二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン 裏表らぶ! ( No.15 )
- 日時: 2010/09/05 14:35
- 名前: 蒼井瑞希 (ID: NN.yKTYg)
- 第五話 
 ええーと、ワタクシ小坂恵夢は、まあなんだかんだあって飛行機に乗っているわけですが…。
 「………」
 さっきから、何か違和感。
 「あの…」
 「何?」
 「…お兄さん?」
 「だから、何☆?(キラキラ」
 「(いや、こんなときに白モードを発動しないで下さいよ…)何でなんでしょうか…」
 「うーん?何がかなぁ」
 「だから…
 何で、ちゅなの上に私が座らされているのかなーなんて♪」
 そう、こんなに大きな機内で、席だって腐るほど残っているのに、私はちゅなの上に座っているという現実…、これは、やばい、やばいよ。
 だって、男の人の膝の上に座ってるという少女漫画的なときめきなんてとっくに通り越して、絶体絶命のピンチを迎えた少年漫画並に恐ろしいもん!!恵夢、泣いちゃうよ!?
 パパ、ママ、恵夢が死んじゃっても、ずっと天国で見守ってるからね、ずっと幸せに暮らしててね!
 ああ、あと、世界中のたこ焼き!これからも人々をおいしさで幸せにしてね!…あ、何か泣けてきt「ねえ、恵夢♪」
 え、何でしょう?
 「何勝手な妄想してんの?あと、今の意味不明な遺言みたいなの、全然泣けないよ?(黒笑」
 NOーーーーーーーーーーー!!!!
 やめて、あっという間に黒ちゅな発動だよ、怖いよ!!
 ああ、やっぱり私死ぬ運命なんだ…。
 「ちゅな、私が死んだら、たこ焼きを…お供えしてね……やく…そ…く……」
 ぱた…。
 こうして、恵夢の短すぎる人生は、幕を閉じたのであった…。
 「ねえ、恵夢?」
 「ウザい♪(黒笑」
 「あ、やっぱり?」
 なんだろう、この虚しさ…。
 ははは、まあ、わかってけどね!
 っていうか、私いっつもツナにウザいって言われてる気がする…。嫌われてるみたい!ふふ♪……………ふふ、泣いちゃいそうだよ………。
 「っていうか、嫌いなら何で連れてくんのよー(ぶつぶつ)」
 「……恵夢」
 「はいはい、何スかー」
 もうちゅなの相手すんのも疲れたから、前の席で寝てるタコの髪で遊ぶことにしよー。うわ、男のくせにけっこう髪長いなこいつ…。
 「…俺、恵夢のこと嫌いに見える?」
 「見えるよー、バリバリ。…あ、この髪型かわいー」
 「……ふーん」
 聞いてきたくせに反応薄い…。
 「じゃあさ」
 ちゅなが私の髪にふれる。
 …ドキッ…
 「好きに見えるってどういうことなんだろうね…」
 「え…」
 な、なに、どうしたの。
 「ちゅな、好きな子でもいるの?」
 「(…ムカ)いるよ」
 「へえ〜」
 ちょっと複雑な気分。
 私、もう誰かを異性として好きになるって気持ち、わすれちゃったなぁ…、どんな感じだったっけ…。
 そう思うと、好きな人がいるってだけで、ちゅなは大人に見える。
 「私もよくわかんないけど、好きって気持ちを見せたいなら、優しくしてみるとか、気遣ってあげるとか…あなたが特別なんだよって教えてあげればいいんじゃないかな…」
 「優しく、気遣う、ねえ…」
 とたん、表情が険しくなるちゅな。うわ、その人の前でも、性格悪いんだ、こいつ。
 「…そっか」
 それでも、珍しくちゅなは私の心を読まないで、考えるように何度もうなずいていた。
 その間、私は真剣に考えるちゅなの横で、タコの髪を使って可愛い髪形を27種類生み出したけどね!
