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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: ボーカロイド曲小説 ( No.8 )
- 日時: 2010/04/27 20:35
- 名前: 悪ノ娘 ◆Qd6XA/vkyQ (ID: F35/ckfZ)
- -悪ノ召使- 哀れな双子 
 昔々あるところに悪逆非道の王国の頂点に君臨していたとてもかわいいボクの姉弟。
 たとえ世界の全てが君の敵になろうとも、ボクが君を守るから。君はどこかで笑っていて。
 ついにその時はやってきて、終わりを告げる鐘が鳴る。民衆などには目もくれず、君は私の口癖を言う。
 「「あら、おやつの時間だわ」」
 哀れな双子の悲しい声が響く。
 ガシャン
 裁きの刃は降りてきて、その刃は王女の首と首から下で分けた。その首は、民衆の中に紛れた召使の足元に転がってきた。
 「うっ、うぁっ、ひっ…。ううっ…」
 泣き声を必死に耐える召使。
 「王女、落としたぞ」
 「!?」
 誰が私を王女と…?
 「ほら、大切なものなんだろう?」
 そこには、あの反乱の軍を率いた青の王子と赤き鎧の女剣士がいた。
 「気をつけて下さいね」
 「ありが…とう…」
 ここで殺さないの…?
 「泣きたいときはさ、思いっきり泣きなよ!そしたらすっきりするからさ」
 カイトが召使と王女を見分けて、王女が流している涙を見て本当に王女は自分の罪を感じて、それを償おうとして生きて行こうと思っていることが解った。
 今までしてきたことは許せない。でも、それを償おうとして善に生きるのなら、あたし達は一緒に生きる。
 召使、あんたの分までこの王女を見守るよ。
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