二次創作小説(紙ほか)※倉庫ログ
- Re: 【ボカロ】Let’s! VOCALOBAND!!短編Ⅰ終了! ( No.168 )
- 日時: 2010/06/29 19:57
- 名前: 瑞夜 ◆aUgcx1Sc9Q (ID: COldU63y)
- 参照: http://目指せ! サマーコンサート! 日が近くなってるよ!!?(驚
- 短編シリーズⅡ 第二音楽室のピアニシモ 
 (ユキ&ナギ)
 それは、とある日常の昼休み。
 本を読もうか絵を描こうかはたまた誰かと雑談しようか考えている時でした。
 「ユキさーん、ちょっと良いですか?」
 「うん、大丈夫だよ」
 丁度同じクラスで唯一良いキャラだと思う、涼音ナギちゃんがやって来ました。
 少なくともナギちゃんは私の心が毒づきをする様な行動をする人じゃない良き友達です。
 ミクちゃんとかバカイトとかミクちゃんとかバカイトや小島のやr……
 とにかく、恐ろしく変わっている人じゃないと言う事です。
 そして何故にナギちゃんの紹介の時、フルネームなのでしょうか。
 ちなみにナギちゃんとは同じ部活のせいか、音楽系の話をする事が多いです。
 今日は、少し変わった話でしたけど。
 「最近音楽界での噂知ってます?」
 「……? ううん、知らないよ」
 音楽界での噂。
 幻の楽器が作られた、有名指揮者が日本に来訪した。
 などの、音楽好きな人達の噂の事です。
 ナギちゃんは音楽界の噂について結構詳しいので、私も色々学んでいます。
 「何でも8年前失踪した天才楽器奏者が今日本で目撃情報があったそうですよ」
 ……8年前に失踪した人が今、目撃情報があるなんて。
 良く生き延びてましたね、とか思っちゃいます。
 「へー……天才、って事はかなり名が知れてるの? 私も多少なら分かるけど」
 と言うか憧れている奏者の方が今日本に居るなら凄い探したいですけどね。
 しかし、ナギちゃんは意外な答えを出しました。
 「それが、今目撃証言に当てはまる人を探しているらしいんですけど……」
 続きを気にならせるような感じに話すナギちゃん。
 部活ではなかなか味わえない推理的な気分になりますね。
 ナギちゃんもそう言う気分なのか、少しワクワクしている様な感じで言った。
 「その天才奏者を私達で、探してみませんか?」
 ……えっ?
 ちょっと、いや物凄く驚きました。
 探す? あくまで普通(?)の学生が失踪中の天才奏者を探す?
 日本と言っても、かなり広いしいくらなんでも無理なんじゃないんですか?
 と言う私の疑問を読み取ったのかナギちゃんは大丈夫ですよ、と笑ってます。
 その笑顔は可愛いんですけど、事実不安だらけですよ。
 「実はその目撃証言のあった場所が……このボカロ学園なんです!」
 ……ええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!?
 驚愕の心の叫びを私は上げました。
 正確にはボカロ学園付近ですが、とナギちゃんは付け加えました。
 ……けれど、それってかなり衝撃発言ですよ?
 幸い、今日の部活は職員会議の為、午後練は無しです。
 探す絶好の機会って奴なんですかね……
 「分かった……探してみようか」
 「はい、頑張って見つけましょう!」
 珍しく、やる気が出た様な気がしました。
 ……天才奏者、と言うフレーズのおかげでしょうね。
 キーンコーンカーンコーン♪
 するとチャイムが鳴りました。
 次の授業の準備と共に其処でナギちゃんとの話は終わりました。
 内心、天才奏者の捜索で授業どころじゃないかもしれませんけれど。
