二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!! ( No.113 )
- 日時: 2010/06/17 21:20
- 名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
- 参照: http://トロンボーンのスライドってどうしてこんなに長いんだろう。重い。
- 更新。 
 「……はぁ」
 溜息を着きつつ、私は学校への道を歩いていた。
 畜生、もっと早く気付いていればオタク教師の暴走を止められたんでしょうか。
 あぁ、空は灰色ですねぇ。
 私の心は灰色と言うより暗褐色色ですが。
 私が歩いていると、突然声をかけられた。
 「おはようございます、ユキさん。」
 「おはよー」
 「おはよ〜ユキちゃん♪」
 声で直ぐに分かる。
 敬語で話たのはナギちゃん、短く済ませたのはココロちゃん、おっとりと話したのはシオンちゃんだ。
 暗褐色の気持ちを多少振り払い笑顔を見せる。
 いや、もしかしたら微笑になってるかもしれません。
 「おはよう、今日から新曲の練習だね」
 「そうですよね、小島先生の練習メニュー意外と大変です」
 ナギちゃんがすぐに答えてくれた。
 そう、大変なんだよね。
 部活も、クラスも……ってあれ?
 今気付いたんですけど、何か私安らげる場所減りましたね。
 「はぁ……」
 「どうしたの? ユキちゃん?」
 思わず溜息を着く。
 シオンちゃんが不思議そうにこちらを見ていた。
 いや、不思議なのは当たり前なんですよね。
 「いや、何でもない……」
 「副部長だから、疲れも溜まってたんじゃない?」
 「それにクラスでも小島先生と関わる機会が多いですしね」
 「ユキちゃん、大変だね……うちも頑張らないと」
 皆、その通りです。
 本当に朝っぱらから心を叫ばしてきたのでやけに感傷的になりそうですね。
 ありがとう、友達の皆様。
 さようなら。
 じゃ、無かったですね。
 何で遺言みたいになってるんでしょうか。
 「……あれ? ねぇ、皆」
 シオンちゃんが突然私達の方を向いた。
 どうしたんでしょう、レンでも見えたんでしょうか。
 え? 何でレンなのかって?
 まぁ、何となくですよ。はい。
 「どうしたの?」
 とりあえず気になったのでナギちゃんに聞いてみる。
 他の二人も気になっている様子だ。
 するとシオンちゃんは私達の結構前にいる人影を指す。
 いや、私達が今まっすぐ進んでいて。その人影は私達の方から見て左側今こちらの進行方向へ右折してきたみたいです。
 結果、その人影が最初からこちらを追い越しているように見えますね。
 私の視力ではその人影を細かく見る事は出来ませんが、良く分かる事はその人影の進行方向程度でしょうか。
 でも、その人影がどうかしたんでしょうか?
 私がそう聞こうと思った時、シオンちゃんは先に口を開いた。
 そして今最も言ってはいけない事を言ってしまった。
 「あそこにいるの、小島先生じゃない?」
 「……は?」
 本日二度目です、皆さん。
 ふざけんじゃねぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!!
