二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 †池袋狂奏曲† ( No.23 )
- 日時: 2010/05/02 14:58
- 名前: なっぽー (ID: Pi8kpTE6)
- 参照: 今日は何の日?デュラララ!!の日!!!
- 第8話 ≪ 無謀な挑戦 ≫ 
 「なぁ、翔。お前…平和島静雄とやれるか?」
 「俺?んー…ちょっと分かんねぇな」
 「何発イける」
 「踏ん張って…5発かな?」
 決まったな。
 「俺は牡丹の相手をするからよぉ…お前、平和島静雄の相手しろ」
 「言うと思ったよ。けど、面白ぇ…やってやろうじゃん♪」
 俺は後ろを振り返って、牡丹の目を見つけた。
 真っ直ぐで筋の通った目が俺を睨む。
 それでこそ…かな。
 「おい、いいぜ。お前とやってやるよ」
 「何!?本当か!!」
 「あぁ、けど条件付だ」
 「何だよ」
 「翔の相手は平和島静雄だ」
 驚いた顔になったが、それはほんの一瞬に過ぎなかった。
 「アハハハッ!!!勝てるわけないじゃん!!」
 「翔を見縊んなよ?」
 俺は静かに言葉を紡ぎ出した。
 喧嘩の基本——相手を気迫で蹴落とすのが俺のやり方。
 「じゃ、さっそくやろうぜ?お嬢ちゃん」
 *
 「なぁなぁ、平和島静雄……さん?」
 「静雄でいい」
 「んじゃ、静雄!俺、東条翔。ヨロシクな」
 そう言い、俺はゆっくりと深呼吸をした。
 そしてゆっくりと言葉を紡ぎ始めた。
 「俺と勝負しねぇか?」
 静雄は静かな目で俺を見た。
 この視線だけで蹴落とせそうな力が篭っている。
 面白ぇ…さすが喧嘩人形。
 「俺はお前とやり合う理由がねぇ」
 「そーかそーか」
 まったくお高く纏っちゃって。
 いいね…テンションが上がってきた。
 「余裕ぶっこいてられんのも…今のうちだぜ?」
 どっかで見てんだろ?折原臨也。
 見てろよ…俺の力。
 ——ガツッ
 「さっすが…池袋最強♪」
 俺の蹴りを軽々防ぐ。
 俺の蹴りを防げるのなんて今ん所翼と静雄だけかな。
 ——バキッ
 隙を出したら静雄の拳がもろに腹をヒットした。
 でも、俺も伊達に喧嘩ばっかやってきていない。
 「あー…痛いなぁ」
 静かに静雄の腕を掴む。
 その手に力を込めていく。
 漫画で良くあるギリギリと音がでそうだ。
 「!」
 「アンタの力こんなもんじゃねぇだろ?」
 力を込めた目を静雄に向ける。
 「いらねぇ心配してっど…痛い目見るぜ?」
