二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: リボーン 裏表らぶ! ( No.25 )
- 日時: 2010/09/29 16:53
- 名前: 蒼井瑞希 (ID: NN.yKTYg)
 第七話
 「ごめんちゅな、そこのジュースとってもらっていい?」
 「うん。…はいっ(キラキラ」
 「ちょっとお腹すいた」
 「何か作らせるよ」
 「たこ焼き」
 「……はいはい」
 はーい、皆のアイドル恵夢ちゃんです☆今、ちゅなが何でもやってくれててお姫様状態なんだっ!えへっ☆…気持ち悪い?知らないよそんなの。
 っていうかさ、なんでも言うこと聞いてくれるちゅなって、便利な奴だよね!まあでも、私がちゅなの練習に協力してあげてるわけだし〜?私は全然悪くないっていうか〜、マジそう思うっしょ?だしょ?
 …え、キャラ違った?あ〜、これ一回やってみたかったんだよね。まさかこんな所でできるなんて、人生って何が起こるかわからないよね〜。
 獄「あいつ、何一人でブツブツ言ってんだ…?」
 「あはは、何かタコの妄言が聞こえたけど気にしない!」
 「なにが妄言だてめえ!!!つうか、十代目をこき使ってんじゃねえっ!!」
 「こき使ってるって…それはちゅなが勝手にやってくれてるだけで、私は協力してるのよ!」
 「協力ってお前…(こいつ全く分かってねえ!」
 タコが私の腕を強くつかむ。
 「ちょっと、痛い!レディに何すんのっ!」
 「うるせえ!いいか?このお方はな…」
 タコが口を開こうとすると、
 「いいんだ、獄寺くん…っ」
 暗い声がタコをとめた。
 「え?」
 ちゅなだ。っていうか、何でこんなに暗いのこの人。体から紫色のオーラがあふれ出してるよ…?
 「俺…っ、いつか報われる日まで頑張るからさ…っ」
 「十代目…っ何てお労しい…っ」
 「獄寺くん…っ」
 ちょっとちょっと、男二人で泣きかけながら抱き合わないでよ!?それに何気感動のシーンみたいなの作りだそうとしてるけど、全然なってないし!!
 「…あ」
 タコの携帯がなる。飛行機の中って圏外じゃないの!?どうなってんだこれ。
 「…もしもし。…ああ、え?……本当なのか。……ああ、わかった。通信室に行く」
 電話を切ったタコは私たちを見た。
 「すいません、雲雀の野郎がついたみたいで…連絡取ってきます」
 「雲雀さんが?」
 驚いたようなちゅな。
 雲雀さんって誰だろう、何か聞きおぼえが…。
 ひばり……ひばり……。
 なぜか一瞬広いお屋敷の一室が頭をよぎったんだけど、すぐに消えてしまった。
 (ま、いいか…)
 「じゃ、失礼します」
 「うん、よろしくね」
 タコがいってしまうと、この部屋には私とちゅなだけ…。
 あれ、練習ってまだ続いてたりするのかな、何か遊び道具とかほしいんだけど、暇だし、気まずいし。っていうか、この場合ちゅなとあまり関わりたくないかも、危険信号出たらタコの助け求められないもんね、今は…(汗)
 「(こいつホントに一回殺してやりたい…)恵夢」
 「?何、ちゅな」
 振り返ったとたん、ほっぺたをむぎゅうっと掴まれた!ぐにぐにと引っ張られる。
 「い、いひゃい、ひゅな!」
 「バカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカバカ」
 「はあ?」
 何ですか、とうとう狂ったか!それとも、某国家擬人化漫画のツンデレな彼のキャラソンのまねですか!?
 「……っもう、何すんのよ!」
 「…お前さ、ホントバカだよ」
 「え?」
 「練習練習って…」
 「……?」
 「ねえ、今、俺が優しくしてたのが、好きな奴の前の練習だと思ってたわけ?恵夢を練習に使ってたと思ってたわけ?」
 「ちゅな…?」
 「…バカ」
 ちゅなの顔が寂しそう。
 これって…もしかして……。
 「ちゅな」
 そっと、ちゅなの肩に触れる。
 「もしかしてちゅな…」
 「……」
 この勘が本当だったら…。
 少しな不安を抱きながら、私は、口を開いた。
 
