二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 戦国BASARA、リレー小説〜飛び入り参加可!〜 ( No.54 )
- 日時: 2010/04/25 18:00
- 名前: ターフ ◆lrnC2c/ESk (ID: 3c0JYUg8)
- 参照: http://名前変えたよ★(元はトコ)
- るりぃ>燕視点、書くよ! 
 第十話〜武田軍襲来〜
 彩葉ときな臭いと言い合った間の内にも、武田軍はこちらに向かってきた。
 彩葉はすぐさまいつきや農民(俺にもだけど)に持ち場につかせた。
 いつき達のいる場所の前には俺と彩葉が待ち構える。
 この戦の勝利条件は俺と彩葉の撃破、および、いつきの待つ防衛地点への到達だ。
 失敗条件は俺と彩葉に倒される事、武田軍大将の敗走である。
 武田軍は勝利がほしい。
 だが、俺がいる限りはまず勝利はほぼ0に近いだろう。
 俺の撃破なんてありえないし。
 まぁ、つまり簡単にやると・・・。
 勝利条件がクリアできない=武田軍大将敗走決定となるわけだ。
 彩葉はニッと笑って後ろに言う。
 彩「いいですか?武士が相手だからといって恐れるにはたりません、雪の上は貴方達の庭です、敵軍に存分に見せ付けてあげなさい!」
 いつき軍改め不破軍、士気上昇中!
 まぁ・・・士気が上がるのは当然か・・・・——。
 俺はそう思って前を向いておく。
 農民の中には俺に鍛えられた弓隊農民と彩葉に鍛えられた切り込み部隊がいるからだ。
 しかもかなりのレベルアップをさせたしな。
 段々武田軍が近づいてくる。
 彩葉は何か考えていたが、俺は話しかけた。
 燕「彩葉、伝令だ、武田軍第一地点到達、少数部隊編成との事だ」
 その言葉を聞いて彩葉はホッとし言う。
 彩「ええ、少数部隊なら手数が勝っているこちらが有利と見えるわ。だけれど武田の飼い犬が厄介よ、だから皆様は持ち場で待機、私たちが迎え撃ちましょう。いきましょう、燕」
 俺は頷いて先を一回見る。
 ・・・・まだ、大丈夫だな・・・——。
 そう心でホッとした。
 だが、ここは戦の場。
 一瞬の隙を与えないようにすぐさま切り替える。
 その刹那、ズドドドッ、と、地響きがした。
 聴いたことがある音に俺は感心する。
 燕「へぇ、どうやら彩葉の仕掛けた罠が役に立っているみたいだね」
 彩葉は満面の笑みで言った。
 彩「ええ、頑張りましたから・・・一般兵は軽く生き埋めになっていると思いますよ」
 ・・・・・普通は笑顔で言わないだろう。
 彩葉の満面の笑みに俺は笑顔で引きつった。
 ・・・・・・彩葉は本当にマジで怖い。
 彩葉は自信満々のように言った。
 彩「さてさて、武田軍の人間はこちらに来れるのかかしらね、雪崩で息絶えてくれれば助かるのですが武将クラスだと無理でしょうね・・・っ!」
 ぶつぶつ呟いては・・・・いないな。
 だってもの凄く聞こえてるし;
 その瞬間、此処にくるまでの一本道からもの凄い爆発音と何かが見えた。
 彩葉は真剣な顔をして言う。
 彩「燕ッ!此処にくるまでの一本道からもの凄い爆発音とメテオが来ています!まずいですね・・・これは絶対にOYAKATASAMAフラグです、どうしましょう!?武田軍総大将自らとは思いませんでした!」
 俺はポカンとした。
 だって、途中で南蛮語を言ったんだぞ?
 しかも発音良いし・・・・。
 俺はすぐさま冷静になって彩葉に返す。
 燕「彩葉・・・すまないけど俺は異国語はわからない。そして彩葉が興奮している理由もわからない。キチンと説明してくれ」
 本当に済まないと思ってるけど・・・分からないものは分からないんだ。
 彩葉は少し遠い目(?)をして何か決心してる。
 俺は違う方に感じ取って「苦労してるんだな・・・」と思った。
 彩葉は少し冷や汗を流して言った。
 彩「ええと、キチンとですか・・・武田軍総大将が、確実にこちらに向かっている、隕石を降らせながら向かってくる・・・」
 隕石と聞いて普通じゃないなと思い彩葉にすぐ返す。
 燕「隕石?ふん、武田も婆砂羅の持ち主か、良い、俺と彩葉なら無敵だからな」
 これでも彩葉を褒めたほうだ。
 褒めていないように聞こえないのは、途中棒読みだったかもしれない。
 その時は一生懸命俺は謝る。
 そう思っている内に目の前に凄まじい爆風が吹き荒れる。
 瞬時に俺達は己の獲物を構え、その爆風の中から現れる男を睨んだ。
 ?「ほう、これだけの罠を仕掛けるもの故に落ち延びた老将かと思えば、どうやら違うようだ」
 爆風の中から現れた男は、モフモフの兜(どこかで見たことがあるのに名前忘れた)を装備した赤色を印象とさせる中年の男。
 それよりも・・・オイオイ武田軍、総大将自らがこんな最北端にくるなんて聞いてねぇぞ?(腹黒)
 俺でもこんな相手は初めてなんだぞ?
 武「ワシの名は武田信玄!甲斐の虎よ!主等の名を聞いておこう!」
 その名前を聞いて少し納得する。
 なんか見たことがあるなぁ・・・と思ってたら来ちゃったよ。
 まさかの強敵が・・・。
 それは置いといて、彩葉と俺はいつもの台詞を言う。
 彩「・・・不破彩葉、女とて努々侮るな」
 燕「日ノ本の狼、霧崎燕だ、噛み付かれろ、この狼に」
 完全に戦闘モードになる。
 彩葉も今回は武将として変貌した。
 この一ヶ月、彩葉の成長スピードは速い。
 今回はいつも使っていた武器である日本刀と短銃を持っている。
 俺はいつも通りの弓矢を持って彩葉と異口同音にし、言った。
 彩葉&燕「「いざ、お相手ねがおう」」
 つづく・・・。
