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第2話　可愛いもの

人のあまりいないところをシズちゃんが
通るから思わず声をかけた。

「シーズーちゃんっ」

「!?い、いいいいい臨也!!!???」

「シズちゃんだよね?」

「……///」

自分のこんな姿を見られたせいか
恥ずかしいのか顔を赤くして黙ってる。

弱ったシズちゃんは可愛い。

「どうしたのさ?随分可愛い格好してるね?」

少しからかうように言ってみる。

「…うるせぇよ…」

「いや、でも本当にどうしたの?
なんでそんな可愛い格好してるのさ」

「…朝起きたらこうなってたんだよ」

「朝起きたら、ねぇ…」

そんな漫画みたいなこと、本当にあるんだね…

「とにかく、俺の家来る?」

「は!?誰がテメーの家になんか…!!」

「ふーん?」

ひょいっ
こんな小さいとお姫様抱っこくらい簡単にできる。

「ちょっ臨也っやめっ…」

「まあまあ、今日くらいは休戦ってことにしようよ?」

「…!!」