二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ジャンル色々短編〜リクエスト可!最近は戦国BASARA〜 ( No.2 )
- 日時: 2010/04/13 17:21
- 名前: るりぃ (ID: Oi8lQRRm)
- だって君が好きだから(学園BASARA・伊達政宗) 
 「ついてないなぁ・・・」
 私はそう言って、教室に向かって歩き始める。
 今日は日直だったので遅くなる事は予想していたけれど、之ほどまで遅くなるとは思っていなかったのだ。
 私は本日何度目になるかわからないため息をつき、教室の扉を開く、と、同時に誰かにぶつかった。
 「きゃっ」「うおっ」
 私は痛いなぁ、と思いながら目を開けると目の前には学校の人気者、伊達政宗君がいた。
 彼は私を見ると吃驚したように目を見開いた。
 そして動揺した様子で私に尋ねてきた。
 「ah〜如月・・・か?どうしたんだこんな遅くに・・・」
 私は伊達君にそ言われて赤くなりながらも答えた。
 「えっと・・・その・・・に、日直で・・・遅くなっちゃって・・・。」
 私がそう言うと彼はふわっと笑ってこう言った。
 「もう遅いし俺が送ってくぜ。」
 私はそれにもの凄く驚き、慌てて拒否した。
 「だ・・・駄目です!迷惑掛けてしまいますから・・・」
 私が拒否すると彼はまるで子犬のように目を潤ませ、
 「・・・そんなに俺に送られるのが嫌・・・か?」
 と、言ってきたのでもう断る事ができなかった。
 「・・・じゃあ、お願いします・・・」
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 「ちょっと!あの男の子格好良くない?」
 「なにあの女キモッ」
 「見るからに根暗〜」
 「「いえてる〜」」
 ・・・だから嫌だったんだ、伊達君に送ってもらうのは・・・
 私、やっぱり断ってれば良かったのかも・・・
 そう思いながら、中傷に耐えて、泣きそうになっていると、いきなり顔が伊達君の方に向けられた。
 「そんな泣きそうな顔するな、お前は俺が守ってやる。・・・yousee?」
 その言葉と共に頬に柔らかい感触・・・。
 「ッ・・・・・・!」
 私のちっぽけな脳が現状を理解すると同時に私の顔が真っ赤に染まっていく。
 「どうした?」
 伊達君が私に心配そうに聞いてくる。
 私は思いっきりどもりながら反論した。
 「なっ・・・なんで、あんな事っ・・・したあとにっ・・・平気でいられるわけっ・・・」
 私の必死の反論を伊達君はsorry、とだけ言って、そっぽを向いてしまった。
 ・・・暫くして私の家に着いた。
 私は伊達君の顔をまともに見れずに、しかも赤くなりながらお礼を言った。
 「あの・・・今日は送ってくれて・・・その・・・有難う・・・」
 伊達君はそんな私の顔をみてにこっと笑い、
 「いいって事よ、じゃあな・・・」
 といって踵を返した・・・が、すぐに向き直り、こういった。
 「今日お前にしたことは別に誰にでもやってるって訳じゃないんだぜ?」
 私がその言葉首を傾げると伊達君はその後に意地悪く笑って康続けた。
 「お前の事が好きだからだよ。」
 ・・・どうしよう、明日から学校にいけないよ・・・
 『だって君の事が好きだから』
 (お願い時間をとめて泣きそうなの)
 (でも、嬉しくて・・・死んでしまいそう)
 〜つづく(かも)〜
