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二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【デュラララ!!】 †池袋狂奏曲† オリキャラ1人募集 ( No.43 )
- 日時: 2010/05/04 19:31
- 名前: なっぽー (ID: 3CAtWHbZ)
- 参照: ヒロミと伊崎さんは可愛い!!ヒロ伊でも伊ヒロでもいける☆ミ
- 第14話 ≪ 闇に覆われていく自らの過去 ≫ 
 「——…っは!!!」
 目を覚ましたら、いつもと変わらない俺の部屋。
 アレは夢だ。現実ではない。
 「何なんだ…畜生」
 夢にしては、やけに頭に残った。
 俺は…俺は…——
 「何があったんだよ。俺の過去に」
 俺は俺の過去について知ってそうな奴の所に向かった。
 本当は行きたくない。けど、確かめたい。
 俺の過去に何があったのか。
 何で俺に記憶が無いのか。
 俺は何をしてたんだ。
 聞きたいことは山ほどある。
 “折原臨也”
 アイツなら何か知っている。
 いや、何か鍵を握ってるかもしれない。
 『ぅぐっ!!あ゛あ゛ぁぁああ!!!』
 さっきの悲鳴が脳裏を過ぎった。
 自然と涙がでてきて、慌てて袖で拭った。
 「泣くなよ…かっこ悪ぃな、俺」
 自虐的に笑い、無理矢理笑顔を作った。
 そして何事も無かったかのようにアイツの所に行く仕度をして、目的地に向かった。
 *
 「あら?」
 波江がインターホンについてるモニターの映像を見て声をあげた。
 あぁ…もう来たのか。早いな。
 「どうしたんだい?」
 分かってるうえで聞いた。
 波江は黙々とそのモニターを見つめながら「子供がいるわ。高校生くらいの」と言った。
 「中に通してあげて」
 俺はパソコンに目を向けながら、波江に言った。
 「やぁ。随分浮かない顔をしてるね」
 「アンタ何か知ってんだろ?俺のこと——俺の過去について」
 こうだから、鋭い子は扱いづらい。
 もっと俺の駒になってくれてもよかったのに。
 でも、それはそれで面白いからね。
 「知ってるよ…でも」
 「でも?」
 「君にタダ教えるわけにはいかない」
 そう言いと、顔を歪め睨みつけた。
 無言のまま俺の胸倉を掴み「ふざけんな!!」と怒声を言い放った。
 「ふざけてないさ。俺は至って真面目だよ」
 現実もそんなに甘くないんだよ。
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