二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 †池袋狂奏曲† オリキャラ1人募集 ( No.41 )
- 日時: 2010/05/03 22:02
- 名前: なっぽー (ID: ZEjsU2TR)
- 参照: デュラララ!!の小説が欲しい!!1巻と2巻だけ。
- 第12話 ≪ 赤の者現る ≫ 
 「いぃぃぃざぁぁぁやぁぁぁぁ!!!!!」
 「シズちゃんさぁ…いい加減しつこいよ?」
 「うるせぇぇぇええ!!!!!このノミ蟲が!!!!!」
 「アハハ——っと、危ない危ない」
 静雄の振り回してる標識を軽々と避けながらナイフを振るう臨也。
 空気が半端無いほどピリピリしてる。
 ある意味あそこでやり合いを止めようとする者なんていないだろう。
 もし、止めたとしても平和島静雄にソイツは恨みを買われるほどだ。
 俺と翔はそこで見てる事しか出来ない状況にいる。
 「な〜…あれ、何だ?」
 誰かに声をかけられた。
 よく分からないが後ろを向いてみた。
 「何か通行人の迷惑そうだから止めていいか?」
 赤く縮れた髪に赤い瞳。ヘラヘラと笑っている。
 …誰だコイツ?
 「おーい、大丈夫か。アンタ」
 「!…あ、いや、何でもねぇ」
 俺の目の前で笑う。
 見た目は俺とタメっぽいな。
 「で、アイツら止めていいか?」
 「止めとけ。怪我するぞ」
 「アンタの隣の子みたいに?」
 そう言い、笑いながら翔を指差す。
 翔も気付いたのか苦笑いしながら「俺みたいになるよ」と言った。
 「まっ、大丈夫っしょ。俺もそんな柔じゃねぇから」
 「あ!おいっ」
 そう言い放ち、スタスタと地獄の方に歩いて行った。
 どうなっても知らねぇぞ!?アイツ。
 「お〜い、そこの人〜通行人の邪魔だぞ」
 静雄と臨也は目もくれづ、何事も無かったかの様に無視をする。
 すると、突如——
 ——ガキィィィン
 「な…っ!」
 俺は驚きの声をあげた。
 止めた…!?しかも素手でナイフと標識を止めたのかよ!?
 「危ないって〜…通行人の邪魔になるだろ」
 赤髪のソイツは、溜息を吐きながらも言葉を繋げた。
 「アンタ等人の迷惑だぜ?やるならもっと迷惑のかからねぇ所でやれ。特にアンタ!標識を引っこ抜くなよ。金かかんだぞ?」
 静雄は「悪い」と一言言った。
 すげーな…あれを止めるなんてな。
 「シズちゃん、今日の所はお終い♪それじゃ」
 「あっ!臨也、てめっ!!」
 そのまま走り去っていった。
 静雄もイライラしながらもそのまま去っていった。
 「いっやー危ねぇ」
 ソイツはヘラヘラ笑いながら戻ってきた。
 一切の怪我無しで。
 「なぁ…アンタ名前なんて言うんだ?」
 「俺か?俺は御影紅だ!ヨロシクな」
 御影紅…か。
 「んで?お前等は」
 「俺は黒瀬翼」
 「俺は東条翔!翼のダチだ」
 翔も人懐っこい笑みを御影に向けた。
 けど、次の言葉で翔の顔から笑みが消え苦笑いになった。
 「中坊がこんな時間帯まで遊んでていいのか?」
 あ…?中坊?俺等が。
 「アンタ勘違いしてるが…俺等は16だ」
 そう言うと暫しの沈黙が続いた。
 そしてその沈黙を破ったのが原因の御影。
 「マジでぇぇええ!?!?俺とタメ!?」
 御影は驚きの声を俺たちに向ける。
 「悪かったな」
 俺は不服そうに言った。
 御影は「ハハハ、悪い悪い」と悪気のなさそうに言った。
 「俺から見たら2人が中坊に見えてな」
 悪気もなく本音を言う御影。
 でも、悪くねぇ奴だな。
 「まぁ、ヨロシクな」
 天然なのか素なのか、はたまたバカなのか分からない御影はそう言い、またヘラヘラと笑顔に戻った。
