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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 †池袋狂奏曲† ( No.16 )
- 日時: 2010/04/30 19:06
- 名前: なっぽー (ID: V8tSiYIJ)
- 参照: 今日は何の日?デュラララ!!の日!!!
- 第6話 ≪ 傍観者と駒 ≫ 
 「は?」
 「おい、牡丹。喧嘩売ってんじゃねぇよ!」
 思わず間抜けな声を出す翔。
 「何言ってんの?牡丹ちゃん」
 「『ちゃん』は止せ!牡丹でいい」
 「あ、ゴメン」
 翔の奴一気に相手のペースに乗せられてるな。
 俺は溜息を吐き、言葉を紡いだ。
 「あのな、俺らはお前とやるきはねぇ。女でガキっつーのじゃ本気もだせねぇからよ」
 まぁ、本気なんて出したことねぇけど。
 「お前らやんなくても、俺がやりてぇの!特に静雄の拳を軽々と止めた翔!!俺と勝負だ」
 「えっ!?俺!?」
 翔は顔面を引きつらせている。
 俺はそのまま帰ろうとした。が——
 ——バシュッ
 容赦ない蹴りが俺の顔面目掛けて飛んできた。
 俺は咄嗟に腕を盾代わりにして交わし、相手を睨み付けた。
 「後ろを狙うとはぁ…卑怯じゃねぇか?」
 「俺が見る限りお前が強そうだけど」
 この牡丹っつー奴…只者じゃねぇなぁ。
 仕方ねぇ。こうなったら。
 「確か平和島静雄だっけ?アンタ、コイツの保護者?」
 「違ぇよ。コイツが俺の親に見えるか?」
 「ハッ、全然見えねぇな」
 何か久し振りに闘争心が沸いてきた。
 面白くなりそうだな。
 *
 「ハハハッ、シズちゃんはモテモテだねぇ」
 まったく、憎たらしいくらいに。
 「柊牡丹…面白そうな子だね」
 黒瀬翼と東条翔。
 それに、柊牡丹か。
 俺はビルの屋上から高々に笑った。
 こんな面白い事はない、と思い笑いが込み上げてきた。
 「さーって、どう弄ぶかな」
 じっくり傍観者として見ておいてあげるよ。
 俺の駒達。
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