりまーす。
 そして言葉も暴力的に。
 第十八話〜武田道場〜
 彩「んで、アタシはテメェと勝負して、その結果此方にどう利益があんだよ。村から拉致られたと思ったら目を覚ませば上田城。
 随分と距離のある場所まで移動させて、身包み全部取り上げられてこんな赤色の着物一枚のまま一週間牢に閉じ込められて、そんで挙句に勝負?
 利益どころか不利益しか生まない現状に、ワンコキャラ萌え!! とかニヤニヤするのが通常モードのアタシとはいえ、今回ばかりは苛々してんだよ。
 愛しの愛しのマイハニーと離されて、良いかもなあと贔屓目してた真田主従はこのザマ。
 腹立たしいったらありゃしねぇ。」
 バサラの真田幸村萌え! 熱血萌え! 破廉恥とかいう初心な姿勢に萌え! なアタシにとっちゃ、この敵意剥き出しで殺気ムンムンな真田幸村はアウトオブ眼中です。
 唾ペッと吐きかけたいです。
 主に顔面に。
 主に眼球に。
 つか、このバサラ世界アタシの期待を裏切り過ぎじゃね?
 幸村に敵意剥き出しにされてる。
 武田軍に嫌われてまっす★…ヤベエ、リアルに可哀相だよねアタシ。
 な、涙なんか流してやんないんだから! 鼻水垂らす辺りで止めてやるんだから!
 夢小説で見た逆ハーとか憧れてたけど、今となれば慎ましい移住食とアタシを信頼してくれる人とか好きでいてくれる人とかがいればそれで十分ですと叫べるよ。
 逆ハーなんて無理があるんだぜこのトリップ旅行!
 っていうか王道の嫌われみたいだよな真田主従から受けた殺気とか尋常じゃねえよ。
 武将と忍び恐いよ。
 佐助は今現在はもう殺気ないけど、アタシを探るような視線と行動は相変わらずだし真田幸村はアタシの事明らかに嫌ってるし。
 まあお館様信者だから仕方ないんだろうけど。
 あ、なんかザビー信者みたいで嫌だ。
 物分り悪いっていうより盲目的に慕ってる人間を倒した人間が許せないってもんだよね。
 ハハン、いいもん燕からいっぱい殺気貰った事あるから今更この刺すような殺気にガクブルしないもん。
 彩「……あと、アタシの名前は不破彩葉。『貴様』は止めろ、アタシ…俺にだって名前がある。不愉快だ、真田幸村。」
 舌打ちしながらもキチンと言ってみた。
 今は勝負する為に広い空間に出ようとの佐助の言葉があって、移動しました。
 そんな訳で実は今道場に居ます。
 上田城の間取りなんて知らねぇんだよ畜生!
 確かにバサラで敵大将が幸村の上田城ステージは何度かやったけど城下から城の前までだろアレ! 中は知らねぇんだよ!
 てか建物の中なんてザビー城しか思いつかないんですけど! あ、あと本能寺ステージ?
 幸「…失礼した。だが、不愉快と舌打ちされる言われはない」
 彩「五月蠅ぇ、腹ん中ドス黒ぽいワンコキャラ。部下が部下なら上司も上司だ。精神面が子供過ぎる。殺気立ち過ぎ。餓鬼かアテメェ。」
 ニッコリと笑ってアタシは言ってあげる。
 声色は冷たくしてないけれど、それでもアタシもキチンと敵意を示してあげてる。
 こーんなか弱く可愛い可憐な(どこが? とか言う突っ込みは無しで)アタシに向かってギラギラの殺気を向ける奴に友好的な態度なんて無理があるでしょ、普通。
 出会ってすぐに刃のような鋭い殺気を向けられるのは久々な気がする。
 幸「……貴様、俺を馬鹿にしているのか?」
 彩「あ゛? 名前を教えたのに『貴様』扱いをする男は馬鹿じゃないって? ハッ、その頭の造りを直して貰った方が良いんじゃねぇの?
 俺のハニーは警戒心の強い男だったけれどアンタみたいに感情的に殺気を振り撒く人じゃなかったぜ?
 俺の良く知るあの娘もアンタみたいに、……愚かじゃなかった。」
 愚か、と言った瞬間に真田幸村は素早く足を踏み出した。
 イヤン挑発に乗り易いキャラだとは思ったけどこうも単純に乗ってくるとは思わなかったわー、正直ウケる。
 視界の端っこの方で佐助が「挑発するような事を言うなんて馬鹿だねえ」と苦笑してるのが解った。
 そう、アタシも馬鹿なの。
 まだ甘えがあったんだよね。
 アタシってばこんなおちゃらけた性格なんで、中々真剣になれないし、この状況に現実逃避しかけてた。
 でも、殺気と共に向かってくる『刃』を視界に捉えてれば、アタシはもうフザケてなんていられなくなる。
 …それは燕に教えられた。
 彩葉「ま、木刀が鉄に敵う筈ないだろうけど…ねッ」
 アタシは口の端を吊り上げて、真田幸村が放った一撃を木刀で受け止めた。
 つづく…
