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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: テニスの王子様トリップ小説『創造された世界』 ( No.3 )
- 日時: 2010/03/30 14:46
- 名前: 霽月 (ID: HKLnqVHP)
- 「私はこんなの、願ってないっ」 
 ふざけるな!っと叫んだ声は虚しく部屋に響いた。
 何かの悪戯なのか?それとも、これは悪夢なのか?
 ここで普通ならば『漫画の世界にきちゃったっ!』と喜べるであろう。
 しかし、現実はそう甘くない。
 第一、最愛の両親が亡くなっているのだ。
 「なんなの、…。」
 帰りたい、別にキャラ達を見たいなんて思わない。
 それに、いくら一人暮らしが慣れているからって、こんな知り合い一人いない世界など、苦痛だ。
 どれくらい時間がたったのか分からない。
 けど気づいたら時計は夜の10時をまわっていた。
 どうやら私はすでに立海への入学いや、転入は決まっていて、明日からあの真新しい制服で登校らしい。
 正直心の底から馬鹿らしい、と思っていた。
 このまま学校に通わず遺産を食い潰すまで生きていこうかとも思った。
 だが、それが許されない現実。
 そして、私の中の本能がまるでこれが第二の人生、運命であるかのようにこの現実を受け止めていたのだ。
 そうだ、やるしかないのだ。
 私は今高校1年生。
 つまり、現在中学3年生である彼らとは関連がない。
 よって、彼らに関わることは絶対に無い、だったら…
 今まで通り地味に生きていけばいいのだ。
 終わりに向かって、いや…永遠に終わらないかもしれないこの茶番に付き合うまでだ。
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